ドイツに滞在中の崔順実(チェ・スンシル)氏が26日、世界基督教統一神霊協会維持財団(統一教会財団)系の新聞「世界日報」の単独インタビューに応じ、崔氏と統一教会の関係に関する指摘が相次いでいる。

世界日報は2014年11月にも崔氏の元夫、鄭允会(チョン・ユンフェ)氏が韓国大統領府で通称「十常侍」と呼ばれる秘書官らと秘密会合を持つなど国政に介入していたと単独で報じたことがある。

崔氏の娘、チョン・ユラ氏は統一教会財団が運営するとされる景福初等学校、ソンファ音楽英才アカデミーに通った。

在米ジャーナリストのアン・チヨン氏は同日、ブログで消息筋の話として、「崔氏が朴槿恵(パク・クンヘ)政権発足後、統一教会の元欧州総責任者で、新聞社社長を務めたS氏を駐イタリア大使に推薦したが、

当時の趙応天(チョ・ウンチョン)大統領府公職紀綱担当秘書官(現・共に民主党国会議員)の反対で実現しなかった」と指摘した。

アン氏はS氏について、「1975年から統一教会に心酔し、統一教会の創始者である文鮮明(ムン・ソンミョン)総裁の最側近とされた人物。鄭允会氏とは同郷で、統一教会の欧州総責任者を長く務め、世界日報社長を歴任した人物で、ドイツに長く住んでいた。

崔順実・鄭允会夫婦と親しい」と説明。「消息筋によれば、世界日報のインタビュー記事はS氏が仲介したものだった」と主張した。

これについて、趙議員はフェイスブックで「記者から電話が殺到しているが、それぞれ応対できず申し訳ない」とした上で、「わたしが質問に応じれば、内容は大統領府在任当時に経験した事柄に当たるため、(大統領府が)機密漏えい罪に当たると問題視するのは確実だ」と述べた。

この記述をめぐっては、アン氏が指摘した疑惑を趙議員が事実上認めたのではないかとの見方が出ている。

しかし、統一教会財団は「S元社長は現在、妻の病気介護のため韓国におり、ドイツを離れてから10年以上たつ」と反論した。インタビュー記事を作成した世界日報のR記者も「ドイツで研修中に知り合った韓国人の紹介で崔氏のインタビューを行った」と説明した。

世界日報編集局も同日、「崔氏のインタビューは困難なチャレンジの末、緊迫した状況で実現した。報道されるまでの経緯とより詳細な状況について続報を準備している」とコメント。

その上で、「世界日報編集局は2年前、大統領側近の『秘線』(影の実力者)による国政独占疑惑を最初に報じて以降、外部の圧力やさまざまな波紋を経験したが、言論と報道の本領を守る意志と苦労を放棄せずにいる。

今回の崔氏のインタビューも重大な疑惑の中心人物の一方的な主張ではあるが、国民が当事者の考えを直接聞くことを望む状況でそれを伝えることがメディアの役割だという点で報じたものだ」とした。

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