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3現主義/5ゲン主義 ~現場・現物・現実の三つの「現」

3現主義は、『現場』『現物』『現実』それに加えて5ゲン主義は『原理』『原則』が加わる

更新日: 2016年11月24日

mamekotoさん

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3現主義とは

三現主義とは、現場、現物、現実という「3つの現」を重視する考え方のことです。この「3つの現」を重視しなければ、物事の本質を捉えることが難しいと言われています。

「現場」に足を運び、場を確認する
「現物」を手に取り、物を確認する
「現実」をこの目で見て、事実を知る

まず、「現場」とは何でしょう?

品質不良や加工不良などの様々な事象が起きているその場所のことです。
頭の中で、「多分こういう加工をしているはず」と想像するのではなく、実際に現場に行って誰が、どのようなやり方で加工しているのか、
不良はどのようなやり方のために発生しているのか、などを現地に行って「自分の目」で確かめることです。


「現物」はその言葉の通り、「実際に生産されているもの」です。
現物を手に取り、その重量感や感触を確かめることにより、親しみがわくと同時に「体で覚える」ことが出来ます。
実際に物を手にとって見ることは、「生涯忘れられない」くらいのインパクトがあります。
できるだけ自分の手にとって「現物」を確認する習慣を付けて下さい。


「現実」を一番良く表しているものは何でしょう?
働いている人たちの環境や雰囲気、仕草、態度などもある意味では「現実」を表していることかもしれませんが、私自身が一番「現実」をきちんと表せると考えているのは「データ」です。不良率、稼働率、出来高、リードタイムなどの指標をきちんと取ることにより、その「現場」の実態を表すことが出来ます。

三現主義は、元々品質管理の原則として生まれたキーワードのようです。

不良や事故が発生した場合「現場へ行く」、「現物を見る」、「現状を調
査する」は基本中の基本だからです。

しかし、この三現主義という考え方は品質管理のみならず戦略を練って行
動計画に落とし込む段階で、なくてはならない重要なプロセスなのです。

三現主義に原理、原則も加えておくことをお勧めします。何事にもセオリ
ーというものがありますから。

[“三現主義”徹底の方法(例示)]

①生産現場で不良品や設備故障が発生した時には“三現主義“に基づく的確な状況判断が不可欠です。例えば新入社員が発見した設備の不具合であっても、責任者である課長や部長が現物の状況確認を行ない、管理者の視点で他の製品や工程に波及しかねない問題に気付くなど、より高度な問題・課題の発見と未然防止対策につなげる。

②間接部門では、例えば「設備更新のための購入稟議書」は、現場の現状設備稼働状況・メンテナンス・修理努力を行なったか等、現場の設備そのものと保守管理の現実を確認の上、作成の要否を判断し、不用な設備購入の無駄を防止する。

③営業部門では、顧客との接点で、クレームがあった現地・現物を観察し、原因が自社の生産工程にあるのか、思いがけない顧客の使用方法にあるのか等を判断し、生産工程の改善・取扱い説明書の改訂などの的確な対策につなげる。

5ゲン主義とは

3現主義に「原理」「原則」を加えた5ゲン主義で考えると問題解決されるということです。 
 5ゲン主義は、物事の本質を見極め、的を得た改善・改革を行うために重要な考え方であります。

3ゲン主義だけでは、品質改善できません。3ゲン主義で現状を把握しただけでは、何が問題でどのようにすればよいかわからないからです。

そこで、3ゲン主義に「原理」「原則」を加えた5ゲン主義で考えることをお勧めします。

「原理」とは、不良を引き起こすメカニズムや、製造条件の機能を知ることです。

「原則」とは、顧客の立場になって考えることです。つまり、顧客がその品物をなんのために、どのように使用しているのか、どんな機能や性能を期待しているのか把握し、その実態が作りこまれているかを考えるのです。

5ゲン主義の提唱者は、古畑友三先生です。これを品質改善用にアレンジしています。

3現主義関連、他

トヨタには「者に聞くな、物に聞け」という教えや、「三現主義」というキーワードがあります。「者に聞くな、物に聞け」とは文字どおり、人に聞いた話を鵜呑みにせず実際の物を自分の目で確かめろ、ということです。工場などでよく言われる言葉なのですが、部品が壊れてしまったり故障が起きている時に、報告だけを聞いて終わらせるのではなく、必ずどんなトラブルなのかを自分の目で見るように注意されるのです。また、「三現主義」とは、現地に行き、現物を見て、現実を理解することです。現地・現物・現実の三つの「現」で「三現主義」というわけですね。

真実は「現場」に自ら足を運ばねば決して見えない。
製造なら工場、営業ならお客様の声のみが現場である。
私達はともすると「思いこみ」や「ものぐさ」に負けて現場・現物・現実を疎かにしがちです。
かの松下幸之助氏でさえも、これぞという製品の試作には必ず自らが立ち会われたといいます。
ある意味では、何か壁にぶつかったときは、「現場」を見れば答が見つかる、ともいえるのではないでしょうか。

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