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G・ガーシュウィンが参加したミュージカル映画

20世紀初頭に活躍した作曲家ジョージ・ガーシュウィン(1898ー1937)が参加した映画のリストです。

更新日: 2016年11月30日

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20世紀初頭に活躍した作曲家ジョージ・ガーシュウィン(1898ー1937)は、晩年に何本かのミュージカル映画の製作に参加しています。

■ キング・オブ・ジャズ(1930)

1920年代から30年代にかけて、キング・オブ・ジャズ(ジャズの王様)と呼ばれたポール・ホワイトマンが主演するレビュー映画。トーキー黎明期の作品であると同時に、2原色テクニカラーの超大作だった。映画の中ではガーシュウィンの「ラプソディ・イン・ブルー」が演奏されている。

監督:ジョン・マレイ・アンダーソン
出演:ポール・ホワイトマン ほか

製作:ユニバーサル映画

「ラプソディ・イン・ブルー」は1924年にホワイトマンの依頼で作曲され、彼の楽団によって初演され大評判となった。ホワイトマンはこの楽曲によって、クラシック音楽の世界にも名を刻むことになる。

YouTubeには映画全編もアップロードされているが、このレストア版の画質があまりにも素晴らしい!

■ デリシアス(1931)

兄アイラとのコンビでタイトル曲「デリシャス」や「ブラ・ブラ・ブラ」など何曲かを書いているが、誰もが知るスタンダードになった曲はない。劇中で披露される「ニューヨーク・ラプソディ」は、後にコンサート用の楽曲「セカンド・ラプソディ」になった。

監督:デイヴィッド・バトラー
出演:ジャネット・ゲイナー
   チャールズ・ファレル

製作:フォックス映画

映画の終盤(1:26以降)に流れているのが「ニューヨーク・ラプソディ」

「セカンド・ラプソディ」にはピアノ連弾版があるようで、YouTube動画にはその方がよくアップロードされている。こちらはピアノ&オーケストラ版。

■ 頓珍漢嫁探し(1932)

1930年に初演されたブロードウェイ・ミュージカル「ガール・クレイジー」の映画版第1作。「アイ・ガット・リズム」や「バット・ノット・フォー・ミー」などの有名曲が含まれています。

監督:ウィリアム・A・サイター
出演:バート・ウイーラー
   ロバート・ウールジー
   エディ・クィラン

製作:RKO

「アイ・ガット・リズム」の歌唱シーン

1930年の舞台版「Girl Crazy」は、このあとも2回映画化されています。

1943年にMGMでリメイクされたもの。第二次大戦中で同時期の日本公開は不可能でしたが、戦後も結局劇場公開されなかったようです。

原題:When the Boys Meet the Girls

「Girl Crazy」3度目の映画化作品。ガーシュウィンの楽曲は「アイ・ガット・リズム」が残っていますが、他はほとんど差し替えられているようです。

■ 踊らん哉(1937)

RKOの黄金コンビ、フレッド・アステアとジンジャー・ロジャースの共演第7作目。ガーシュウィンの生前に完成した最後の映画だと思います。

挿入曲は「ビギナーズ・ラック」「スラップ・ザ・ベース(ベースを鳴らせ)」「ゼイ・オール・ラフ(みんな笑った)」「レッツ・コール・ザ・ホール・シング・オフ(一切合切取り消そう)」「ゼイ・キャント・テイク・ザット・アウェイ・フロム・ミー(誰も奪えぬこの思い)」など名曲ぞろい。タイトル曲の「シャル・ウィー・ダンス」はスタンダードになりきれませんでした。

アステアは若い頃からガーシュウィンと親交があり、彼の舞台ミュージカルにも姉のアデルと一緒に何度か出演していますが、映画の仕事はこれと『踊る騎士(ナイト)』の2本だけになりました。

監督:マーク・サンドリッチ
出演:フレッド・アステア
   ジンジャー・ロジャース

製作:RKO

この作品でアステア&ロジャースは一度コンビを解消するので、ポスターには「名コンビの最後を飾る」という文字が踊っています。

■ 踊る騎士(ナイト)(1937)

アステアがジンジャー・ロジャースとのコンビを解消して撮った作品だが、映画としてはかなり迷走しているのが残念。当時のRKOにはアステアのダンスパートナーになれる女優がいなかったんですね。結局このあと、アステアは再びロジャースと組んで2本の映画(『気儘時代』と『カッスル夫妻』)を撮ることになります。

ガーシュウィンは映画の完成前に亡くなりますが、楽曲は完成済みだったようです。「フォギー・デイ(霧の日)」「ナイス・ワーク・イフ・ユー・キャン・ゲット・イット(上手くやれよ)」などが有名です。

監督:ジョージ・スティーヴンス
出演:フレッド・アステア
   ジョージ・バーンズ
   グレイシー・アレン
   ジョーン・フォンテイン

製作:RKO

アステアとバーンズ&アレンによる「スティフ・アッパー・リップ」

■ 華麗なるミュージカル(1938)日本未公開

ガーシュウィンの死後に製作されたレビュー映画で、ガーシュウィンの以降に兄のアイラが詩を付ける形で「ラブ・ウォークト・イン(歩みいる恋)」や「ラブ・イズ・ヒア・トゥ・ステイ(愛はずっとこのまま)」などが作られています。その他の楽曲の不足はヴァーノン・デュークが補いました。

有名プロデューサーがひとりの女性を見初めてスターにしようとするが、彼女が若い歌手に心引かれていることを知ってそっと身を引くというストーリーは、男女を入れ換えると『巴里のアメリカ人』に似ています。

監督:ジョージ・マーシャル
出演:アドルフ・マンジュー
   アンドレア・リーズ
   ケニー・ベイカー

製作:サミュエル・ゴールドウィン・カンパニー

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