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南木曽町におけるバイオマス発電について

南木曽町で検討されているバイオマス発電に関する記事を整理しています。

更新日: 2017年04月21日

blifeさん

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バイオマス発電とは

「バイオマス」とは、動植物等の生物から作り出される有機性のエネルギー資源で、一般に化石燃料を除くものを総称しています。そのエネルギー源を燃焼したり、あるいは一度ガス化して燃焼したりして発電するしくみを「バイオマス発電」といい、バイオマス燃料を燃焼することでタービンを回し、発電機を動かすことで発電を行います。

バイオマス発電の仕組み(静岡バイオマス発電)

日本国内では、平成14年に「バイオマス・ニッポン総合戦略」が閣議決定されて以降、バイオマス発電の導入が各地で積極的に始まりました。
 その後、平成18年にはこの戦略が改訂されたり、平成21年には「バイオマス活用推進基本法」が制定されたりして、バイオマス発電の導入の更なる加速が図られています。
 そして、2012年の7月から始まった「固定価格買取制度(FIT制度)」の対象となったとで、安定的に運転できる再生可能エネルギーとして、バイオマス発電はひときわ注目を集めるようになったのです。

エネチェンジ(株)による電力比較サイト。

「再生可能エネルギーの固定価格買取制度」とは(首相官邸)

木質バイオマス発電とは、木質バイオマスを燃やしてタービンを回して発電する仕組みを指します。発電方法は、製材端材や木質チップを直接燃焼させて、発電させる「蒸気タービン方式」と、木質バイオマスをガス化して、燃焼させる「ガス化-エンジン(ガスタービン)方式」に分かれます。

南木曽町で検討されているのは、蒸気タービン方式の木質バイオマス発電である。

木質バイオマス発電所(群馬県吾妻郡東吾妻町)

「木材をバイオマスエネルギーとして用いることは、それによって二酸化炭素が排出されても、もともと大気中にあった二酸化炭素が戻るだけです。これによって化石燃料の使用を減らせば、地球温暖化防止に寄与することとなります」(林野庁 中部森林管理局 木曽森林管理署 南木曽支署)

バイオマスとは(岡山県)

課題

木質バイオマスによる発電方式で、最も一般的なのは燃料を燃やして高温高圧の蒸気をつくり蒸気タービンを回して発電する方式である。この方式で肝要なのは、タービン入口の蒸気温度が十分に高くないと満足な発電効率が得られないことだ。出力の小さいプラントでは蒸気の高温化が難しく、どうしても熱効率が低くなってしまう。(中略)発電コストの規模別落差はすこぶる大きい。32円という買取価格が当てはまるのは、まさに5MWのプラントだけで、出力がそれよりも大きくなると「支援過剰」の度合いが著しくなっていく。逆に小さくなると大幅な「支援不足」が出てくる。2MWクラスの発電コストは60円にもなってしまうのだ。2014年から2MW未満の小規模プラントの電気は40円で買ってもらえることになったが、それではまったく引き合わない。

発電規模とコストのバランスが悪い場合、採算性の確保が困難である。南木曽町の計画では、採算性から12KW規模の計画が断念され、現在検討されている規模は2MWである。

出力規模別発電コストとFITの買取価格

再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度をきっかけに、全国で木質バイオマス発電所の建設ラッシュが起きている。特に高額で買い取られるのが、「未利用木材」と呼ばれる山間部に捨てられた間伐材を燃料に使った電力だ。(中略)採算性が見合うようになったことで、がぜん注目が集まった未利用木材だが、その人気の高さゆえに新たな問題が出てきたといえる。環境保全と採算性との間で最適なバランスを取るには、もう少し時間がかかりそうだ。

日経新聞によるバイオマス発電の現状に関する記事。南木曽町でも、未利用木材の調達がネックとなっている。

田中淳夫 「これまでバイオマス発電は、主に山林に残された未利用材を使う計画が多かった。その多くが5000kW級。このクラスでは年間6万トンの木材が必要で、これほどの未利用材を国内で調達するのは至難の業であることが知れてきた。そのため尻すぼみになりつつある」「一つには、地球温暖化対策(中略)林業振興、山村活性化に結びつく(中略)しかし、輸入バイオマスを燃料にするのでは、どちらも無意味となる」「真面目に日本のエネルギー政策を考えるなら、地球環境を心配するなら、考え直すべきだろう」

発電に木材を利用→国内の未利用木材が利用できて林業振興→しかしものすごくたくさん必要で国内では確保できない→海外から調達→未利用木材の活用はできない→なんじゃそりゃ という構図。

計画の推移

長野県木曽郡南木曽町で、南木曽バイオマス発電所計画は、第一回目は、国道19号線脇道土地が狭くて頓挫、二回目は、蘭地区森地籍土地の地主に嫌われ取得出来ずに頓挫いたしまして、3回目は木曽路館、特殊精鉱さまの土地にて大手ゼネコン会社の計画が出てき、材料の工面できずに頓挫。3回も頓挫してるのに、まだ南木曽地区では、試みようとしてます。

過去3回、計画が白紙になっている模様。

2012年時点

木曽郡南木曽町の木材加工業者らでつくる南木曽木材工業協同組合と、群馬県で木質バイオマス(生物資源)発電所の建設・運営などを手掛ける新エネルギー開発(群馬県沼田市)などが、同町で木質バイオマス発電施設の建設を計画している。発電規模は1万1500キロワット時(11・5メガワット時)で、一般家庭約2万世帯分の1万キロワット時を送電する。2015年7月の稼働開始を目指す。施設の敷地面積は約1・7ヘクタール。同町読書(よみかき)の、関西電力読書発電所に近い国道19号沿いの民有地に建設する。総事業費は約53億1千万円。早ければ今月にも、新エネルギー開発が主体となって新会社「南木曽バイオマス発電」(後略)

最初の計画では「同町読書の、関西電力読書発電所に近い国道19号沿いの民有地に建設」する計画であったらしい。

・場所
 長野県南木曽町

・事業主体
 南木曽木材工業工業協同組合、新エネルギー開発

・発電容量(MW)
 10

・稼働予定(年)
 2015

・規模、稼働時期、燃料種類等
 南木曽木材工業協同組合と新エネルギー開発が発電事業を計画し、南木曽バイオマス発電を設立。間伐材、剪定枝、製材廃材、PKS(パーム椰子殻)を使用。

当初の計画。一般財団法人 新エネルギー財団のHPで導入計画として紹介されている。当初の事業主体は南木曽木材工業工業協同組合、新エネルギー開発であったことがわかる。

新エネルギー開発(群馬県沼田市、高橋伸也社長)は、長野県南木曽町にバイオマス発電施設を建設することが明らかとなった。
 長野県南木曽町がこれを承認し、新たな事業会社として「南木曽バイオマス」(長野県木曾郡、石塚秀明社長)来年1月に設立する計画で、発電規模は1万1500KW。
 同計画は、南木曽木材工業協同組合(長野県木曽郡、北原秀弘理事長)や南木曽町等が南木曽町等が約1.7haの敷地に木質バイオマスを中心とした(他に太陽光、小規模水力発電)ハイブリッド発電所の建設を計画している。
 再生可能エネルギー固定買取制度(FIT)で売電していく計画だ。燃料は、未利用木材、剪定枝、バーク、PKS(ヤシの種の殻)で年間10万トンの利用を想定。
 発電施設は、循環流動層ボイラー方式でほかに、燃料製造施設、燃料乾燥施設、燃え殻資源化施設、燃料予備倉庫などを建設し総設備投資額は53.1億円。発電所での直接雇用は30名を見込んでいる。稼動開始は2015年7月を予定。

そのほか、岩手県九戸村、山梨県大月市でも同様の計画を進めており、3箇所で計画を進めることによりコスト削減に努める。
 バイオマス燃料については、安定調達が可能なPKSを当初は使用し、剪定枝を乾燥するほか、バーク広葉樹など比較的安定して安価に調達可能なバイオマス資源に移行していくことを考えている。
 PKSは、マレーシア・インドネシアに専用ヤードを設け安定した稼動を計画している。
(日刊木材新聞2012年12月20日付け)

栃木県の製材会社トーセンのHPに転載された日刊木材新聞の記事。南木曽町が承認済であることを明記している。「循環流動層ボイラー方式」という記述がある為、バイオマス燃料を直接燃焼して蒸気タービンを回す直接燃焼方式であることわかる。いわゆる汽力発電であり、言い替えると、火力発電で石炭を燃やす代わりに木を燃やそうというものである。

2013年時点

★南木曽町で計画があります。
 南木曽木材工業協同組合と、群馬県の民間発電会社の共同で、木質バイオマス発電施設の建設を計画しています。発電規模は1万1500キロワットで、一般家庭約2万世帯分の1万キロワット時を送電します。2015年7月の稼働予定。
 敷地面積は約1・7ヘクタール。総事業費は約53億1千万円。
 木材使用量は年間10万トンを予定。当面、マレーシアから調達したヤシ殻を活用し、最終的に施設から60~70キロ圏内の木曽郡全域や伊那谷地域、岐阜県東濃地域から調達したチップ用材などに切り替える。施設の屋根を使った太陽光発電も計画。

自然エネルギーネットまつもとで2013年10月28日付で紹介されている内容。「群馬県の民間発電会社」とは「新エネルギー開発」のことである。

(質問)藤岡義英議員「開発業者から南木曽町に『発電出力は12,000kwで、木質及びPKS(ヤシ殼)を使ったバイオマス発電』との説明会が9月に地元地域で行われたそうです。地元住民は『輸入ヤシ殼PKSの大量の内陸搬入は農薬汚染物質の飛散や外来動植物の移入の懸念がある』と。『この地域の森林整備計画と調和した産業としての位置づけがされているのか。そもそも発電規模が適正なのか』といった心配の声が出されています。『こうした木質バイオマス発電事業などを環境アセスの対象事業にしてもらいたい』との要望もいただいています。
 県はこの南木曽町での木質バイオマス発電計画をどの程度情報を把握されているのでしょうか。また、仮に発電出力12,000kwの木質バイオマス発電施設が南木曽町にできてしまうと、この発電施設が県内から燃料を調達する場合には、同じ中信地域のF・POWERとの競合も心配されますが、この点の問題はないのかどうか」

日本共産党長野県議団のホームページ。長野県議会における2013年11月定例会における質疑における南木曽バイオマスに関する共産党・藤岡議員の質問。

(回答)林務部長「南木曽町の発電施設の計画につきましては、昨年末から現地機関において、事業者や地元からの相談に応じるなどし、助言および情報収集に努めているところでありますが、現在事業用地の確保等を含めまだ具体的な状況に至っていないと理解しております。当初の計画におきましては、一部未利用材を燃料として利用し、これらを半径50キロ圏内から調達する構想であるとお聞きしております。信州F・POWERプロジェクトの未利用材の調達とは、ごく一部でありますが重複することが予想されます。このため今後も計画の動向に注意しつつ、情報把握に努めるとともに、必要に応じ相談にのるなど対応してまいりたいと考えております」

日本共産党長野県議団のホームページ。長野県議会における2013年11月定例会における質疑における南木曽バイオマスに関する長野県林務部長の回答。

2014年時点

南木曽、木質バイオマス発電事業の説明会実施の日程。建設地を変えて以来、やっとここまでたどり着いた。それにしても、進捗が遅い。燃料調達網の劣化が気になるところ。

「『南木曽バイオマス発電事業計画』住民説明会中止のお知らせ 2014年7月4日」

住民説明会が中止になったらしい。

蘭の森地籍での木質バイオマス発電所建設計画は中止となったが、新たな発電所計画について、事業者である㈱大林クリーンエナジーから説明があった。

2014年9月の南木曽町議会における大林クリーンエナジー(以下OCE)による計画の説明。OCEによる計画は3番目に持ち上がった計画である。

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