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<アメリカ大統領>トランプショック!!急騰しているドル円相場を追え!!

2016年11月9日のアメリカ大統領選挙で大きく揺れ動いたドル相場。その要因や今後の見通しをファンダメンタルとテクニカルに分けて分析していきたいと思います。

更新日: 2016年12月05日

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この記事は私がまとめました

東洋Jr.さん

1.ファンダメンタルから見るドル円

まずはファンダメンタルとして分析していくと、トランプ氏が当選確定された瞬間一気にドルが売られましたが、その後すぐにもとの値まで戻してそれからさらに上昇しました。

米大統領選挙は、下馬評を覆し、ドナルド・トランプ氏の勝利で終わった。金融市場にとっては5か月前に経験した英国のEU離脱(Brexit)に続く激震である。
クリントン大統領誕生に備えてリスク許容度の改善を進めていた金融市場は再びリスク回避姿勢を強め、為替市場では一時円買い・ドル売りが加速したが、Brexit時に比べれば値動きは穏当なものに留まっている。

これは、仮にクリントン氏が当選されても同じことになっていたと思います。ただ、進む方向が逆になっていただけでこの日相場が動いたのはほんの一時的なものであると考えた方が良いと思います。

ましてや大統領選挙だけでは相場の大きな流れを作ることは出来ないと思います。例えて言うなら5ヶ月前の6月に英国のEU離脱と同じケースと考えても大丈夫です。
相場の大きな流れを作るには、大統領選挙を皮切りに今後の展開がどう進むかが大きな課題となります。

今後、円安になる場合と円高になる場合を予測してみましょう。

<円安になる場合>
トランプ大統領政権で大きな円安要因の一つは、何と言ってもアメリカの景気が回復した場合です。トランプ氏の経済政策は
・法人税率を35%から15%に引き下げ
・アメリカ企業の海外保利益を、アメリカ国内に還流させる
・個人所得税率を39.6%から25%に引き下げ
・10年間に1兆ドル規模のインフラ投資を行う

これらの政策が全て本格的に動き出し、米国金利もゆっくりと引き上げられれば大きくドル買い行われ円安へと進んでいくでしょう。

<円高になる場合>
対する円高要因は、トランプ氏の経済政策の失敗や世界的な経済危機。2008年のリーマンショックのような大きな事件が起こった場合です。あとはヨーロッパでの英国以外のEU離脱や中国の不動産バブルの崩壊など為替の基軸通貨だけに受けるダメージの大きさも相当なものと予想されます。

そうなると、1ドル90円を切り80円台になる可能性もあり得るかもしれません。

短期的には、12月のFOMC(米連邦公開市場委員会)で利上げはあると思われますので、就任する1月までは、政策期待と日米金利差で円安を維持すると思われます。
中期的には、2017年前半は、財政出動の効果でアメリカ経済も好調を維持し、緩やかな円安が続くと予想しています。

<ファンダメンタルからのまとめ>
こうした様々な材料を検証してみて感じることは、ドル安に入る傾向が高いのではないかということ。TPP(環太平洋パートナーシップ)協定の破棄やNAFTA(北米自由貿易協定)の見直しなど米国を拠点とする多国籍企業に打撃を与えかねないネガティブなドル安材料が目立つようにも感じられます。

とはいえ、まだ「選挙に勝利」した段階なのでドル安ドル高のどちらに動くかはトランプ政権が本格的に動き出してからでしょうから、しばらくは慎重に様子をうかがう方が
賢明なのではというファンダメンタルからの分析でした。

テクニカルから見るドル円

では次に、テクニカル分析から今後の相場を見ていきたいと思います。

まずはドル円の月足から見ていくと、昨年の6月に最高値125.85円を記録して以降今年の夏には最安値99.53円と一時100円を切る瞬間もありました。

しかし今後当分はレンジ相場が続くと思われます。とは言っても、トランプ氏が新大統領に就任するのは来年の1月20日。つまり最低でもその日まではレンジ相場が続き、新政権の方針が決まっていく1月20日以降までは判断できない状態になると思われます。

このチャートからも分かるように、2014年に9か月間のレンジ相場が続きその後上に抜けて2015年から今年の1月までレンジ相場を作ってから急落し、7月からはまたレンジ相場を作っています。

2014年の9カ月のレンジが左肩(レフト・ショルダー)、真ん中の2015年の高い部分が頭(ヘッド)、そして、2016年7月から形成しているのが右肩(ライト・ショルダー)だとみなされます。
そして、さらに教科書的に申し上げれば、左肩と右肩は等分とされ、左肩形成に9カ月となれば、右肩形成も2016年7月から同じく9カ月で2017年4月までレンジが続く可能性があります。

もしかしたら、来年の4月くらいからの動きに注目しておいた方が良いのかなと思います。その時期くらいから投資家(政府系ファンド、中央銀行、機関投資家など)達が動き出してくると思われます。十分な分析をして慎重な姿勢で臨む方々達ですので、その方々が動き出すまで様子見で大丈夫と思います。

まとめ:「今回は大きな波が来る前」

ファンダメンタルで申し上げたように、あくまでもまだ新しい大統領が決まったということしかハッキリ分かっていませんから、ドルを大きく動かす力まだ持っていないと捉えるべきです。

個人でFXやバイナリーオプションをされている人は今慌ててポジションを取ったりエントリーのタイミングを分析する必要はないと思います。ただ、今後のトランプ氏の動きはチェックしておいた方が良いと思います。

こちらのチャートでは上昇のサインを出していますが、まだどちらに動くかはわかりません。

非常にアナリスト泣かせの年です。
今年はブレグジットやトランプ大統領の誕生など、アナリストの予想をはるかに超えた出来事が起こっております。
ドル円もトランプ大統領の誕生とともに90円台説を吹き飛ばし、一気に真逆の値動きをしてトレーダーを苦しめたと思います。
昨日もダウが市場最高値を更新し、株式市場も強いです。
大きな地殻変動が起きているように考えております。

次の大統領だけに、一つ何かを起こせば相場に影響を及ぼす引き金になりかねないので、彼の発言や行動は気にしておいた方が良いでしょう。

あとは、米FOMCの発言や雇用統計、政策金利、FRB議長の発言、NYダウ平均株価、原油価格なども是非チェックしておきたいところですね。

今は時期的に「力を蓄えている」というイメージです。もう少しの期間、慎重に冷静に相場を見ていきましょう。

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