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コンドームより高い避妊率!ピルによる避妊のメカニズムとは

いろいろなデータはありますが、コンドームの避妊率は90%程度。ピルの避妊率は99%程度と言われています。飲めばほぼ確実に避妊ができるようですけど、どんな働きで避妊ができるんでしょうか。

更新日: 2016年12月09日

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kurtsnibbeさん

そもそもピルとは?

単語的には薬という意味があるピル。
ここでいうピルは経口避妊薬のこと。
成分的には女性ホルモンの薬になります。
そんなピルを飲むことで避妊の効果が現れます。

経口避妊薬をピルと呼びます。ピルは高い避妊効果が得られるので、望まない妊娠を避けることができます。また可逆性があるので、のむのをやめれば、妊娠が可能になります。

日本でも1999年に解禁され、低用量ピルが使用できるようになりました。しかし、市販されていないので、医師の処方箋が必要です。また、2008年厚生労働省に保険適用された治療用の低用量ピルがありますが、『子宮内膜症に伴う月経困難症』のみが対象となっています。

ピルは人工的に合成された卵胞ホルモン剤(エストロゲン)と黄体ホルモン剤(プロゲストーゲン)からなり、その避妊効果は、他の避妊法に比較すると並外れて優れています。

じゃあなんで避妊ができるの?

◯排卵を止める

卵子と精子が受精しないと妊娠はしません。
排卵をコントロールできるのであれば避妊できます。
ピルには体内を排卵後と同様の状態にする効果があり、排卵をストップさせることができます。

ピルは排卵や生理を調整するための二つの女性ホルモン(エストロゲン)と(プロゲストーゲン)を含む製剤です。ピルに含まれるホルモンと卵巣で作られるものはほぼ同じ構造なので、服用していると脳は「ホルモンが分泌されている」と勘違いし、排卵指令を出さなくなります。その結果、排卵がストップし避妊できます。

ピルに含まれる成分は、排卵後に放出されるホルモン、卵胞ホルモンと黄体ホルモンと呼ばれるものです。この2つは通常、排卵後に形成される黄体から放出されます。そして、卵胞ホルモンと黄体ホルモンには、次の月経まで排卵が起こらないように排卵を抑制する効果があります。

OCを服用すると、女性ホルモン(エストロゲン、プロゲストーゲン)が血液中を循環します。
血液中の女性ホルモンが十分ある状態になります。
視床下部・下垂体が、卵巣へ排卵を促す働きをしなくなり、排卵が抑制されます。

OC=Oral Contraceptivesの略で低用量ピルのことです

◯精子が子宮内に進入するのを抑止する

排卵のコントロールだけではなく、精子へのガード作用もあります。
男性の都合ですので射精される精子自体をどうにかすることはできませんが、それが届かないので避妊できます。

黄体ホルモン(プロゲストーゲン)の働きで、子宮頸管粘液の性状が変化して(粘性を高める)、精子を子宮内に入りにくくします。

子宮の入り口の粘液の性状を変えて、精子の侵入を防ぎます。

精子は膣の奥にある子宮頚管をとおって子宮に進入します。
この通り口の粘膜は、黄体ホルモンによって粘りけをまします。
子宮頚管粘膜が粘りけをもつと精子の通過が妨げられます。

◯受精卵が着床するのを防ぐ

もし受精卵が出来てしまっても子宮が着床しにくい状態になります。
その結果、妊娠を防ぐことができます。

OCを服用すると子宮内膜が薄くなり、たとえ排卵が起きて受精した場合でも、受精卵が着床しにくい状態になり、妊娠を防ぎます。

受精卵が着床するには厚くて柔らかな子宮内膜が必要です。
自然の状態ではエストロゲンが子宮内膜を厚くし、ついでプロゲステロンが柔らかい子宮内膜を作るように作用します。
ピル服用中は最初からプロゲストーゲン(黄体ホルモン剤)が作用しますので、十分な厚さにならないのです。

ピルに含まれるプロゲステロンには、子宮頸管から出る粘液の粘性を高めて、精子が子宮内に入りにくくする働きがあります。

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