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【クルマのウンチク】 自動運転はすんなり行きそう?

不安や期待がいっぱいの自動運転だが、色々な取り組みを耳にすることが増えてきた。果たして東京オリンピックには間に合うのだろうか。実験成功のプラス報道と、事故等のマイナス報道が入り乱れる中、その内実を整理してみた。

更新日: 2017年01月12日

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この記事は私がまとめました

《まとめ編者》
自動運転の技術的ハードルを徐々に越えつつある。人類の進化とはかくもスピードが速いものなのだと驚かされる。しかし、同時に、私たちが学んでおかねばならないことも大幅に増えそうだ。そして社会のルールの変革も考えれば、2~3年でできる話ではない。それでも民間主導の開発スピードは加速している。勉強せずにはいられまい。

▼【緊急更新】自動運転に関して、グーグルに新しい動きがあったようです

【悲報?誤報?ー12月13日】Googleがこれまで進めてきた運転席のない完全自動運転型自動運転車(Self-Driving Car)の開発計画に関して、同社はこれを諦め、運転アシスト機能に集約するという方針転換を図ったことが報道された。Appleに関しても今年に入ってから、自社による自動車生産は断念し、自動車のハードウェア開発部門の従業員は全員、リストラを実施したことが伝えられている。大手IT企業による自動運転車開発計画は、総崩れとなる可能性が強まってきた。この件は、今後の続報を待ちたい。

Googleの自動運転車プロジェクトは、開発が大きく前進しているようだ。自動運転車の開発チームはGoogleの親会社であるAlphabetの研究部門Xから独立し、独自の開発部門として立ち上げるため幹部クラスの人材を募集しているという。2016年10月のインタビューで、自動運転車プロジェクトのリーダーを務めるジョン・クラフチック氏は、Xから離れて独自の部門を立ち上げると話していた。本当の狙いについては、今後の続報を待ちたい。

グーグルは、自動運転車部門を分社化。社名は「ウェイモー」となった(2016年12月13日)

【副題:Google creates new firm for its autonomous car technology】
これまでで300万マイルを走破したというグーグル・カー。これは一週間で25000マイル(毎日、5700km)を走った計算になる。独立後は「ride-sharing service」も準備するらしい。

WaymoのCEO、Jon Krafcik曰く:
「われわれのビジネスは良い車を作ることではない。われわれのビジネスは良いドライバー〔システム〕を作ることだ」

WaymoのCEO、Jon Krafcik曰く、Waymoは「公道の日常の状況下でハンドルもペダルもない完全な自動運転車を走らせた世界最初の会社」だという。以前にも Googleの自動運転車のテスト走行を行ったことがある人物を、今回は警察のエスコートなしで搭乗させた。「われわれは公道ですでに200万マイル(360万キロ)以上の走行実験を行った」とも。「自動車メーカーを目指してはいない」とも言い、クライスラーと提携する。

▼ここから以下、通常のまとめです。「自動運転」、さてサーキット(レース会場)は意外と走りやすい?

▼自動運転の先頭を走るアウディ(AUDI)です

2015年7月、アウディ製スーパーセダン「RS7」をベースにした自動運転車、愛称「ロビー」が究極の走りを披露した。「ロビー」の動きは決して、ロボットのような「冷たい動き」ではなく、リズム感がある「血の通った完璧な走り」だった。アウディはすでに2014年10月、「RS7」をベースとした実験車両で、無人走行によるタイムアタックを成功させていた。ロビーの自動運転はこうだ。メインプロセッサーが、最適な走行ラインを計算するが、さらに人間が現地のコース状況を確認した上でデータの補正を行わなければならない。将来、公道を走る場合はもっと複雑になる(本文リンク参照)。

Audiの自動運転技術は長い時間積み上げてきたものです。自信満々でいよいよ次のステップに進むようです。それを前提とした、技術の成熟度を示すためのビデオです。

宣伝上手なAudiですが、自動運転と、落ち込んだティラノサウルスとを掛けました。

▼自動運転にしても、やっぱり始まりはあの会社でした

同社が自動運転に取り組んでいる道は、125年前に同社が世界初となる自動車の長距離走行を敢行した「ベルタ・ベンツ」(カール・ベンツの妻の名前)という歴史的なルートだ。「このルートは、路幅の細い場所から交通量の多い場所まで、いろいろな環境がある」という。1980年代には頓挫した自動運転のテーマだが、昨今は「都市部での慢性的な渋滞により、運転そのものに苦痛を伴うことが多くなった。駐車スペースも少なく、クルマの入出庫も難しい状況だ。社会的にも高齢者が増えた」。そんな社会の変化から、自動運転をめぐる環境が一変した。

メルセデス・ベンツは2013年8月、「S 500 インテリジェント ドライブ リサーチカー」による自動運転実験を実施し、都市間および市街地ルートにおける自動運転の、実現の可能性を自動車メーカーとして初めて実証した。

▼自動運転にも、新しい発想での実現を目指す動きが出ています

メルセデス・ベンツはタブーを打ち破り、運転する楽しさより「ラグジュアリーな移動の空間」になっていく車の新たな魅力を紹介した。BMWは自動駐車機能を搭載した「i3」が無人でさっと迎えに来るというデモを見せた。また、ボッシュやヴァレオといった大手部品メーカーの存在感が増した。総合部品メーカーとして知られるマグナは、単眼カメラという安価な部品だけを使って自動運転を演出してみせた。ハッキリ言えば、技術的には自動運転は実現できる段階に達している。残された課題は、法律や保険、そして社会的受容性だ。ウィーン条約やジュネーブ条約といった国際条約では運転者の存在を規定したままだ。

メルセデスベンツは今年、重大な決断をした。1つ目は高級車のあり方だ。ドライバーが運転から解放されると、従来は心地よかったエンジン音も、ドライバー自身がアクセルを踏まないと耳障りになる。車内での座り方も今までとは違ってくる。そしてドライバーは自動運転中に、ほかのこと(サブタスク)をしてもいい。2つ目のテーマが、人と車の情報のやり取りである。たとえば、運転席に誰も座っていない車がスーッと入ってきた時、歩行者は困ってしまうだろう。「お先にどうぞ」といったやりとり一つとってもコンピューターには難しい。

ベンツF015に見る、新しいクルマの概念が具体的に示されている。

昨年のCESで自動運転によるパーキングのデモを行ったBMWが、今年はさらに進化した自動運転のあり方を見せた。それは、「いかにして自動運転が人々の生活の中に組み込まれるのか」を見せることだった。BMWでは「自動運転によって運転の必要のなくなった車内での過ごし方」に焦点を当てている。例えば、自動運転システムとコネクトしたタブレットで映画を見ることができる。また、ナビゲーションの他、ウェブページ、メール、音楽、ニュース、そして情報など。マイクロソフトのコルタナを通して、声で指示が出せる。

▼ちなみに、今、市販されている、いわゆる「(半)自動運転」のクルマはどんな具合?

日産の自動運転システム「プロパイロット」を搭載した初の市販車。「プロパイロット」は日産が開発する自動運転技術。高速道路の同じ車線での走行を自動運転によってサポートする機能で日本初の技術だ

日産のミニバン「セレナ」の新型が先行公開されました。1991年の初代発売以来150万台以上が販売され、今回で5代目となる新型セレナは広い室内空間や使いやすさといった特長に加え、自動運転技術「プロパイロット」の第1弾が搭載される初めての車種となります。佐藤恵がいち早くレポート!(リンク先の紹介転載)

自動運転技術「プロパイロット」は、渋滞時と巡航時の2シーンで、アクセル、ブレーキ、ステアリングを自動制御してドライバーをサポートする。この技術搭載のクルマを300万円以下で設定したところに評価ポイントがある。今回、高速道路での単一車線走行に自動運転技術を盛り込み、2年後には車線切り換え、そして2020年には交差点での対処ができるようにと、日産はロードマップを描いている。

▼自動運転技術の進化は、そもそも電子制御技術の発達に基づくものだった

最初にクルマに搭載された自律制御システム「ABS」だった。1978年のことである。滑りやすい路面でブレーキング中に起こる、ホイールロックを防ぐシステムだ。次に開発されたのが、発進時や加速時の駆動輪の空転を防ぐ「TCS」。1995年には、横滑り防止装置「ESC」。自律制御システムの進化は、複合化し、さらに進化して、安全な車間距離を自動的に維持する「ACC」が登場した。その他、カメラやセンサが増えるにあたり、自動運転システムへと近づいていった

▼公共交通機関や物流・客流での自動運転こそが求められているみたいです

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