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とっても不思議で面白い日本語『ぽん、ほん、ぼん』問題

当たり前に使っているけど、掘り下げると面白い日本語の不思議。Eテレ「ピタゴラスイッチ」でも注目された「ぽん、ほん、ぼん」の謎を紐解きます。

更新日: 2016年12月12日

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「ぽん、ほん、ぼん」問題を知っていますか?

例えば、鉛筆。

何本あるか、数えてみましょう。

いっぽん、
にほん、
さんぼん、
よんほん、
ごほん…

…おやおや!?

鉛筆などを数えるとき、1本、2本、3本となりますが、「本」の発音が「ぽん」、「ほん」、「ぼん」の3通りあります。

どうして同じ助動詞なのに、発音がややこしく変化するのでしょうか?

Eテレの番組「ピタゴラスイッチ」でこの問題に興味を持った方も多いのではないでしょうか。

Eテレの番組「ピタゴラスイッチ」の中でたまに流れますが・・ よく考えると不思議

Eテレの人気番組「ピタゴラスイッチ」が、人参の数え方の不思議な法則として紹介しています。

「ぼん」と濁る読み方をするのは「3本」だけだ!
なんか面白いなぁ。

濁点がつくのは「3」の時だけです。

類似案件です。
「匹」の数え方、いっぴき、にひき、さんびき…。

イカ(烏賊)って、「杯」って数えるって知っていました?
これも類似案件です。いっぱい、にはい、さんばい…

「ぽん、ほん、ぼん」のルール

この不思議な現象には、もちろん一定のルールがあります。
ちょっと探ってみましょう。

助数詞の『本』が、 いっぽん、にほん、さんぼん、よんほんーーー
と『ぽ』『ほ』『ぼ』に変わるのは、その前の文字を発音する時 の口の形に関係があると言われています。

ルールのヒントは、「本」の直前の発音にありました。

「いっぽん、ろっぽん、はっぽん、じっぽん」と促音で詰まったところに「本」が接続する時には /p/ 音が出てくる。すなわち「促音終わり」には /p/ 。

小さい「っ」、つまり、つまる音のことを「促音」と呼びます。
日本語では促音の次の音は基本的に濁らないという暗黙のルールがあります。
そしてこの暗黙のルールは、無意識のうちに外来語の誤ったカタカナ表記に結びついてしまうことも多々あります(Bed=ベット、Dog=ドック、Big=ビック、など)。

「にほん、ななほん、はちほん、きゅうほん」など「開音節・母音終わり」には /h/ 音。ただし「よんほん」にも /h/ 音。

母音で終わる語(開音節)や母音そのものの次には「ほん」となります。

「さんぼん」のように「撥音終わり」には /b/ 音。

撥音「ん」の次は、どうやら「ぼん」と濁るようです。

…でも、これだけでは納得できない理由がある

「ほん」が半濁点の「ぽん」に変わるのはまだいいです。「ぽん」は促音便ですね。学校で習いました。直前の音とつながって縮めて発音されるがために生じる音便です。

促音の次が「ぽん」になるのは、何だかすんなり納得できます。

でも…なんだか違和感が…!

「よん」は「ん」で終わる撥音なのに、…「よんほん」…!?

わからないのはこっちです。
3(さん)ぼん
4(よん)ほん
どちらも「ん」に続く「ほん」なのに、なんで前者が3「ぼん」と濁って、後者が4「ほん」と濁らないのでしょうか?

同じ「ん」に続く発音なのに、3のときは「さんぼん」で4のときは「よんほん」。
…これって変じゃない!?

ルールからいくと、「4本」は「よんぼん」と発音されると思うのですが、実際には「よんほん」と発音されています。こうなると、はっきりしたルールがあるのかどうか、分からなくなってきます。

何か大きな前提を見逃していてルールが間違っていた…!?

音韻環境が等しく見える「さんぼん:よんほん」をどう説明するか。なぜ同じ「ン音」に別の音が続くのか。

この問題は、数少ない “どうでも良さそうなことに頭を悩ませる人” を長い事悩ませてきました。

なぜ「さんぼん、よんほん」なのか??

「さんぼん」「よんほん」問題を解決するカギは、それぞれの「ん」の発音にありました。

「さん」と「よん」、かなで書くとどちらも同じ「ん」ですが、「ん」の発音が違うのです。

ぜひ「さん、よん、さん、よん」と声に出して言ってみてください。

「3」と言った後は、口が閉じ、上下の唇が接していませんか。
「4」と言った後の口は完全には閉じず、上下の唇はほんのわずか離れていませんか。

「さん」と「よん」では言い終わった後の口の形が少し違うはずです。

「さん」は「Sam」
「よん」は「Yon」

MとNは簡単なようですが、実はほとんどの日本人は正しく発音できていません。これもカタカナ教育の弊害です。

英語で「m」「n」はそれぞれ違う発音をしますが、同じ事を日本人は無意識のうちに日本語の中でおこなっています。
でもカタカナやひらがなでは同じ「ン」「ん」なので、混同してしまうのです。

数字の3 の発音は、4 の「んn」とは違うことを発見しました。しかし3 の読み方が常に「さんm」であるかというと必ずしもそうでなく、んm とんn のあいだをゆれ動くようです。

多くの日本人の場合、「ん」の発音の種類なんて意識していません。
そこで、実際は「さん」「よん」の発音にもブレがあるようなのです。

たとえば「3敗」
この発音、あなたは「さんばい」でしょうか、「さんはい」でしょうか?

…「さんぱい」と言う人もいるかも知れませんね。

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