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KPT ~「ふりかえり」で次の行動を決める

Keep・Problem・Tryの頭文字からKPT法と呼ばれています。

更新日: 2016年12月14日

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この記事は私がまとめました

mamekotoさん

KPTとは

KPTとは、Keep、Problem、Tryの頭文字をとった造語のことです。

プロジェクトの振り返りをするときによく使われる手法で、振り返りをする際の基本といって良い手法だと思います。

KPT法とはプロジェクトを総括するための手法として、「ふりかえり」を定義づけたものです。Keep・Problem・Tryの頭文字からKPT法と呼ばれています。Keepは「うまくいったこと、今後も継続すること」、Problemは「課題や問題点」、Tryは「今後やるべきこと」を表し、これらを整理していくことがKPT法の基本です。

・KEEP=何が良かったのか、今後続けたいもの
・PROBLEM=何が問題だったのか
・TRY=次回やってみたいこと、挑戦したいこと

これらをK→P→Tの順で下記のようなフォーマットで書き出していくのが一般的

ミーティングでは、ホワイトボードなどに「K:keep=今後も続けること」「P:problem=問題なので、やめること」「T:try=今後、試してみたいこと」の項目を用意し、メンバーが行ってきた活動報告の内容を「K」と「P」に振り分けていく。その後、「P」に対する解決策や新しいアイデアや企画を「T」欄に書く。

KPT法のメリット

●KPT法のメリット

・問題点が可視化でき、誰でも理解しやすい
・やることがシンプルなので誰でもできる
・付箋に書くので、口下手や控えめな人からも意見を引き出しやすい。
・ホワイトボードなどに全員の視線が集中するので、人vs人ではなく、仲間vs問題、の構図になる
・参加者が、良かった点と悪かった点で共通認識を持てる

KPT手順

KPTの手順
※ 初回は 1, 2 は省略する

1.チームとしてのどうなっていきたいかを決める(これに向かっていくための振り返りやカイゼンであるためこれがないと効果が上がりづらい)例えば、「残業が定常化しているなら残業時間を減らすために生産的に働く」「楽しく働く」などざっくりしたものでよいです。大切なことは、チームとしてどのなっていきたいという方向性をみんなで同意することです。

2.前回のTryの中で、次も続けた方がいいものはKeepに移動する。Prolemとして扱う必要がなくなったものは取り外す。

3/Keepを各々が付箋紙に書いて、メンバーが書き終わったらチーム全員に共有する。こうすることで各々の意見がでて、いろいろな意見がでる。

4.Problemを付箋紙に書いて、メンバーが書き終わったらチーム全員に共有する。

5.KeepやProblemに対しての改善策をメンバーで考え、Tryを付箋紙に書いて共有する。

6.次の期間内で実行するTryを選択し、アクションに落とし込んで合意し、Todoとしてメンバーに割り当てる。

1.準備:ホワイトボードの用意、参加者に集まってもらう

2.テーマの確認:何のための振り返り?を共有

3.KEEPの洗い出し:残したいモノを書き出す。できたらなぜできたのかも。

4.PROBLEMの洗い出し:問題点を書き出す。それがあるとどう悪いのか?を意識。

5.TRYの洗い出し:基本はPROBLEMのないTRYはない。

6.TRYのコミット:誰がTRYに対して責任をもつのかを確認。全てのTRYを無理に行う必要はない。

7.KPTの確認:振り返りの作業全体をみんなで確認。

8.クロージング:最後は感謝と拍手で!!

Keep と problem が出そろったら、まず同じ意見の物はまとめます。
その後、書いてもらった事に対し、Keep であればどのような所が良かったのか、Problem であれば何が問題だったか、改善するにはどうしたら良いかなど、それぞれの意見を述べてもらいます。
実際にやってみるとこの時点で、題材となっているプロジェクトについてメンバーの思っている事が可視化され、かなり整理されるのがわかると思います。

一通り Keep と Problem についての議論が終わったら、次に Try に移ります。
まずは挙がった Problem を改善するための案を、Try として書いていきます。



その後、それとは別に、次にやってみたい事を Try として書きだしていきます。


Try が出そろった所で、それぞれの案について、メンバーで話し合い、実際に Try するのかどうかを決めていきます。
最後にここまでの総括を司会(もしくはリーダ)が行いフィニッシュとなります。
さらに議事をまとめ、メンバーとその他の人たちに公開すると、より一層効果的です。

KPTのすすめ方

 筆者の回りでよくやっている、KPTフォーマットによるふりかえりの進め方は以下の通りです。

Try実施確認
前回のふりかえりの際に洗い出したTry項目について、アクションの実績を確認をします。
例)実施したのか、結果はどうだったか

Keep/Problem抽出
今回のKeep/Problemについての項目を書き出します。時間を決めて全員で一斉に書き出します。

Keep/Problem確認
書き出した項目をひとつずつ確認していきます。深掘りしたい項目はチェックしておきます。付箋の場合は、分類しながら確認してもよいでしょう。すぐにTry項目がでる場合は挙げておきます。

Problem深掘り
Problemに出ている深掘りチェック項目を見ていきます。
例)原因は何か、次に何をすれば対応できそうか

Try項目抽出
次回以降で試したい項目を書き出します。

Who、When決定
それぞれのTry項目について[いつ、誰が実施するか]を決めます。

クロージング
Try項目を確認してクロージングします。

KPTを実践する中で見えてきたコツを箇条書きですがいくつかご紹介します。

・前回のTが実践できていたかどうか必ず最初に確認する
 ○やらないと改善策を出しただけで実践されないままになる

・Kは少しでも良いと感じたら躊躇わずに挙げて改善の取り組みがうまく行っているという雰囲気を出す
 ○最初のうちは「振り返りを実施できた」というレベルでも重要なKになる

・Tが浮かばない場合Pが抽象的過ぎる可能性が高いので、問題を一般化せず具体的に捉えなおす
 ○「バグが多い」というPならどういうケースのバグが多いのか、開発のどの段階で見つけられるのかといった詳細を分析してTを出す

・Pが多い場合はすべてを一度に解決しようとはせず、着実に現状より改善出来る範囲のTを実践する
 ○一回のイテレーションでできることは限られていると自覚して確実にできる施策だけをTに含める

・Tは「気をつける」「注意する」といった心がけではなく、チェックリストを作れるような具体的な行動にする
 ○次回の振り返りで出来たかどうか明確に判定できないものはTではない

事例

クックパッド

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クックパッドでは、アプリ開発によってチーム人数が増大したことから、プロジェクト管理の目的でKPTを導入したそうです。その結果アプリの品質が改善され、他部署にまたがる開発の連携もうまくいくようになったといいます。

同社がKPTを実践していく中で注意していたのは「他人を吊し上げない」「小さなことでも良い点(Keep)として挙げる」ということ。最初はどうしてもProblemが多くなってしまい、Keepが全然見つからないということもあるので、「振り返りができた」レベルのことでもKeepとして挙げていくことで、モチベーションを維持していたようです。

また、記事の中でコツとして挙げられている“前回のTが実践できていたかどうか必ず最初に確認する“のは非常に重要だなと感じました。目標を達成できたかを確認しないと、言いっぱなしで終わってしまうパターンが多いので、KPTを実践するならぜひ真似したい方法です。

KPTで粘り強く品質改善に取り組んだ話

動画解説

口コミ

ふりかえりの2つの手法の使い分け。KPTは、筋道があって、理想の姿が見えてるときに使う。オペレーションの改善ツール。YWTは、ゴールが見えずに、模索していくときに使う。ビジネスの探求ツール。KPTは、Keep/Problem/Tryで、YWTは、やった事、わかった事、次にやる事。

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