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経験学習モデル ~組織行動学者のコルブが経験からの学びを体系化

「経験→省察→概念化→実践」という4 つのプロセスを踏み、このサイクルを回すことによって、人は学習

更新日: 2016年12月24日

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mamekotoさん

経験学習モデルとは

経験学習モデルとは、アメリカの教育学者であるデービッド・コルブが唱えた理論です。「具体的な体験」「振り返り」「教訓の明確化」「教訓の適用」という4つ の段階に分けて、人間の学習サイクルを定義しています。

状況適応能力を高めるには、どうしたらよいのだろうか。そのよりどころとなるのが、“経験学習モデル” である。経験学習モデルとは、「経験→省察→概念化→実践」という4 つのプロセスを踏み、このサイクルを回すことによって、人は学習するという考え方である

これは、組織行動学者のデービッド・コルブが経験からの学びを体系化したものです。知識学習と違って、経験・体験から学習し成長するにはポイントがあるのです。

【経験学習モデル】

経験:具体的な経験をする

省察:何が起こったかを多様な視点で振り返る

概念化:他でも応用できるように概念化する

試行:新しい場面で実際に試してみる

これをグルグル回していくことで、日常の経験・体験から学習できるというモデルです。

組織行動学者のコルブが提唱する『経験学習モデル』によれば、人が経験を通して学習するプロセスには、次の四つの要素があります。

 ①具体的経験(日々の仕事に取り組む中での具体的な経験を重ねること)
 ②省察(自分の経験を多様な観点から振り返って気づきを引き出すこと)
 ③概念化(自分なりの『自論』を形成すること)
 ④試行(自論を新しい状況のもとで実践してみること)

コルブの主張によれば、これら四つの要素を順に辿りながら、かつ①→②→③→④→①→②→ … というように継続的にサイクルを回していくことで、人は成長することができるというのです。

コルブ(1984)は、知識付与型の学習やトレーニングと区別して、「経験から学ぶプロセス」を経験学習サイクルとしてモデル化しています。この理論では、経験からより良くより深く学ぶには、「具体的な経験」をじっくり振り返るプロセスが大切だと言っています。また振り返ったら、それを次の経験に活かせるように「抽象的概念化」することが重要だ と言っているのです。 ※抽象的概念化とは、何故そうなったか、どうすればよいか、などの考えを一般的な言葉で整理し表現することだと考えるとよいでしょう。
そしてそこで得た新しい考えや方法に基づいて行動を起こせば、今までとは異なる具体的な経験を積むことになり、経験学習はより良い形でまわっていくわけです。

ビジネスでは行動によって、「具体的な経験」を積むことが重要です。しかし、それだけでは成果を出し続けることはできません。ビジネススキルが向上することがないからです。

経験はそのままにしておくのではなく、自己反省を通じて教訓を導き出さなければいけません。体験から学ぶことを繰り返すことで、能力を高めていくことができるのです。これが成長に繋がります。

経験学習サイクルが上手くいくかどうかは、「省察的観察」「概念化」をしっかり行うことにかかっています。

経験学習モデルの例

①経験
例えば、ある営業担当者がこれまでにない新商品を販売する場合、この営業担当者は、日々の顧客訪問における成功や失敗の“経験” からさまざまなことを感知することになる。

②省察
そして、ときに自分の“経験” から感知したことを振り返って、なぜ商談が成功したのか、失敗したのかを深く考え、内面化する。

③概念化
すると、この“省察” から、「新商品の機能を説明するよりも、顧客のニーズを確認した後で具体的用途を説明したときのほうが、どうも商談は成功しているようだ」→「顧客ニーズの確認後、具体的用途を説明すれば商談は成功する」といったことに気づき、今後の活動に役立つ教訓をつかむことになる。

④実践
そして、この教訓を営業活動の新たな状況に活かし、“実践” するのである。

動画解説

口コミ

【メモ】”経験学習の2次元化モデルといいますと、マネジメント教育では「Kolbの経験学習サイクル」、看護教育ではGibbsのモデルなどがありますが、コルトハーヘン先生のもの(ALACTモデル)もそれと似ています。” nakahara-lab.net/blog/2014/11/p…

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