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【57577】オレの短歌まとめ・第二十二期【2016年10-12月】20首

工藤吉生(くどうよしお) ツイッターID @mk7911 の短歌を三ヶ月ごとにまとめるシリーズ、第二十二弾。

更新日: 2017年01月01日

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mk7911さん

短歌は57577の合計31音からなる詩。季語はいりません。

〈1〉
石ころが海の底へと落ちてゆくさまを思うよ今日のおわりに

〈2〉
三日月の欠けたところに腰かけるみたいにオレを知ろうとするな

〈3〉
108ピースパズルでつくる富士山の頂上ふたつのピースより成る


〈4〉
メガホンを持って応援する者のメガホンの中にある口うごく

〈5〉
自販機のペプシコーラに汗だくの頬で触れたよ青春みたく

〈6〉
注意され、注意されたくないことがわかる返事をしてはずかしい

〈7〉
ソング・フォー・なんにもしたくない夜にスマホを触ってるこの感じ

〈8〉
捨てるのが下手なんじゃなく集めるのが上手いと言ってほしい本棚

〈9〉
「同」という漢字みたいな顔をしたおじさんのいるたこ焼き屋さん

〈10〉
秋が来る 床屋の椅子に重大な秘密があってほしいと思う

〈11〉
スイカ割りをやった記憶は目隠しに覆われていてあの声は父

〈12〉
全力でユリの香りを嗅ぐオレは人間のまま玄関にいる



〈13〉
N君の家が床屋であることをどうして笑ったんだろオレは

〈14〉
まぶしがる顔といやがってる顔の似ていてオレに向けられたそれ

〈15〉
立ち並ぶ夜の桜の一本の一部を特に照らす街灯

〈16〉
うるせえと注意している声だけがオレの耳まで無事たどりつく

〈17〉
何をしても間違っているような夜に縄跳びの音、それも二重跳び

〈18〉
金属が金属を打つ音が五回、六回あってあとは暗闇

〈19〉
母親に今日は三千円貸した春の酸素が鼻から入る

〈20〉
たくさんの子供がしがみついている巨大遊具を正面に立つ






〈1〉現代短歌「読者歌壇」
〈2〉〈9〉読売新聞「読売歌壇」
〈3〉富士山大賞
〈4〉短歌研究「うたう★クラブ」
〈5-6〉未来
〈7〉すっきりソング短歌
〈8〉NHK短歌テキスト
〈10〉うたらばフリーペーパー
〈11〉河北新報「河北歌壇」
〈12〉ネットプリント毎月歌壇
〈13-20〉角川短歌賞予選通過作「ピンクの壁」

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