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【オススメの本】「地域包括ケア」「地域医療」「在宅医療」を学べる書籍ってある?

いま話題の地域包括ケアシステム、地域医療、在宅診療、訪問看護、看取り、CCRC、老人ホームにサ高住。しっかりと精通するために何の本を読んだらよいのか迷うところからスタート。日々勉強で読破してみて良い本をアップしていくよ!(随時更新)

更新日: 2018年07月08日

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orihoanさん

厚労省の「地域包括ケア」の資料はいつも、どこでも見かけますが。。。ちょっとわかりにくい。

よく出てくる絵たち。。。これは理解も難しいし、いつもセミナーでて思い出すかんじ。

お上(国)は、地域で患者を診るように(受け皿)誘導しています。これからますます地域医療が重要となってきます。

地域の医療・介護・福祉リソースの融合=包括。といっても、みな医療機関・社会福祉法人も競争の時代。どうやって連携を図っていくかは難しい戦国時代。

そこで「地域包括ケア」や「地域医療」「プライマリ・ケア」「在宅医療」が本当に地域でどう受け止められて、Amazonで書籍を購入してみた。オススメ順に紹介していく。

読破できたら順次報告していくよ!!それでは、医療政策を学ぶ仲間たちへ贈るマジでよかったマストバイ書籍!

オススメその1 訪問診療を行っている現場の医師の立場で地域包括ケアが分かる一冊。

中根晴幸(医学博士:医療法人明医研 理事長)著
http://meiiken.or.jp/

単行本(ソフトカバー): 291ページ
出版社: 幻冬舎 (2016/12/22)
言語: 日本語
ISBN-10: 4344994205
ISBN-13: 978-4344994201

タイトルからは医師向けの書籍ではないか思っていたが、病状の診断や処方に関するHow To本ではなく、私のような医療に興味をもつ一般読者でも手の届く内容となっている。但し、290ページにわたる内容はとても濃いため、じっくりと時間をとって読むのが良いだろう。
本書では、さいたま市で20年以上にわたり臨床家として外来診療、在宅医療を実践されてきた著者が、周辺地域の住民を医療により支えることを目的につくりあげてきた医療システムが紹介されている。

病院側の立場から「病診連携」の仕組みづくりに携わった後、独立して診療所を開設するに至った著者の思い、当初は病院医療との違いに戸惑いながら、自宅から通院する患者や在宅で診療する患者に良い医療を提供しようと様々に積み重ねてきた工夫、診療という場を通じて、著者との時間を共有した20名以上にわたる患者の症例とそこからの学び。また所々に、質の高い医療を追求していく上で求められる「医師としての姿勢」や「心構え」に触れられており、医師にはそのようにあって欲しいと共感できる言葉が記されている。

本書は、自分たちの地域の医療を良くしていきたいと考える一般市民、医療行政、医療・介護に関わる専門職、そして次世代の地域医療を担おうと志す医師にとって、これからの地域医療システムを作る際の有用なヒントに溢れていると思う。

コラム・症例も良い。
なかなか知ることのできない内容
・・・具体的には(一例として!)
「認知症診断」
「ALSの10年間」
「長期外来管理」
「老老介護」
「自宅看取り」
「新生児対応」
「かかりつけ医・総合診療医の責任」
などの内容が携わった医師・看護師等により解説されていた。どれもリアルに実情をイメージすることができた。

埼玉協同病院と共催で行う明医研のポートフォリオ発表会。

埼玉県さいたま市で在宅医療を行っている「医療法人明医研」を経営する中根先生。

元々はさいたま市立病院で地域開放病床などの立ち上げに貢献されていた方ですが、
課題を感じて市立病院との地域連携を見越した位置に診療所を開設。

在宅医療にも積極的に取り組み、
外来にも力を入れつつ地域医療に貢献されています。

患者さんに最も身近であるかかりつけ医が質を高め、
病気を見逃さないという姿勢に感銘を受けました。
もし自分がかかる場合もこちらにかかりたいと思う。
逆にこういうモデルが身近に広がって欲しいと思いました。

診療所ながらプライマリ・ケア指導医を数名抱え、常勤医師は8名。病院レベルの診療・ケア、在宅医療ながらほぼすべてのケアを実践している全国有数の総合診療・在宅医療を展開しているプライマリ・ケアクリニックの一つ。

「医療者のための」という冠が付いていますが、
リアルな症例数がいっぱい載っていて、
現場感覚が無いと悩んでいる事務官などにもおすすめ。

あと衝撃だったのは、在宅専門の医療機関が、
軽傷の患者さんだけ診て、
ちょっと重症の患者さんがいると救急車を呼ぶということ。

在宅専門の医療機関は28年度改定で締め付けられましたが、
まだまだ動向を見てみる必要がありそうですね。。。

著者が経営する「医療法人明医研」はググルと「在宅医療 有名」でトップに出てくる!

私たちが目指す医療を表現すれば「温かく信頼でき納得ゆく医療」です。受診される患者さんが「あれ?」と不安や不満に感じることのないように、と同時に、医療を提供する私たちも「よい医療を提供している」と自覚できるように考えています。

私たちは在宅医療(訪問診療・往診・訪問看護)については平成7年創設以来長年の実績を持っていますが、一方で外来・検査部門がしっかりしていて初めて、地域のかたがたが安心できる医療を提供できることを知っています。それには経験ある医師団が必要なばかりでなく、看護・検査・介護・事務部門など職員全員の協力が大切です。現在の明医研の医療に触れていただけば、医療に傾ける私たちの情熱を感じていただけるように、職員一同で日々努めています。
医療法人 明医研 理事長 中根晴幸(Haruyuki Nakane)

クリニック(無床診療所)なのに、医師が7人以上もいる法人はかなり珍しい。

オススメその2 日本のナイチンゲールが訪問看護・在宅の現場で語る一冊。

秋山 正子 (著)
単行本: 147ページ
出版社: 医学書院 (2016/10/11)
言語: 日本語
ISBN-10: 4260028219
ISBN-13: 978-4260028219
発売日: 2016/10/11

現場の訪問看護師であり,地域包括ケアの先駆者として知られる著者が,日々の実践を積み重ねて地域包括ケアを実現していった事例や,そのためにつくった「地域をささえ,つなぐ場所」をナラティブなエピソードをとおして紹介する。地域包括ケアシステムのなかで,在宅ケアの最前線にいる実践者が果たす役割が具体的にわかる。

通称「市谷のマザー・テレサ」と呼ばれる秋山 正子とは。

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