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難しくてよく解らないけど、「個人向け国債」って実際どうなの?

資産運用を始めたいけれど、損をするのが怖い。定期預金に預けるよりは効率的にお金を増やしたいけれど、リスクが高い商品は買いたくない。このように考えている方には、安全性の高い金融商品である「個人向け国債」がぴったりです。

更新日: 2017年01月09日

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nanochaさん

▼まず、「国債(こくさい)」ってなに?

国債とは、国が発行する債券のことです。
債券とは、企業や団体が事業に必要な資金を得るためにお金を借りたときに発行する借用証書の一種ですが、その中でも国が発行する債券が「国債」と呼ばれます。

▼それで、「個人向け国債」ってなに?

個人向け国債とは、日本国が発行する債券(借金)を個人投資家に買いやすくしたものを指します。

日本国債(利付国債)と同様に、“国”が発行している債券なので、発行される債券の中で『一番リスクが低い投資先』と言われています。“固定金利5年満期型”と“変動金利10年満期型”の2種類があり、証券会社や銀行を通して買うことができます。

個人向け国債を満期がくる前に中途解約をしても、元本割れをすることはありませんが、その分金利を低く抑えられています。

個人向け国債は、「日本国」という「国」が発行する債券なので、株式や投資信託に比べて安全性が高く、投資初心者にも購入しやすい商品です。

安全資産対策として、実は意外に人気が高いです。

国債には個人の方が購入しやすいように工夫された「個人向け国債」があり、銀行、証券会社などの金融機関を通じて購入することができます。
投資の見返りに得られる利子は半年毎に支払われ、元本(最初に投資した資金)は、満期になると戻ってきます。

国に投資をするので、一番リスクが低い投資先と言われています。
1万円から投資ができます。
半年に1回ずつ年に2回、利子がもらえます。
満期は、3年(固定金利)、5年(固定金利)・10年(変動金利)があります。
証券会社、銀行、郵便局などで購入できます。
個人向け国債には買付手数料はかかりません。
日本国債(利付国債)の金利よりも低く設定されます。
10年満期の変動金利型の個人向け国債は、通常の日本国債を買うよりも0.8%も金利が引かれてしまいます。
個人向け国債の利率は発行ごとに変更されます。

▼個人向け国債の特徴

個人向け国債には、満期(お金に換金されるまでの期間)と金利(1年間にもらえる利息)が異なる「変動10年国債」「固定5年国債」「固定3年国債」の3種類があります。

個人投資家しか購入できない国債の一つです。10年変動金利、3年、5年固定金利の3種類があります。中途解約が可能など特色があるのが特徴。2003年の販売以降で個人投資家から大きな支持を得ている人気の国債となっています。

銀行などの機関投資家が購入する一般の国債とは異なり、「中途解約」が認められているというのが大きな特徴です。また、10年タイプは「変動金利」となっているので、固定金利のタイプと異なり将来インフレになった時のインフレリスクにも強い商品性となっています。

ここで言う「変動」とは変動金利、「固定」とは固定金利のこと。変動金利の変動国債は、日本の市場における実際の金利の動きを反映して、半年ごとに適用される利率が変わります。一方、固定金利の固定国債は、金利が国債発行時に決められており、満期まで変更されることはありません。個人向け国債の場合、変動国債でも、固定国債でも、最低0.05%(年率)の金利が保証されているので、日本の財政が破綻しない限り、損をすることはありません。また、3種類とも、1万円から購入が可能なので、投資初心者の方でも気軽に始めることができます。

▼国債はどのくらい儲かる?

では、個人向け国債は一体どのくらい儲かるのでしょうか。また、銀行の定期預金と比べて、どのくらいの得があるのでしょうか。国債の購入を検討するときに、一番気になるポイントですね。

2016年1月の税引き前の個人向け国債の利率を見てみると、「変動10年」が0.17%、「固定5年」と「固定3年」が0.05%となっています。利払いは年に2回に分けて行われるので、例えば、平成28年1月に「変動10年」を1,000万円購入した場合、初回の利払いは8,500円(1,000万円×0.17%÷2)となります。変動金利なので今後どのくらい儲かるかは正確には分かりませんが、平成18年4月に発行され平成28年4月に償還される「変動10年」は、発行時に1,000万円を投資していた場合、合計で394,000円もの利子を受け取ることができています。財務省のホームページでは、個人向け国債を購入した場合の「購入シミュレーション」ができるので、どのくらい儲かるか計算してみるのがオススメです。

一方で、2016年1月14日現在の日本銀行の統計によると、日本における銀行の普通預金の平均利率は0.02%、1,000万円を10年間定期預金で預けた場合の平均利率は0.146%となっています。キャンペーンを行っているネット銀行など、なかには国債よりも高い利率で運用できる定期預金もありますが、この平均値で比べてみると、個人向け国債の利率は定期預金よりもお得ですね。定期預金より効率的にお金を増やすことができる安全資産として、国債は魅力的な商品と言えるでしょう。

▼国債はどこで買える?

個人向け国債には「募集期間」というものが設定されており、この期間内に商品を購入することができます。例えば、直近の募集期間は、平成28年1月7日から1月29日まで。募集期間は毎月設定されているので、ほぼ1年中、好きなタイミングで投資を始めることができます。また、初めて購入する方は、証券会社や銀行などで、国債の取引を行うための口座開設が必要になります。取引口座開設には、印鑑や運転免許証などの本人確認書類が必要になるので、事前に確認しておきましょう。個人向け国債は、日本のほとんどの銀行や証券会社などで取り扱っており、最近は直接金融機関の窓口に行かなくても、インターネットや電話でも購入可能です。財務省のホームページには、国債を取り扱っている金融機関が掲載されているので、まずは確認してみましょう。自分が普段利用している金融機関で取り扱っていれば、なおさら簡単にチャレンジすることができますね。

▼固定5年と3年は、金利上昇の動きについていけない

個人向け国債には、金利が半年ごとに見直される「変動10年」と、満期まで金利が変わらない「固定5年」「固定3年」の3種類があり、それぞれ毎月発行されています。

2016年9月発行分の金利は3種類とも0.05%。マイナス金利政策の影響ですので、しばらくはこの低金利状態は続くでしょう。それでも一般の定期預金金利に比べると、マシな金利です。

当面使わないお金を預けるのであれば、「変動10年」がいいでしょう。今後、市場の金利が上昇してきた時に、変動10年の金利も上がっていくからです。しかも、個人向け国債の金利は0.05%が下限と決められていますので、市場金利がこれ以上下がったとしても変動10年の金利は下がりません。

一方の固定5年、3年は、金利が上昇に転じた時にその動きについていけず、儲け損なってしまいます。

▼個人向け国債の中途解約にはペナルティーがある!

個人向け国債の中途解約には、ペナルティーのようなものがかかることも、覚えておかなくてはなりません。ペナルティーの内容は「固定5年・3年の場合は2回分の金利、変動10年の場合は直近2回分の金利に相当する金額が、戻ってくるお金から差し引かれる」というものです。変動10年の金利が、固定5年や3年よりもだいぶ高いのであれば、解約のペナルティーを払ってでも変動10年のほうが特になります。

ただし、個人向け国債を購入するときには、いくつかの注意点があります。まずは、「中途換金」についてです。急にまとまったお金が必要になったとき、銀行の普通預金ではすぐにお金をおろすことができますが、国債の場合は、購入後1年間はすぐに換金することができません。(口座名義人が死亡したときや、大規模な自然災害に遭ったときなど、例外的に中途換金が可能な場合もあります。)そして、中途換金をする場合には、額面金額から所定の金額(直前2回分の各利子(税引前)相当額)が差引かれることを覚えておきましょう。

また、個人向け国債は、ほかの金融商品同様に、税金がかかります。個人向け国債の場合、利子の受取時に、20.315%分の税金が差し引かれます。(遺族年金を受けることができる配偶者の方や、身体障害者手帳の交付を受けている方などについては、非課税となる制度もあります。)

▼個人向け国債の信用リスク

個人向け国債に限らず、債券に投資する場合には、発行元の信用度を確かめる必要があります。日本国債の場合、日本政府の信用度について見極めなくてはなりません。

日本が財政破綻して国債がデフォルトし、約束通りの金利や元本を支払えなくなるというのは一大事。そうそう簡単に起きることではありませんが、資産運用の基本情報として「信用リスク」という言葉は頭に入れておきましょう。(過去にはアルゼンチンなど外国の国債がデフォルトしたことがあります)

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