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アイデンティティについて

アイデンティティそのものは自己認識の集合体だが、その内容は他者によって与えられることも多い。悪い言い方をすれば「そう思い込まされる」機会が人生には多い。

更新日: 2017年01月11日

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Four-Colorさん

アイデンティティの意味は?

「自分を他の誰でもない自分であるという意識」という意味で「自己認識」などとも言い換えられます。

基本的には「あるものがそれとして存在すること」の意味を含むため、「同一性」「独自性」「一致」「身元」「本質」などに言い換えられます。

学術分野で一般的には「自己同一性」「同一性」とします。心理学では特に「自我同一性」という用語があります。

自我=自分が考える「自分」=アイデンティティ(自我同一性、個性、自分らしさ)
自己=他人を通しての「自分」=パーソナリティ(人格)

自己愛性人格障害者が自己愛獲得のために必死になるのは自我が脆弱なため。

アイデンティティは「自分視点の自分定義集」です。
人は14歳頃から40歳頃までの「青年期」の間に「自分は何者であり、何をなすべきか」を考えながら、イメージの自分と同一にしていきます。

「"私はこういう人間です"と本人自身が捉えていて、一貫しようとしている"その人らしさ"」ということだと思います。

E.H.エリクソンは自己アイデンティティの特徴として“私とは○○である,私は○○に帰属している”という自己意識(自己同一性)の『連続性・一貫性・統合性』を上げている。

アイデンティティとは、存在意義を求めてやまない人間精神固有の特性の現れであり、青年期を越えてもなお私たちは絶えず『自分は一体何者であるのか』の問いに対する答えを、様々な場面や人間関係を通して模索していくことになるだろう。

身近で使われている意外な例

IDカードはアイデンティティーカード(identity card)またはアイデンティフィケーションカード(identification card)の略称です。

漢字で表現するとふつうは「身分証明書」ですが、直訳すると「自己同一性札」「本人識別票」で、日本語の「身分」とは少しニュアンスが異なります。

アイデンティティがいらない時代?

物質的にも豊かですし、「自分は何者か」などという大変精神的に負担のかかることに取り組まずとも、日々を楽しく生きていけるし、それで充分じゃないか――。

実際、「子どもに苦労させたくない」と考える親御さんも多いですよね。しかし、アイデンティティを追求するのは、周囲からシビアな現実を突きつけられた時なのです。

アイデンティティがないと

20世紀後半までは『自己アイデンティティの確立』は、学校を卒業して就職したり結婚したりすることで半ば自動的に確立できるものと考えられており、自己アイデンティティとは年齢に応じた『社会的属性(職業意識・企業の所属)』や『婚姻・家族形成』によって規定されるものであった。

しかし、現代の先進国では『高学歴化・不決断なモラトリアムの遷延・ジェンダーフリー・未婚化晩婚化・フリーター化・ニート・不況による雇用減』などさまざまな要因によって、かつてのスタンダードな自己アイデンティティの確立が困難になっており、『自己アイデンティティの拡散』が起こりやすくなっている。

確固たる自分が自分であるという感覚があまり強くなく,自分は自分だと感じられない人は,アイデンティティが「拡散(混乱)」しているという言い方をすることになります。

アイデンティティの混乱

『アイデンティティの混乱(identity confusion)』とは、『どういった進路や職業を選ぶべきか迷う・本当の自分がどれか分からない』などアイデンティティの選択に対して混乱状態にあることであり、通常激しい葛藤や不安を伴っている。

アイデンティティの危機

アイデンティティを確立するためには、それまでの価値観や判断基準、社会に対する姿勢を整理して心理的な再構築を成し遂げなければならない。

程度の差はあれ、誰もが通らなければならない危機の時期であり、いったん形成したアイデンティティが様々な情勢の変化で揺らぐときには、中年期以降にもアイデンティティ・クライシスの状況は起こり得ることにも注意が必要である。

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