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この記事は私がまとめました

nonovelさん

1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/19(土) 02:15:29.95 ID:/y9PduGg0

凛「親と、喧嘩したの」

P「仕事の関係で?」

凛「…」コクン

P「親御さんへの説明はどうするのさ?」

凛「友達の家に泊まってることにする」

P「用意は?」

凛「ちゃんとバッグに詰めてきてる」

P「学校は?」

凛「明日は休みだからいい」

P「そーいやそうか…つか、なんで俺の家なんだ?嘘つかなくても奈緒とかの家に泊まれば良かったんじゃ」

凛「奈緒の家族にも迷惑だし…」

P「一人暮らしの大人なら、他にも楓さんとか…」

凛「……」

P「…まあ、入れよ」

凛「お邪魔、します」

3:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/19(土) 02:16:35.31 ID:/y9PduGg0

P「かしこまらなくてもいいさ。外寒かったろ、コーヒーでも飲むか?」

凛「あ、うん。お願いします」

P「散らかってるけど適当に座っててくれ、コーヒー淹れてくる」

P(家族と喧嘩、か。アイドルの仕事には、確かに親の目から見れば嫌な気分になるものも多いしな、グラビアとか)カチッ ボボボボ

P(でも、凛だってそういうのをやりたくてやってるわけじゃない。夢があるから頑張ってるんだ)シュンシュンシュンシュン ガチャ

P(…俺個人としてはアリだけどな)シュボボボボボボ カチャカチャ

P「ほれ、コーヒーだ」

凛「ありがと…」フーフー

P「それで?親御さんとはなんで喧嘩したんだ?」ズズズ

凛「…仕事がね、最近ちょっと過激なんじゃないのって言われたの」

P「グラビアとか、そういうのか?」

凛「うん。でも私だって仕事選んでられるような身じゃないし、私なりに頑張ってるんだって言ったんだけど…」

P「口論になっちゃったと」

凛「……」コクン

5:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/19(土) 02:18:33.70 ID:/y9PduGg0

P「ふーむ、まあ親御さんが心配する気持ちも分かるけどな…」

凛「でも選り好みなんかしてられないよ。トップになるって決めたんだから、どんな仕事だってこなして見せなきゃ」

P「だからって、親御さんの心配を蔑ろにしちゃダメなんだぜ?支えてくれてるのは家族なんだからな」

凛「でも、だからって…」

P「凛。お前、感情的になったりとかしなかったか?」

凛「…少しだけ。どれだけ言っても分かってくれなかったから」

凛「父さんも母さんも私の話をちゃんと聞いてくれなくって、それで…」

P「凛。お前は自分が無愛想だとかよく言ってるけど、そうじゃない。素直なのに、それを伝えるのが少し苦手なんだ」

P「自分が思ってることをきちんと伝えたいなら、イライラしたりしちゃダメだよ」

凛「……」

P「…すまん、知ったような口をきいちゃったな」

凛「…ううん、謝らなくっていいよ。プロデューサーの言うとおりだと思うから」

6:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/19(土) 02:19:57.03 ID:/y9PduGg0

P「もちろん、凛が怒る理由も分かる。凛なりに我慢して頑張ってるんだからな」

P「それに学生としての本分もちゃんと果たしてる。アイドルやってるからって何かを疎かにしてるってこともない」

P「例え親御さんがアイドル活動自体に反対したとしても、俺は凛の味方だよ」

凛「……!」

凛「…ありがと、プロデューサー」

P「さて、これからどうするね?今から帰るには少し遅い時間になっちゃったけど」

P「…泊まってくか?俺はまあ、構わないけど」

凛「う、うん。そう、させてもらう…」

P「しっかし何も食べてないから腹減ったな。凛は?」

凛「あ、うん。私も何も食べてないし、ちょっとお腹すいたかも」

P「んじゃ適当に何か作るとするか。ホントに有り合わせになっちゃうけど我慢してくれな」

凛「あっ、ぷ、プロデューサー!」

P「ん?」

凛(少し前から料理の練習をしてたんだ。今がそれを発揮するチャンス…!)

凛「プロデューサーに作らせるのも申し訳ないし、晩御飯はその、私が―――」

8:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/19(土) 02:21:00.42 ID:/y9PduGg0

ピンポーン

凛「ッ!?…」

P「おおすまん、ちょっと待っててくれ…こんな時間に誰だろう?」

?「プロデューサーさぁん、開けてくださぁい♪」

P「こ、この声は…」

凛「!!」

まゆ「あなたのまゆですよぉ、プロデューサーさぁん。開けてくださぁい」

P(アイエエエ!?ままゆ?ままゆナンデ!?)

凛「…早く開けてあげれば?」

P「お、おう…」

まゆ「どうしたんですかぁ、プロデューサーさぁん。んもう、こっちで鍵開けちゃいますからねぇ?」ガチャガチャ

P「わーっ!今開ける、開けるから!」ガチャン キィィ

9:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/19(土) 02:21:51.71 ID:/y9PduGg0

まゆ「もう、プロデューサーさんったらのんびり屋さんなんだから♪外、とーっても寒いんですよぉ…って」

凛「…こんばんは」

まゆ「…………うふ、凛ちゃんじゃないの。どうしてプロデューサーさんのお家にいるのかしらぁ?」

凛「…まゆこそ、なんでこんな時間帯に?」

P「あー、凛が来てる理由は後で話すから、とりあえず上がってくれよ」

まゆ「うふふ、お邪魔しまぁす」

凛「……」

12:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/19(土) 02:23:03.64 ID:/y9PduGg0

―――数分後―――

まゆ「なるほど、そういう理由だったんですね。凛ちゃんも大変なのねぇ」

凛「別に、言うほど大変ってわけじゃ…」

凛「そういうまゆは、なんでプロデューサーの家に来たの?」

まゆ「うふ、今日はプロデューサーさんにおいしいご飯を食べてもらおうと思ってきたんです。材料はたくさん買ってあるから凛ちゃんの分も作れますよぉ」ガサガサ

P「おっ、それはありがたい!凛もそれでいいか?」

凛「…うん」

まゆ「うふ、じゃあ早速取り掛かりますね。今日はビーフシチューを作ろうかと思って…」

まゆ「……」

P「ん?どうしたまゆ?」

15:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/19(土) 02:24:54.28 ID:/y9PduGg0

まゆ「…いえ。まゆったら、うっかりビーフシチュー用の赤ワインを忘れてきちゃって。そうだプロデューサーさん、カレー粉ありませんか?」

P「お、普通のやつだけど一応余ってるぞ」

まゆ「じゃあ今日はビーフカレーを作りますね♪プロデューサーさんと凛ちゃんはゆっくりしててください」スタスタ

凛「…ずいぶんと当たり前のように応対するんだね、プロデューサー」

P「あ、いや、その…何度かまゆの方から来てくれてな。少し慣れちゃったというかその…うん、これはプロデューサーとしてあるまじき実態だな」

凛「……まあ、いいんだけどさ」

―――しばらくして―――

まゆ「できましたよぉ、たくさん食べてくださいね♪」

P「おっ、いい匂いだな!」

凛「…美味しそうだね」

まゆ「うふ、おかわりもありますよ」

P「ではいただきます」パク

凛「…いただきます」パク

16:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/19(土) 02:25:55.64 ID:/y9PduGg0

P「!」

凛「…!!」

まゆ「どうですか?お口に合いましたか?」ドキドキ

P「うん、すごく美味いよ!ウチにあったフツーのカレー粉から作ったとは思えない味だ!」

まゆ「よかったぁ!まゆ、プロデューサーさんにそんなに喜んでもらえるなんてとっても嬉しいです♪」パァッ

まゆ「凛ちゃんは?美味しい?」

凛「う、うん。とっても美味しい」

まゆ「うふ、凛ちゃんにも気に入ってもらえてよかったぁ」

凛(な、なんてこと…私が最近作ったカレーとは比較にならない美味しさ…)

凛(私的に会心の出来と思っていたクオリティをはるかに超えている)

凛(しかもスパイスにこだわったというわけでも、入念な下ごしらえをしたわけでもない)

凛(思いつきで作ることを決めた上、余り物のカレー粉で作っただなんて…!)

凛(これが、経験の差…!)

17:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/19(土) 02:27:44.15 ID:/y9PduGg0

まゆ(うふふ…狙い通り、凛ちゃんはショックを受けているようね)

まゆ(凛ちゃん、あなたがここ最近料理の勉強を頑張っているということは知っているわ)

まゆ(初心者が真っ先に練習しようと思う料理はカレーである確率が高い)

まゆ(だからこそ、今夜は料理の腕前での決定的な差を思い知らせるべく、急遽カレーを作ることにしたの)

まゆ(カレーが咄嗟に思いついたメニューであること、カレー粉が余り物であることも、偶然とはいえダメージを与えているようね)

まゆ(プロデューサーさんにビーフシチューをご馳走できなかったのはとても残念だけど…宿敵に女の子としての格の差を見せつけてあげられたのだから良しとするわ)

―――数十分後―――

P「ふぅ、食べた食べた。ごちそうさま!」

凛「とても美味しかったよ…」

まゆ「うふ、お粗末さまでした♪じゃあまゆは洗い物してきますねぇ」ガチャガチャ

P「あ、俺も手伝うよ」

まゆ「ううん、これはまゆの仕事ですから。その代わり、お風呂を沸かしてきてください」

P「おう、分かった…って、え?もしかしてお前も泊まるつもりなの!?」

凛「!!」

18:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/19(土) 02:28:49.09 ID:/y9PduGg0

まゆ「あらぁプロデューサーさん、こんな遅くに女の子を帰らせるつもりなんですかぁ?」

まゆ「凛ちゃんは良くて、まゆはダメなんですかぁ?」ゴオオオオ

P「あ、いや、その、用意とかは…?」

まゆ「そこの押し入れの中にまゆ用のお泊まりセットがあるから大丈夫ですよ?」

P「え゛!?」ガララッ

P「うわ!いつの間に!?」

まゆ「ね?問題ないでしょ♪」

凛「……」ムスッ

―――結局、まゆ→凛→Pの順番で入ることになりました―――

21:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/19(土) 02:30:10.69 ID:/y9PduGg0

―――まゆ入浴中―――

凛「今更だけど、今日は突然押しかけてごめんね」

P「気にすることはないさ。むしろ凛の悩みを解決できてよかったよ」

P「あ、勝手に解決できたと思ってたけど、本当に大丈夫なのか?」

凛「うん。明日帰ったら、きつい言い方したことを謝って…いつも支えてくれてることにお礼を言おうと思う」

P「そうだな。それがいいよ」

凛「うん…でもまずは、目の前の人にお礼を言おうと思う」

P「ん?」

凛「プロデューサー…いつも、本当にありがとう」ニコッ

P「!!!」ズキューーーン

凛「? どうしたの?」

P「ふ、不意打ちはズルイ…いや、何でもない」ゼーハー

22:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/19(土) 02:31:50.40 ID:/y9PduGg0

P「と、突然だったからビックリしてな」

凛「プロデューサーが、私が口下手みたいなことを言うから、直球にしてみたんだけど…変、だったかな」

P「いや、いいんじゃないかな…少なくとも思いは伝わった」

P「…オホン。じゃあ俺からも…これからもよろしくな、凛」ニカッ

凛「―――――ッ!!!」カアアアア

P「ん?どした?」

凛「な、なんでもない!」

凛「……」

凛「こちらこそ、よろしく…」ゴニョゴニョ

―――その頃のまゆ―――

まゆ「はぁー、プロデューサーさん家のお風呂気持ちいい…」

まゆ「…このあと、まゆが入った湯船にプロデューサーさんも浸かるのよねぇ…うふ♪」

23:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/19(土) 02:32:45.84 ID:/y9PduGg0

―――凛入浴中―――

まゆ「うふ、凛ちゃんがお風呂入ってるあいだは二人っきりですね、プロデューサーさん♪」スリスリ

P「お、おう、そうだな」アハハ

まゆ「……」

P「ど、どうしたんだ?」

まゆ「プロデューサーさん、別の女の子のこと考えてる…凛ちゃんのことですね?」

P「いっ!?いや、ソンナコトハナイヨ?」

まゆ「もう、せっかくまゆと二人っきりなのに…」

P「…やっぱり、心配でな。ああいう性格だから、表に出してない悩みとかもっと抱えてるんじゃないかと思ってな」

まゆ「……」

24:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/19(土) 02:34:00.92 ID:/y9PduGg0

まゆ「凛ちゃんは、とってもいい子です。真面目で、自分に厳しくて、ちょっと不器用だけどすごく優しい子です」

まゆ「だから、少しでも自分に至らない所があると、努力不足だと考えて自分を責めてしまう」

まゆ「誰にだって苦手なことや欠点はあります。でも凛ちゃんの場合、自分にそれを認めることを『甘え』だと考えてしまう」

まゆ「だから、それを誰かあの子以外の人が認めてあげなくちゃいけない。認めてあげた上で、それを克服するのを手伝わなきゃいけないと思うんです」

まゆ「もちろん他人がその役割を担っても、ただのお節介や白々しい言葉にしか聞こえない」

まゆ「だから、凛ちゃんよりも人生経験が豊富で、彼女を理解してくれる信頼できる人間…それはプロデューサーさん、貴方しかいないんです」

P「まゆ…」

まゆ「うふ、意外でしたか?まゆがこういうことを言うのって」

P「正直、な」

P「だけどまゆが言ってる通りだとするなら、俺ももっと頑張らなくちゃな」

28:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/19(土) 02:35:28.60 ID:/y9PduGg0

まゆ「まゆだって、みんなと一緒に頑張りたいし、みんなのことを仲間だと思ってるんですよ?」

まゆ「だからプロデューサーさんも、みんなに頼っていいんですよ?もちろんまゆを頼って欲しいですけど♪」

P「はは…善処するよ」

まゆ「あ・と…」ズズイッ

P「うぉっ!?」ビクッ

まゆ「まゆ以外の子を仲間として見るのはいいですけど…『女の子』として見るのはまゆだけでいいんですから、ね?」ニッコリ

P「は、はは、なんのことかわからないなー…」ゾゾォッ!!

―――その頃の凛―――

凛「これがいつもプロデューサーが使ってる石鹸か…」カタン

凛「……」シャカシャカシャカ

凛「…プロデューサーの匂いがする…」

凛「…って、何やってんだ私!!」アタフタ

29:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/19(土) 02:37:12.54 ID:/y9PduGg0

―――P入浴中―――

凛「……」

まゆ「……」

凛「…ねえ、まゆ」

まゆ「なぁに、凛ちゃん?」

凛「プロデューサーのこと、なんだけどさ」

まゆ「うふ、どうしたの急に?」

凛「その、まゆはプロデューサーのこと、好き…なんだよね?」

まゆ「うふふ、まゆは確かにプロデューサーさんのことを愛してるわよぉ?」

凛「愛しっ…そ、そうなんだ」

まゆ「凛ちゃんはどうなの?」

凛「わ、私?私は、その…あ、愛してるとかじゃなくって…」

凛「信頼というか、頼れる存在というか、そんな感じで…」

31:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/19(土) 02:38:18.07 ID:/y9PduGg0

まゆ「もう、素直じゃないわねぇ、凛ちゃんは」

まゆ「そんなんじゃ、まゆになすすべもなくプロデューサーさんを取られちゃうわよぉ?」

凛「う…それは…」

まゆ「素直にならなきゃ、後悔するだけよ。凛ちゃん」

まゆ「まゆはね、後悔したくないから、いつもプロデューサーさんに本気でアプローチしてるのよ?」

凛「……」

―――その頃のP―――

P「…何緊張してるんだ俺は…自宅の風呂に入ってるだけじゃないか…」

P「……」

P「…心なしかいい匂いがする気が…」

P「…うおおお色即是空色即是空色即是空…!!!」キュイッ ズバシャアアアアアアアア

32:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2013/01/19(土) 02:39:36.05 ID:/y9PduGg0

―――入浴後―――

まゆ「あらぁ、もうこんな時間!早く寝なくっちゃ」

凛「そういえばプロデューサー、寝るスペースはどうすればいいかな?」

P「あっ、やっべえ全然考えてなかった。うちベッドはひとつしかないんだよな」

まゆ「困りましたねえ、まゆのお泊まりセットには一人分のお布団しか…」

P(…布団!?さっきの場所にはなかったぞ?一体どこに!?)

凛「いいよ、私は突然押しかけたわけだし。リビングのソファとかで寝るから」

P「おいおい何言ってる。担当アイドルをそんなところで寝かせてぬくぬくするなんて、プロデューサーがしていいはずないだろ」

凛「え?でも…」

P「あー、もしかして男のベッドとか嫌か?大丈夫、シーツ取り替えとくから」

凛「いや、そういうわけじゃ…」

まゆ「…………………………………………」

P「んじゃ、そういうことでいいか?俺はリビングで寝るから、二人は俺の寝室で寝てくれ」

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