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「耳をすませば」のあの有名な歌の歌詞がじつは原曲と全然違うって!?

『カントリーロード』はジブリ映画「耳をすませば」の挿入歌で有名な歌です。もともとは1971年にジョン・デンバーによって歌われたもので、題名は『Take Me Home, Country Roads』です。日本語版も原曲も望郷をテーマとするところは共通していますが、歌詞の大半の意味は実は全く違います。

更新日: 2017年01月27日

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nanochaさん

大人から子どもまで数多くの人に愛されている『耳をすませば』

日本では、ジブリの曲として認識している人が多いと思いますが、元はアメリカのカントリーソングです。

原曲の『Take Me Home,Country Roads』は、”故郷に帰りたい”ノスタルジーの歌

ウエストバージニアは米国の東海岸の中央に位置していて、美しい自然で有名です。

興味深いことに、この英語の歌詞を書いた作者は、ウエストバージニアで育ったわけではなく、実は当時行ったこともなかった場所を想像で書いたそうです。

「Take Me Home, Country Roads」私を連れて行っておくれ、カントリーロード

作詞 B.Danoff/T.Nivert & J.Denver
作曲 B.Danoff/T.Nivert & J.Denver
唄 JOHN DENVER

Almost heaven, West Virginia
天国のようなところさ、ウエストバージニアは
Blue ridge mountains, Shenandoah river
ブルーリッジ山脈、シェナンドー川
Life is old there, older than the trees
そこでの暮らしは木々よりも古く
Younger than the mountains, growin’ like a breeze
山より若く、そよ風のように時は流れる

★Country roads, take me home
★カントリーロード(故郷へと続く道よ)私を故郷へ連れて行って
To the place, I belong
私の居るべき場所へ
West Virginia, mountain mama
ウエストバージニアの母なる山へ
Take me home, country roads★
私を連れて行っておくれ、カントリーロード★

All my memories, gather ‘round her
思い出は彼女(ウエストバージニア)のことばかり
Miner’s lady, stranger to blue water
炭鉱夫の妻(ウエストバージニア)は海を知らない
Dark and dusty, painted on the sky
暗くて灰にまみれるて空にそびえる
Misty taste of moonshine, teardrop in my eye
ムーンシャイン(密造酒)のおぼろげな味(を思い出すと)涙が目ににじむ

★ Repeat
I hear her voice, in the mornin’ hour she calls me
彼女の声が聞こえる。朝、彼女が私に呼びかける
The radio reminds me of my home far away
そのラジオの声で遠い故郷の家を思い出す
Drivin’ down the road I get a feelin’
車を走らせながら思う
That I should have been home yesterday, yesterday
昨日でも、もっと早く帰るべきだったと

Country roads, take me home
カントリーロード、私を故郷へ連れて行って
To the place, I belong
私の居るべき場所へ
West Virginia, mountain mama
ウエスト バージニアの母なる山へ
Take me home, country roads
私を連れて行っておくれ、カントリーロード
Take me home, country roads
私を連れて行っておくれ、カントリーロード
Take me home, country roads
私を連れて行っておくれ、カントリーロード

「やっと故郷に帰ることができる。さあ、僕を早く故郷に連れていってよ、カントリーロードよ」という歌なんです。ここまであのジブリの「カントリーロード」と違うのか、と驚きました。まったく違うと言っても言い過ぎじゃないです。逆じゃないですか。

一方、『耳をすませば』の鈴木麻美子さん作詞「カントリーロード」

作詞 鈴木麻美子
作曲 B.Danoff/T.Nivert & J.Denver
唄 本名陽子

カントリーロード 
この道 ずっとゆけば
あの街に つづいてる
きがする カントリーロード

ひとりぼっち おそれずに
生きようと 夢みてた
さみしさ 押し込めて
強い自分を 守っていこ

歩き疲れ たたずむと
浮かんで来る 故郷の街
丘をまく 坂の道
そんな僕を 叱っている

カントリーロード 
この道 ずっとゆけば
あの街に つづいてる
きがする カントリーロード

どんな挫けそうな時だって
決して 涙は見せないで
心なしか 歩調が速くなっていく
思い出 消すため

カントリーロード
この道 故郷へつづいても
僕は 行かないさ
行けない カントリーロード

カントリーロード
明日は いつもの僕さ
帰りたい 帰れない
さよなら カントリーロード

この歌詞に貫かれている世界は、いわゆる個人主義というか、近代的自我みたいなものです。

自立した「僕」は戻れないのです。ジブリの『カントリーロード』も同じ考え方です。「帰りたい」けれど「帰れない」ものとして「故郷」を考える「僕」は、「ひとりぼっち恐れずに生きていこう」と「夢」見る人で、それが「強い自分」であると考える人なのです。

元のTAKE ME HOME,COUNTRY ROADSの歌詞の内容が「故郷に帰りたい」という内容になってるのに対して、耳をすませばでのカントリーロードの歌詞は故郷から別の街へと進んでいくという内容になってる。

原曲も望郷の歌には違いはないのですが、少なくとも原曲の『TAKE ME HOME, COUNTRY ROADS』は「僕」が走ってはいけない「道」としては設定されていないです。でも、ジブリの『カントリーロード』は、自立した大人の「僕」が走ってはいけない「道」と設定されています。

日本語の「カントリー・ロード」の歌詞がどこか無理して自分を抑えて、内心は帰りたいのだけどどうしても故郷には帰らない、と頑なになっているのに対して、英語の歌詞は上で見たとおり「そりゃぁいいところばかりじゃないけど、俺やっぱり故郷に帰るよ」という内容なのです。

ジョンデンバーやオリビアニュートンジョンが歌う歌を、この「カントリーロード」という歌をつくった鈴木さんや宮崎さんは、自分と重ね合わせて、原曲が表現するものとは逆の状況を思い浮かべていたことになります。

@aoisorakumiko11 おはぴよございます✨カントリーロードいい曲ですよねジブリ作品の中で1番好きです。来週の金曜ロードショーが楽しみです!

でも天沢くんだって健気なとこあるんだぞ カントリーロード、ヴァイオリンめっちゃ練習したやろあれ

自分の故郷を自嘲気味に歌う雫のコンクリートロードは、カントリーロードとして一人ドイツに旅立った聖司と雫の故郷を歌う歌詞に仕上がり、将来ドイツで「歩き疲れ、佇む」聖司を「行かないさ、行けない」「さよならカントリーロード」、思い出を振り切ろうと励ますわけでおはようございます朝です。

カントリーロード、この道~、ず~っと~、ゆ~け~ば~、京王八王子~、続い~て~る~、気がす~る~、カントリーロ~

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