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失恋したあなたに贈る!症状別『恋愛映画』の処方箋

失恋のことを忘れたい、好きだったひとが忘れられないなど症状別『恋愛映画』の処方箋です。エターナルサンシャイン、フローズンタイム、(500日)のサマーなどなど。失恋で傷付いた心を映画で癒すのはどうですか。

更新日: 2017年03月09日

plutocharonさん

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別れた恋人に関する記憶を忘れたい...

バレンタイン目前のある日。ジョエルは不思議な手紙を受け取る。「クレメンタインはジョエルの記憶を全て消し去りました。今後、彼女の過去について絶対触れないようにお願いします。ラクーナ社」
クレメンタインはジョエルが最近喧嘩別れしてしまった恋人。仲直りしようと思っていた矢先に、彼女が自分との記憶を消去してしまったことを知りショックを受けた彼は、自らもクレメンタインとの波乱に満ちた日々を忘れようと、記憶除去を専門とするラクーナ医院の門を叩くが・・・。

二人がゆっくり時間をかけて築いていった温もりある思い出が、いつのころからか苦い過去へと変わっていきます。そこで二人が下した決断が、互いの思い出を人為的に記憶から消し去ることでした。そんな奇抜なプロットでオスカーの脚本賞を獲得した幻想的な恋愛物語です。

脚本はチャーリー・カウフマン。個性的で奇想天外なストーリーが魅力の映画脚本家、映画監督です。チャーリー・カウフマンはこのエターナルサンシャインでアカデミー脚本賞を受賞しています。

バレンタインデーを目前にしたある日、ジョエルは不思議な手紙を受け取った。そこには、最近ケンカ別れしてしまった恋人クレメンタインについてこう書かれていた。“クレメンタインはジョエルの記憶を全て消し去りました。”。仲直りしようと思っていた矢先にそんな知らせを受け、立ち直れないジョエル。

監督はミシェル・ゴンドリー。『恋愛睡眠のすすめ』、『うたかたの日々』などの映画を手がけている。独特で幻想的な世界観が魅力で、数々のミュージックビデオやテレビCMを手掛けています。エターナルサンシャインでは二人の思い出を振り返るシーンが幻想的に描かれています。

この映画はジョエルの記憶の中と、現実世界を行き来します。ジョエルの記憶の中では、非現実的な世界が広がります。愛、孤独、怒り、崩壊、様々にテンポよく変化する映像もこの映画の魅力です。

かの有名な哲学者ニーチェは「忘却はよりよき前進を生む」という格言を残しています。失恋はだれにとってもつらいもの。こんなにもつらいのなら恋愛の記憶を消したいと思った人も多いはず。しかし、忘却はよりよき前進を生むのでしょうか?エターナルサンシャインはこの問いのヒントを与えてくれます。

人生にリセットボタンはないのです。映画の中で「忘却は前進を生む」というニーチェの箴言が幾度か一見肯定的に引用されます。ニヒリストであった哲人の面目躍如ともいうべき言葉なのかもしれませんが、映画はこの言葉を最後には否定してみせるのです。

どんなに辛い思い出だとしても、かけがえのない思い出であり、その過去が今のあなたを形作っているのです。

エターナルサンシャインが観れば観るほど素晴らしい映画に思えてくる。失恋するまでの思い出を追憶するという映像表現もそうだけど、ラストシーンの描き方が本当に好き。恋愛映画の中ではマイベスト。 pic.twitter.com/UaUydEdF4B

エターナルサンシャインのこう拒絶と受容の過程とか恋したからこその失恋の重みとか恋愛の一言で片付けられない部分が詰め込まれてて青年期に観てよかったなあって映画

別れた恋人が忘れられない...

画家志望の美大生・ベンは恋人にフラれたショックで不眠症になってしまう。そのせいで一日8時間も増えてしまったベンは、余った時間を活用するためにスーパー・マーケットの深夜バイトを始めることに。しかし、そこで働くのはイタズラ好きの悪友コンビやブルース・リーおたく、時間恐怖症のレジ係・シャロンと、ダメな若者たちばかり。2週間の不眠が続いたベンは、ついに時間の観念を失い、突然、周囲の世界がフリーズしてしまう!時間の止まってしまった世界を歩き回るベンは、自分だけの美しい静止画の世界で夢中になって美女たちのデッサンを始める。そしてある日、ふとした瞬間、同僚の女性・シャロンの美しさに心を奪われて…。

ショーン・エリスが2004年に手掛けてその年のアカデミー賞にもノミネートされた短編作品を長編化した異色のロマンティック・ストーリー。ひょんなことから時間を止める能力を身につけた青年が、自分以外の全てがフリーズした世界で見つけた新たな恋の行方をスタイリッシュにして斬新かつキュートに綴る。

失恋すると、物思いに耽り、辛すぎて時が止まったように感じる時があると思います。この映画の主人公は失恋を引きずるあまり、不眠症になり、実際に時を止めれるようになります。

誰しも「眠れぬ夜」を過ごした経験はあるはず。眠れない夜の主観的な感覚を、「時間が止まる」ということで表現したアイデアは、映画的にとても良いと思う。

そんな、誰も気づかない静止画の世界でベンがとった行動は、美を味わうこと、それも美しい女性の美を味わうことだった。もっと具体的には、美大生のベンは美しい女性たちを次々とデッサンしていくことだったが、ベンはある時シャロンの美しさに目を奪われることに。

雪が降ってきて、ベンは時間を止めて外へシャロンを連れ出すのだが、空中で凍り付いたように静止した雪の魔術的美しさは、これまであったようでなかった映像で、本当にきれい。

【フローズンタイム】 失恋のショックで不眠症になった美大生が深夜にスーパーでバイトをし、そこで素敵な女性に出会うと共に、自分が時間を止めることが出来ることに気づく物語。 ラストシーンの映像が美しいオシャレな映画。 pic.twitter.com/6Sc1wLah8o

そして、静かに時が止まった「フローズンタイム」。失恋のショックは彼に時を止める力を与えた。彼は止まった時の中で、絵を書き続ける。アートといってもいいぐらい、止まった世界は美しい。しかし、止まった世界にいる彼もまた止まった存在。美しい世界は誰にも見えない。動き出さなければ・・・

小悪魔な女性に振り回された男性に贈る映画

建築家を夢見つつ、グリーティングカード会社で働くトムは、ある日、秘書として入社してきたキュートなサマーに一目惚れしてしまう。トムは運命の恋を夢見る男の子、一方サマーは真実の愛なんて信じない女の子だった……。好きな音楽をきっかけに意気投合し、いいムードになった二人。そんな中トムは、サマーに対して「彼氏はいるの?」と聞くと、サマーの答えはノーだった。恋愛と友情の間に果てしなく広がるグレーゾーン。人を好きになるって、どうしてこんなに楽しくて切ないんだろう。誰もがまた恋したくなる、二人の(500)日がはじまる!

傑作の「恋愛」映画です。冒頭のナレーションでは、「この映画はラブストーリーではない」と語られますが、れっきとしたフラレ男の物語です。いわゆる「気まぐれ系女子に振り回される男子」の普遍的な失恋物語。

運命の恋を信じる男と運命の恋を信じない女の恋模様

サマーを演じるのは、ズーイー・デシャネル。ちょっとよく知らない人ですが、まさに普通の女の子です(そこが危険!)。幼いような大人のような、小悪魔的な雰囲気で、完璧ボディでも家庭的でも全くないけれど、なぜか「モテる」タイプの「ほっておけない」女子なのです。

上手くいっている時は街中がハッピーに見えるという演出で、すれ違う人すれ違う人、ハイタッチを交わし、一緒に踊りだし、鳥さえも自分を祝福してくれているというミュージッククリップに見られそうな演出も自然にはさんでいる。

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plutocharonさん

ファッション、文学、哲学が好きです。ファッション、文学、現代アート系のまとめを書いていきます。

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