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民族音楽とDeepに融合! 世界のヤバすぎ亜流ジャズ

20世紀初頭に生まれたジャズは世界各地の音楽に影響をあたえ、土着の音楽と混ざり合ってきました。世界の片隅で今も進化を続ける「民族音楽ジャズ」を紹介します。

更新日: 2017年03月03日

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① ジャズ・サンバ(ブラジル)

アメリカのジャズミュージシャンによるボッサノヴァへの取り組みに触発されたブラジルの地元ミュージシャンが、ジャズの即興手法とサンバのリズムを土台として確立した1960年代半ばのジャズムーブメント。

時は1960年代のブラジル。1950年台後半のボサノヴァの誕生・世界的ブームと共にブラジルで生まれ、その後ロックやフュージョンの台頭により表舞台から消えていったムーヴメント、それがジャズサンバです。

アメリカのハードバップの影響を大きく受けたブラジル人アーティストによる独特のアレンジで、圧倒されるようなサンバのグルーブとジャズのインプロビゼーションをうまく融合させた音楽

リズムやグルーヴが強調されたこの独特の音楽はその洒落たサウンドで今でも細々と演奏され続けています。

ドラムのハイハットやライドシンバル、そしてリムショットから生み出されるグルーブ感と、緻密かつ豪快なアレンジが特徴

ブラジルという独特の音楽的感性を持つ土地に、アメリカ生まれのジャズは見事に飲み込まれました。

アルゼンチンでの演奏旅行中に無実の罪を着せられ処刑されたブラジルの伝説のピアニスト、テノーリオ・ジュニオールの最も有名なジャズサンバ。

冒頭のベースのアルコ(弓弾き)から、なだれ込むようにグルーヴするイントロへ。
盲目のピアニスト、マンフレッド・フェスト率いるバンドの演奏。

かつて軍事政権下で弾圧されたブラジルのミュージシャンたちは、ヨーロッパ諸国(特にフランス)に大量に亡命。
そのひとつの文化的副作用とも言うべきなのがフランスでのブラジル音楽ブームで、このイタリア出身のパーカッショニスト、ヴィンセント・ジェミニアーニのアルバムなどはジャズサンバに強く影響された傑作として知られています。

② フラメンコ・ジャズ(スペイン)

フラメンコジャズの潮流は70年代の後半に頭角を現すようになった。マイルズ・デイビスなどジャズのビックアーティストらがスペインに目をむけ、アルバム「Sketches of Spain」を発表した頃のことである。

マイルス・デイヴィスやチック・コリアといった著名音楽家がスペインの音楽に積極的に取り組んだことで、フラメンコとジャズの融合は進んでいきました。

スペインを旅したマイルス・デイヴィスは、フラメンコのミの旋法=モード奏法に出会い、強い閃きを受けます。斬新なスパニッシュモードとジャズとの融合…。これだ!

フラメンコとジャズは、互いに影響を与え合い、発展してきました。

フラメンコ・ジャズで最も有名なミュージシャンといえばパコ・デ・ルシア(Paco de Lucia)。
米国のジャズミュージシャンとの共演も多く、その驚異的なテクニックで世界の音楽ファンを驚かせました。

パコ・デ・ルシア、ジョン・マクラフリン、アル・ディ・メオラによる“スーパーギタートリオ”での名曲「地中海の舞踏」の演奏。

パコ・デ・ルシアの影響でギターを始めた人気フラメンコギタリストがこのヴィセンテ・アミーゴ(Vicente Amigo)。

③ ムガーム・ジャズ (アゼルバイジャン)

ヴァギフ・ムスタファ・ザデは、「ムガーム」と呼ばれる、アゼルバイジャンの伝統音楽とジャズを融合した人なのだそうだ。そして「アゼルバイジャン・ジャズ」とか「ムガーム・ジャズ」と呼ばれる・・・

アゼルバイジャンの伝統音楽「ムガーム」とジャズの融合も、とにかく一聴に値するサウンドです。

西洋音楽の手法に乗っ取りつつも、個性的な「訛り」のある右手のトリルなんかは、まさにアラビアのビブラート。

特徴的な音階と、過剰にも思える装飾音がクセになるジャズ。

ムガームの要素は完全に分解再構築されていて、複雑な変拍子やバルカンともアラビアとも言い難い異郷の霊気となってさりげなく効果的にジャズコンポジションに溶け込んでおります。

創始者はヴァギフ・ムスタファ・ザデ(Vagif Mustafazadeh, 1940 - 1979)というアゼルバイジャンのピアニスト。
今では娘のアジザ・ムスタファ・ザデの活躍により、ムガーム・ジャズの魂が受け継がれています。

ムガーム・ジャズの創始者ヴァギフ・ムスタファ・ザデ(Vagif Mustafazade)の演奏。

サウンド的にはフュージョンに寄っていった70年代後半の演奏でしょうか。
ピアノのダイナミクスの表現力がとても美しい。

1990年代より活躍するヴァギフ・ムスタファ・ザデの娘アジザ。
父親ゆずりのムガームジャズのエキゾチックな魅力と、おそらくはその美貌のためヨーロッパを中心に大人気で、アルバムの売上は世界中で1500万枚以上を誇る。

④ コラ・ジャズ(西アフリカ)

コラ(kora)は、西アフリカが発祥のリュート型撥弦楽器。

コラはセネガル、ガンビア、マリ、ギニア、ブルキナファソなど西アフリカの国々で300年以上に渡って受け継がれてきた伝統的な民族楽器。

現代に於いては、伝統的なアフリカ音楽だけでなくJazzやPopsにも使われるなどその楽器としての魅力が広く知られるようになりました。

ジャズやポップスなどでコラが用いられることも増えてきており、その美しい音色が注目されています。

シンプルなジャズ・サウンドにコラの音色が紛れ込んだような、今までにない味わいの音楽だ。

ガンビア出身のコラ奏者Amadou Susoが率いるThe Senegambian Jazz Band。
現在はオーストラリアのメルボルンを拠点に活動している。

セネガル、ギニア出身のコラ、ピアノ、パーカッション奏者によるアフリカン・アコースティック・ジャズ。

⑤ ラーガ・ジャズ(インド、パキスタン)

インド古典音楽には、私たちが普段日本で身近に聞く音楽と違う点がたくさんあります。

西洋音楽とまったく異なる音楽理論が発展してきた国、インド。

インドの古典音楽は、「ラーガ」とよばれる音楽理論(規則)と7音階、そして「ターラ」と呼ばれるリズムサイクルで音楽全体の基本を構成しています。

「ラーガ」と呼ばれるインド古典音楽と、西洋音楽であるジャズやロックとの融合は古くから試みられて来ました。

シタールやタブラなど、日本でも比較的見慣れた異国情緒のある古典楽器が奏でる超絶技巧のジャズは、その幸福な出会いによって聴く者見る者を間違い無く愉悦の瞬間に誘ってくれるだろう。

北インドの発祥の弦楽器シタールや打楽器タブラなどを用いたこれらの音楽も、聴いてみると想像を超えるかっこよさに驚かされます。

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