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【セン馬】「男」を取られながらも活躍した競走馬たち

去勢、それは「男」を失くすこと――様々な理由によって去勢済(セン馬)となりながら、それでも立派な成績を収めた競走馬たちをご紹介します。

更新日: 2019年02月22日

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kalmo55さん

セン馬とは?

競馬界においては、気性を穏やかにし、競走において扱いやすくするため、繁殖的価値の認められない馬について育成段階、または競走馬として出走した後に去勢を行う。去勢し、騸馬となると、種牡馬になることができなくなる。

日本においては繁殖的価値の有無にかかわらず、現役競走馬にたいして去勢を行うことは少なく、気性難や馬っ気(牡馬の発情)などでレースや調教などに支障が出るような牡馬への「最終手段」として行われることが多い。

暴れん坊でどうにもならない牡馬のナニを取って、大人しくさせてしまおうという試みですね。
残酷な話ですが、関係者の方々の安全を考えれば仕方のないことでもあります。

競走馬の去勢に伴うデメリット・ハンデ

上記の引用にも述べられている通り、大きなデメリットは二つ挙げられます。
・去勢後どんなに活躍しても種牡馬にはなれない(子孫を残せない)
・東京優駿や皐月賞等、所謂「クラシック競走」や一部のGⅠ競争に出走できない

また上記に加え、性ホルモンの分泌が抑制されることによる
闘争心の喪失、すなわち走る気を失くしてしまう危険性を孕んでいます。

少しでも競走馬の現役寿命を長くするために行われる去勢ですが、
馬にとってのリスクやハンデは決して小さくないのです。

去勢を乗り越えて活躍した競走馬たち

元来気性が悪く、未勝利であったことから3歳時に去勢。

しかし、この馬は去勢が吉と出たタイプ。
休養から明けると一気に覚醒。第37回有馬記念2着、翌年には第13回ジャパンカップ優勝など、立派な戦績を残しています。

通算獲得賞金は4億1636万円。

8番の青帽子がレガシーワールド。
番手から抜け出す、泥臭い勝ち方がまた良いですね。

やはり気性の荒さが災いし、3歳にして早くも去勢。
これによって性格は改善したものの、闘争心は失わなかった本馬。第14回のジャパンカップを制覇し、競馬史に名を刻しました。
通算獲得賞金は4億1035万円。

第13・14回ジャパンカップは、上でご紹介したレガシーワールドと本馬がそれぞれ優勝し、セン馬の2連覇となったのです。

赤帽子の4番がマーベラスクラウン。
番手の内から粘り続け、執念の勝利をもぎ取りました。
豪快な差し切りは魅力的ですが、これもまた競馬です。

出典jra.jp

長距離路線での活躍を期待され、5歳で去勢。
6歳で第76回中山記念(GⅡ)、同年秋には第19回マイルチャンピオンシップ(GⅠ)をセン馬として初めて制しました。

通算獲得賞金は3億1969万円。

黄色帽10番がトウカイポイント。
中団から馬群の間隙を縫って突き抜けました。
蛯名騎手の見事な進路取りにも注目。

デビュー前の2歳で去勢を行い、セン馬に。出走後しばらくは結果も出ず、ようやく1勝をあげたのは、中央未勝利戦期限ギリギリの8月末でした。

そんな本馬も5歳の夏に潜在能力を発揮。巴賞(OP)、第41回函館記念(GⅢ)を共に人気薄で勝ち、重賞ウィナーの仲間入りを果たしました。

エリモハリアーはこの後、2006・2007年の函館記念を立て続けに制し三連覇を達成していますが、平地の重賞三連覇は過去、本馬を含め4頭しか達成していない偉大な記録です。

通算獲得賞金は3億5043万円。

黒帽子3番がエリモハリアー。
4コーナーでマヤノライジンに被せられるも、直線を向くと力強く伸びました。

デビュー戦で大敗し、レースへの集中度を高めるために別の手術と並行して去勢されたミトラ。

身体が強くなかったこともあり、ダートの短距離戦等でキャリアを積みましたが、芝の中距離路線へ転向して以降、一気に頭角を現しました。

主な勝ち鞍は第50回福島記念(GⅢ)、第51回金鯱賞(GⅡ)など。
通算獲得賞金は2億7891万円。

橙帽子の10番がミトラ。
中団からしぶとく足を伸ばし、他馬を引き離す完勝でした。
この競争限りで引退となったのが本当に残念。

デビュー前から気難しさが先行する馬で、出走前の2歳時点で去勢。

GⅠ制覇はありませんでしたが、第45回シンザン記念(GⅢ)、第64回鳴尾記念(GⅢ)等の重賞を制覇しました。

通算獲得賞金は1億6791万円。

ピンクの帽子、大外13番がレッドデイヴィス。
中団後方から末脚一閃、後に種牡馬となるショウナンマイティを抑えての勝利でした。

幼駒時代から気性の問題を抱えており、4歳時に去勢。

2000m以上の中距離路線で力を発揮できるようになり、第49回小倉記念(GⅢ)や、第50回七夕賞(GⅢ)を制しました。2017年からは障害競走にも挑戦しています。

2017年3月時点での通算獲得賞金は2億225万円。

白帽子2番がメイショウナルト。
1000mを58秒9と果敢に飛ばし、鮮やかな逃げ切り。
行き足よく飛び出して行くレーススタイルが人気を呼びました。

神経質な面があり、改善を期待してギリギリまで待ったようですが、4歳で去勢。

第153回天皇賞春(GⅠ)では13番人気の低評価ながら、キタサンブラックとゴール寸前まで熾烈な叩き合いを演じました。主な勝ち鞍は第39回金鯱賞(GⅡ)など。

2017年3月現在の通算獲得賞金は3億5359万円。

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