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私はいったい何者なのか?主人公が自分のルーツを辿る小説

何が飛び出てくるのだろうと、知りたいような、怖いような・・・(末裔・流・ツリーハウス・カブールの園・ばいばい、アース・永遠の0・コインロッカーベイビーズ・記憶の渚にて・祈りの幕が下りる時)

更新日: 2017年04月11日

sryamaさん

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●「末裔」 絲山秋子

「鍵穴はどこにもなかった」。定年間際の公務員・富井省三は、突然家から閉め出されてしまう。妻に先立たれ、独立した息子・娘とも疎遠なオヤジは、やむなく町を彷徨するうち謎の占い師に出会う。

③「末裔」絲山秋子(新潮文庫)これはすごい小説。家から鍵穴が消えて締め出された中年男性がこれを解決しようと行動する中で様々な人物に会い意図せず自分のルーツを探る旅に出る話。小説としてとにかく上手い。地方都市の気温と風を肌で感じられる描写が魅力。一族の教養と品格の高さが滲み出てる。

絲山秋子『末裔』読了。やっぱり面白い。約300ページ、あっという間に読めた。

絲山秋子『末裔』読了。定年間近の男が、自分のルーツを探しながら自分を取り戻していく話。幻想と現実と過去とが、境目がはっきりしないながらも、うまく絡み合って話は進んでいく。妙な話だけど、心地よかった。やっぱり絲山さんの文章は好きだな。読後感はとても良い!清々しさと妙な達成感。

●「流」 東山彰良

1975年、台北。偉大なる総統の死の直後、愛すべき祖父は何者かに殺された。無軌道に生きる17歳のわたしには、まだその意味はわからなかった。台湾から日本、そしてすべての答えが待つ大陸へ――。

#読書 流 東山彰良 / 面白かった。祖父の死を追い続け、自身のルーツにまで遡る物語は近代台北史とも言え、そこには激動期に生まれ暮らした人だけが知る台北の姿がある。主人公秋生と、彼を巡る人々のしぶといく逞しい生き方や、血よりも濃い情のかけ方など、スケールの大きな作品だ。

東山彰良さんの直木賞受賞作『流』講談社(今年5月刊)を読了。確かに読み応えのある良い小説だと思う。血統、血縁、家族ルーツのことは、中国人・台湾人のみならず日本人もほぼ同様の関心事だからね。台湾国籍の当作家の一族・家族の歴史なのだろう。使う文章が面白くて、翻訳小説的な趣きもある。

●「ツリーハウス」 角田光代

じいさんが死んだ夏のある日、孫の良嗣(よしつぐ)は、初めて家族のルーツに興味を持った。満州、そして新宿。熱く胸に迫る、小さな中華料理屋「翡翠飯店」三代記。

角田光代『ツリーハウス』文春文庫。祖父の死をきっかけに家族のルーツに興味を抱いた良嗣は、無気力になってしまった祖母と引きこもりの叔父を連れて旅に出る。実は満州移民だった祖父母の壮絶な苦労からカオスな父母の代を経て自分に至るまでの物語を一息に読ませる圧巻の筆力。著者の新たな真骨頂。

ツリーハウス 角田 光代 (著) 読了。 家族を作るものは根っこではないのではないかと良嗣は眠りに沈みゆく頭で考え、その考えに自分でもはっとする。

角田光代『ツリーハウス』を読了。自分の家族はどこか周囲の家と違う。家族のルーツを求めて旧満州に渡った孫。100ページぐらいまでは話に入り込めなかったけど、そこからは没頭。どこにでもありそうな一家三代だけど、過去と現在を行き来しながら描かれてる各人の歴史は読みごたえがあった。

●「カブールの園」 宮内悠介

サンフランシスコで暮らす移民三世のレイは、旅の途中にかつて日系人収容所であった博物館を訪れる。日本と世界のリアルがここに!

宮内悠介『カブールの園』いただきました!日系三世の女性主人公が戦時下のマンザナー日系人収容所を訪ね家族のルーツ、自らのトラウマに向き合う物語。 pic.twitter.com/l6J2OlHVD4

宮内悠介「カブールの園」併録作と共にとてもいい小説だなぁ。今年に入って読んだ70作余りの中では暫定1位。

宮内さんの「カブールの園」を読了。日系の中にある様々な境目を描いて見せてくれます。文章がそこを説明するんじゃなく、想像をかき立てるように、まるで風船を握って別の場所をぷくっと膨らますように書かれていて、超面白いです。「蜘蛛を殺す」のところはしびれました~。

●「ばいばい、アース」 冲方丁

人々はさまざまな動物のかたちを纏う。この世界に、ラブラック=ベルはたったひとり、異形のものとして生まれた。牙も毛皮も鱗もない“のっぺらぼう”の彼女は、自分と同じ存在を探す旅に出る。

「ばいばい、アース」 私の人生を変えた一冊。耳や尻尾を生やした獣人みたいな人達が住む世界にひとりだけのっぺらぼう(人間)として生きる少女が、大剣を振るいながら自分のルーツを探すために旅に出ようとする、剣と魔法のファンタジー。

オススメのご本というか好きなご本シリーズは ばいばい、アースですねいいまわしも展開も表現も世界観もとても素敵で格好いいファンタジーですよ

ばいばいアース1読了 自分のルーツを想う時の"寂しい"に近い感情はたとえどんな家系の家族に属していてもふと湧き上がってくるのでは。お盆に帰省した後では特にそう思う。

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sryamaさん

漫画や小説、映画など「エンタメ・カルチャー」をメインにまとめています。

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