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海外の作家が挑んだ『シャーロックホームズ』パスティーシュ作品

世界で一番有名な探偵といっても過言ではないシャーロック・ホームズ。コナン・ドイル氏が生み出した名探偵は未だに衰えぬ人気を誇っており、様々な作家がパスティーシュやパロディ作品を書いています。ここでは海外作家が書いたパスティーシュやパロディ作品を紹介していきます。

更新日: 2017年03月31日

gesyutarutoさん

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■パスティーシュとは?

ある作家や作品の文体を模倣し、作品を作ること

■ドイルの血を継ぐ者と密室の帝王の共作

作者:アドリアン・コナン・ドイルとジョン・ディクスン・カー

アドリアンとカーの共作が6編、アドリアン単体の作品が6編の計12編のエピソードが収録されている。

ミステリとしての出来はカーが参加しているやつのほうが断然いいですね。蝋人形館とか密室とかカーの持ち味がやたら濃く出ていますが・・・やっぱり上手い!

ホームズとワトスン博士の会話から始まり、依頼人の訪問、不思議な事件、ホームズの見事な推理という一連の筋立て、登場人物の描写方法など、まさしくドイル本人を彷彿させる。

■賛否両論を巻き起こした衝撃の問題作!

作者:M・ディブディン

ホームズと切り裂きジャックを絡めた異色のパスティーシュ。

ホームズと切り裂きジャックの対決を描いた異色作。パスティーシュというか、パラレル・ワールドものというか。ジャックの正体も意外だし、なかなか良く出来ている。聖典にまつわるディテールや謎もうまく使われていて、雰囲気も巧み。ドイルの筆致とはだいぶ異なるが、違和感はない

ミステリとして読む分には良かったがホームズ作品として読むにはしっくりこないという印象

■ホームズとワトソンが切り裂きジャックに挑む

作者:エドワード・B・ハナ

ワトソンが公表を躊躇った唯一の事件。その全貌が今明かされる。19世紀のロンドンを舞台に、世を震撼させた「切り裂きジャック」に挑むホームズとワトソンの知られざる物語。

正典においてよく揶揄される、「ワトスンの記録の年代上の矛盾」を敢えて組み込むことにより、文章の構成にぐっと現実味を持たせている

切り裂きジャックという、スラム街に出没する異常な殺人鬼を追う中で、見え隠れする上流階級層の陰。物語はどこに向かうのか。興奮は最高潮に達したまま下巻に

■世界一有名な怪盗と探偵の対決!

作者:モーリス・ルブラン

ルパンシリーズの作者が書いたホームズのパスティーシュ。登場するのは「エルロック・ショルメ」というパロディキャラ。

ルパンシリーズでホームズが最初に登場したのは「遅かりしシャーロック・ホームズ」という作品。この作品ではホームズ自身が登場したが、原作者のコナン・ドイル氏から抗議を受け、急遽パロディキャラに変更したと言われている。

それゆえ「ルパン対ホームズ」に出てくるホームズは、原作のホームズとはキャラが異なっている。

私、ドイルの完全万能なスマートなホームズはアンチなので、ルブランの書く爺臭くて鈍いイメージのこのショルメスことホームズが大好物なんですよね

ワトソン(ウィルソン)の存在意義やホームズの推理力など原作と違和感があるものの、ホームズという最も有名な探偵を自作に取り込み機能させる筆力は見事

■コカイン中毒に陥ったホームズの行く末とは?

作者:ニコラス・メイヤー

重度のコカイン中毒に陥ったホームズをフロイト博士の元に連れて行くワトソン。そこで事件に巻き込まれることに…?
さらにモリアーティ教授の意外な正体も明かされる!?

映画化もされたほどの有名パスティーシュ。「ウエスト・エンドの恐怖」という続編がある。

この物語は正規のホームズ譚ではないけれど、間違いなくワトスンの書いたホームズの冒険物語で、そのことが何より素晴らしかった

■正統派ホームズが大活躍の短編集

作者:ジューン・トムスン

シャーロック・ホームズの活躍する七つの事件を描いた短編集。事件は原作で触れられたものに限定して書かれている。まさに正統派のパスティーシュである。

作者のジューン・トムスンは他に「シャーロック・ホームズのクロニクル」や「シャーロック・ホームズのドキュメント」などの作品を書いている。

贋作として、正典にも引けをとらない一級品。正典とまではいかないものの、上手に正典の空気を醸し出している。既存のキャラクター達がまるで正典の生き写しのようで、ホームズとワトスンの二人が関わる事件に関しても文句なしの出来上がりとなっている。

「正典で語られなかった事件」のスタンスを貫いていて、どの短編も違和感を感じない秀逸さ!ホームズ贋作の代表作といっていいと思う。 「奇妙な毛虫」「打ち捨てられた灯台」がお気に入り

■クリスマスに焦点を当てたホームズのパスティーシュ集

クリスマスに関連する事件を様々な作家が描いた短編集。変り種も多く、作家ごとのホームズを楽しめる。
「四人目の賢者」という続編もある。

レストレード、マイクロフト、モリアーティは勿論、なんと「あのひと」まで。そういったホームズ関連以外にも、色々と有名人が登場

ホームズが「クリスマス」にまつわる事象にどういう感想を持つかなどがそれぞれの著者の解釈があっておもしろい

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gesyutarutoさん