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対決ものに焦点を当てた『シャーロック・ホームズ』パスティーシュ作品

コナン・ドイルが生み出した世界一有名な名探偵シャーロック・ホームズ。そんなホームズを登場させたパスティーシュの中でも対決ものに焦点を当ててまとめています。小説や漫画、はたまた映画まで。

更新日: 2020年04月18日

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gesyutarutoさん

■パスティーシュとは?

ある作家や作品の文体を模倣し、作品を作ること

■名探偵同士の対決!

作者:柄刀一

御手洗潔とシャーロック・ホームズのパスティーシュがそれぞれ二編、御手洗とホームズが対決する「巨人幻想」を含めた計五編の物語が収録されている。

また巻末には島田壮司氏が書いた石岡とワトソンのやりとりが載っている。

両者対決の「巨人幻想」は、壮大なトリックまでもが島田荘司を思わせる。パスティーシュとしてもそれぞれ秀逸。巻末の島田荘司の往復書簡が最高に面白い

真面目なパスティーシュからは想像もつかないくらいの、ホームズパロディでは文体を崩しまくっており内容もシャレでつっぱしっていて(愛鈴・アドラーだとか、鳩村夫人とかいう適当な日本名化なども含めて)その落差も笑わせていただきました

■ホームズがオカルトに挑む!

作者:ランダル・コリンズ

アレイスター・クロウリーやアインシュタイン、ヴィトゲンシュタインなど実在の人物が関わる事件にホームズが挑む。

アレイスター・クロウリーなどの実在の人物らを登場させるのは良いとして、「シャーロック・ホームズのパスティーシュ」であるならば、地に足をつけた対決の仕方をしてほしかった

■『吸血鬼ドラキュラ』に隠されたホームズの物語

作者:ローレン・D・エスルマン

ホームズにまつわる公表されていない事件。それはかのドラキュラ伯爵が関わるものだった?!


ホームズとドラキュラの対決ものパスティーシュ。

しょうもないパスティーシュに比べると、圧倒的に面白い。大まじめにやっている姿勢も好感が持てる

『吸血鬼ドラキュラ』を前提としているので、こちらの物語と展開に干渉しない範囲での、ホームズの推理と活躍が語られます。そのため、結末は物足りない感じですが、ホームズやワトソンの見せ場は用意されていますので、それほどガッカリ、ということはないと思います

■ホームズと宇宙戦争のパスティーシュ

作者:マンリー・W・ウェルマンとウェイド・ウェルマン

名探偵シャーロック・ホームズと冒険家チャレンジャー教授が手を組み、異星人と戦うというストーリー。

H・G・ウェルズの書いた『宇宙戦争』をベースにしたストーリーで、冒険家チャレンジャーはコナン・ドイルの冒険小説『失われた世界』の主人公である。

コナン・ドイルのシャーロック・ホームズシリーズと、H・G・ウェルズの『宇宙戦争』を題材としたSF小説であるが、他にも両者の作品から人物や事象が採用されている

コナンドイルとH.G.ウエルズの二つの世界観を足して、全員揃い踏みというところでしょうか。お暇ならどうぞ。きっと世界観が広がります

正典やH.G.ウェルズ『宇宙戦争』に加えドイルの『失われた世界』まで融合させてしまっているのに、不思議と五月蝿い感じも無く、むしろ丁寧に描いたなーと感心する

■ホームズVS獣人軍団

作者:ガイ・アダムス

コナン・ドイルの「ホームズシリーズ」とH・G・ウェルズの「ドクターモローの島」をクロスオーバーさせたパスティーシュ。

残酷な動物事件がきっかけで学会を追放されたモローに、新たな実験場を提供したマイクロフトだったが、あるときモローと連絡が取れなくなる。
8年後、ロザハイスで動物に噛み殺された跡がある死体が発見され、マイクロフトはモローがロンドンに戻ってきたとの疑いを持ち、弟であるホームズに事件究明を依頼する。

ホームズものとして読むとアレだけど、単なる娯楽ものとして読めば、それなりに面白い

ホームズもワトソンも正典とは異なるキャラクタ設定(とっても感情的で良くしゃべる)となっていますし、マイクロフト・ホームズのディオゲネスクラブは、完全な政府秘密組織扱いですので、読者の好みが分かれると思いますが、ストーリー展開が速くスラスラと読み進められます

■世界一有名な怪盗ルパンと世界一有名な探偵ホームズの夢の対決!

作者:モーリス・ルブラン

ルパンとホームズの対決ものですが、現代では「エルロック・ショルメ」というホームズのパロディキャラになっている。日本ではホームズと訳されるのが定番。

元々は「遅かりしシャーロック・ホームズ」にホームズが登場したのですが、原作者であるコナン・ドイルから抗議を受け、パロディキャラに変更されたと言われています。

ワトソン(ウィルソン)の存在意義やホームズの推理力など原作と違和感があるものの、ホームズという最も有名な探偵を自作に取り込み機能させる筆力は見事

怪盗でもあり探偵でもあるルパンの方がホームズよりも上だと思う。ホームズは犯人を見つけるだけだが,ルパンは社会の問題を暴きだす。ルパン好きには読まずにはいられない対決もの。ルパンの最終傑作だと思いました

■今度の敵はモンスター!?

1881年のイギリス海峡で、大金を積んだ船が何者かによって襲撃され沈んでしまうという事件が起きる。警察庁からの依頼でワトソンと共に調査に乗り出したホームズだったが、現場で到底人間の仕業によるものとは思えない痕跡を発見し…?

シャーロック・ホームズとモンスターが対決するアクション映画。

ホームズの異常な観察力と推理能力のシーンなど、ホームズらしさがでており、この脚本家はちゃんとホームズを理解した上で、スチームパンク作品としてうまくまとめている

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