1. まとめトップ

人間関係を上手く構築できない自己愛性人格障害 その特徴とは?

他者に共感できないため周囲との摩擦を起こしやすくなるパーソナリティ障害である自己愛性人格障害は、「自分は他人よりも優れている」「人とは違う」などと思い込んでいように自分を過大評価しているのが特徴。そのため職場や家庭など周囲と頻繁にトラブルを起こすようです。

更新日: 2017年04月21日

6 お気に入り 27171 view
お気に入り追加

この記事は私がまとめました

egawomsieteさん

■自己愛性人格障害とは

自己愛性人格障害とは、他者に共感できないため周囲との摩擦を起こしやすくなるパーソナリティ障害のことです。

職場でも家庭でも、なぜかいつも人とぶつかってばかりです。
本人は不満でいっぱいですが、周囲の人にも相当なストレスを与える存在になりがちです。

互いに相手の気持ちを理解し思いやることは、人間関係をうまく保つための基本です。
しかし、自己愛性人格障害の人は相手の気持ちを考えません。

当然、人間関係はうまくいかなくなります。
しかも、その結果自分が苦しい立場に追い込まれても、なぜそうなるのか理解できていないことが多いです。

■自己愛性人格障害の特徴

自分は他人よりも優れている、人とは違うと思い込み、自分の能力を過大評価しています。ほめられたい、尊敬されたいという思いが強く、自分のやったことを「すごいことだ」などと強調して周囲に話します。自分の話に他人も同調してくれると思い込んでいるため、ちょっとした批判や非難にあっても自尊心が強く傷つけられます。その反面、他人の才能や業績は「たいしたことない」と過小評価し、批判的です。

自分を愛していない?

この名の通りの解釈をすれば、自分が好きでたまらないという人が持っている人格のようですが、実は実際の自分が愛せないという障害をもっている状態からくるものです。

こうした自己愛性人格障害では、心の奥底にいつも「自分はダメだ」「自分のせいだ」「自分がいなければうまくいく」と言った歪んだ解釈をしがちで、強いコンプレックスや劣等感がある人が多いのです。

そして特徴的なのが、自分がありのままを出していると人に愛されないと思っている為、常に人の意見や存在に左右されてしまい悩みます。「自分は当然認められるべきだ」「自分は誰よりもできる」「人は自分より劣っている」といった歪んだ強い自尊心から、感謝や賞賛、愛情を求める為に、理想の自分を作り上げてそのギャップに悩むという不満が起こります。

劣等感を持っている

自己愛性人格(パーソナリティ)障害の人は、その傲慢な態度とは裏腹に、強い劣等感を持っていると言われています。その理由は、前述もしたように、ありのままの自分と理想の自分とのギャップの差があるからです。

また、このような傲慢さや他人に対しての優越性、自分が劣っていると感じたときの過剰な反応などは、じつは強力な劣等感や、決して人から愛されないという自己感覚に対する、防衛的心理によるものであると言われています。

そのため、このような強烈な劣等感が根底にあることによって、それが反動となり自己価値観を正当化したり、高慢で横柄な態度をとったり、自分は特別な人間であると思い込む傾向があると言われています。

他者評価への過敏性

自己愛性パーソナリティ障害の人は他人が自分をどう見ているかをとても気にします。これを「他者評価への過敏性」といいます。また、自分が特別であるという強烈な意識を持っています。つまり、思い描いている理想が高く、自分の手柄を強調する傾向があります。他人からの評価に敏感で賞賛されることを常に求めます。他人は自分を賞賛するために存在していると考え、誉めてくれる人とは機嫌よくつきあうことができます。

男性に多く見られる

自己愛性パーソナリティー障害者は人口の1%未満存在すると言われ、女性よりも男性に多くみられるのが特徴です。よくナルシストと同一視されますが、周囲と頻繁にトラブルを起こすようなことがなければ問題はありません。逆に、日常生活に支障が出るような対人関係トラブルがある場合は、自己愛性パーソナリティー障害の可能性があるでしょう。

傲慢な人という印象

自慢話が多く、自分のミスや間違いを認めようとしません。一方、他人に譲歩したりすることが苦手です。注意されたり、否定されることは大嫌いです。そして、コツコツと努力することをせず、一足飛びの成功を求めます。また、一般に、他人に自分の話はよくしますが、人の話にはほとんど関心を示さない傾向があり、周囲からは「傲慢な人」という印象をもたれます。

また、自分を無視されていることに対して異常な怒りをもって反応することがあります。この怒りの程度は強烈で、時には殺人、傷害事件に至ることもあります。

特別扱いを求める

過剰な賞賛や特別扱いを求めるのも、自己愛性人格(パーソナリティ)障害の人の特徴であると言われています。それは、自分が他人よりも優れているという証拠を誇示したいからです。そのため、「今すぐこの瞬間に、自分だけが評価されたい」という欲求が強く、主役になりたがったり、人の上に立ちたがる人が多いと言われています。

そして、自己愛性人格(パーソナリティ)障害の人は、承認欲求が非常に強く、自分の僅かな価値ある実績が人より劣っているとわかると、もろくもその自信が崩れてしまい、落ち込んでしまったり、自信喪失から不満ばかりを言ってみたり、他者を攻撃したりして自分自身の心の平穏を保っていこうとします。

ですから、自己愛性人格障害の人は、つねに他者からの評価に影響されやすく、他人からどう見られているのかが気になって仕方がありません。そのため、少しでも人に認めてもらえないと、自分の精神の安定が図れないために、他人との比較に苛まれてしまいます。

■症状

・自身の存在を重要だと特別視し、周囲に尊大な態度をとる

・自身の輝かしい成功や自分の魅力、理想的な愛への空想を巡らせている

・過剰な賞賛や特別扱いを求める

・相手への思いやりに欠け、他者と協調することが困難

・他者から嫉妬されていると考え、逆に自身も嫉妬深い面がある

・自身の目的達成のために他者を利用する …など

■自己愛性パーソナリティ障害の原因

この障害はその名の通り「自己愛」から生じます。そのために他の人との人間関係がうまく築けず、日常絵死活に深刻な問題が生じてしまうのです。

幼少期の親との関係

幼少期における、親からの偏った愛情表現により起こりえる病気だとされています。

過保護だったり、逆に愛情不足だったりすると自己像をしっかりと作り上げられず、精神的にバランスが崩れて自己愛性パーソナリティ障害を発症してしまう可能性があります。

子どもの頃の育ち方にその病因があると考えられています。子どもの健全な自尊心は親に受け止められる安心感を土壌に育ちます。父親や母親が「すごい、よく出来たねと誉め、共感しあうことによって子どもは自分自身を信頼し、「だいじょうぶ」という感覚を身につけながら育っていきます。

ところが、親が常に結果でしか子どもを評価です、失敗したときに無視されたりすると共感性を得られず、失敗をなかったようにするようになります。つまり、親の気に入るようにしないと愛されないと感じてしまうのです。その結果、自分の力や価値観に自身を失い、他人の評価ばかりが気になるのです。何年もたってから、このときの経験が障害となって現れます。

親の愛情不足

幼少期における親からの愛情不足が、自己愛性人格(パーソナリティ)障害の原因となる場合があると言われています。

これは、幼い頃に両親から愛情をもらいそこねたことが原因で起こります。両親が忙しく子供に無関心であり愛情を注がなかった家庭では、ありのままの自分を愛してもらえるという感覚が幼い頃から育たないために、気を引いたり取引しなくては愛情がもらえないのかと理解してしまうため、人が信用できなくなります。

こうした幼い頃の親に受け入れてもらえていないという愛情不足が基本となり、自己愛性人格障害(パーソナリティー障害)になってしまうと言われています。こうした場合、幼少の時期から「自分はありのままで愛してもらえない」「自分は何も価値がない人間だ」という自分の無価値感が脳に刻み込まれて成長しているため、常に無意識の中で自己防衛に入ってしまいます。

例えば「自分はこれほどまでに素晴らしい才能を持っていて、それをまだ人は理解していない」という間違った解釈で物事を進めてしまい、等身大に自分とは違った理想の自分を思い描いていってしまうという行動が見られます。

神経伝達物質の不足

神経伝達物質の不足が原因であるとも言われています。神経伝達物質とは、主にノルアドレナリン、セロトニン、ドーパミンの3つであると言われています。以下に各神経伝達物質の特徴をあげます。

1 2