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【人間が一番怖い!】本気で人間が怖い本・読み終えてからじりじり怖い本

何よりも怖いのが「人間」かもしれない――本気で人間が怖い本・読み終えてからじりじり怖くなる本、読めば読むほど怖くなる本のまとめです。読んだら追加していきます。

更新日: 2017年09月17日

yokohamareelさん

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黒い家 貴志 祐介

若槻慎二は、生命保険会社の京都支社で保険金の支払い査定に忙殺されていた。

ある日、顧客の家に呼び出され、期せずして子供の首吊り死体の第一発見者になってしまう。

ほどなく死亡保険金が請求されるが、顧客の不審な態度から他殺を確信していた若槻は、独自調査に乗り出す。

信じられない悪夢が待ち受けていることも知らずに……。

読んでいる方もあせりと恐怖、絶望に追いつめられていく気持ちになる怖い本です。
「悪夢」という表現に納得。レビューで保険まで怖くなったという方もありました。
映画化もされており、こちらも怖いです。

追い詰められる恐怖。 気付けば息を潜め鼓動が速くなっていました。

怖かった。社会全体がこのような見えない敵に食い潰されていくという未来が…。この事件は氷山の一角なのかもしれないなー。

侵蝕 壊される家族の記録 櫛木 理宇

皆川美海は平凡な高校生だった。あの女が、現れるまでは…。

幼い弟の事故死以来、沈んだ空気に満ちていた皆川家の玄関を、弟と同じ名前の少年が訪れた。
行き場のない彼を、美海の母は家に入れてしまう。

後日、白ずくめの衣裳に厚塗りの化粧をした異様な女が現れる。
彼女は少年の母だと言い、皆川家に“寄生”し始め…。

洗脳され壊れてゆく家族の姿におののく美海。恐怖の果てに彼女を待つ驚きの結末とは…。

家に来た親子にだんだんと洗脳されていく家族、不気味な変化――
寄生から洗脳、家庭が崩壊していく怖さをじりじりと描いた一冊です。

怖かった。ジワジワ怖かった。いつの間にか懐に入り、コントロールし、支配するスキルが凄い。弱さに付け込まれるのって本当に危険。

マインドコントロールによって家族を崩壊に導く…例の事件を彷彿とさせる内容。美海の強さと優しさに救われたが、どろどろといや~な話であった事は間違いない。こんな手法取られたら自我も何もあったもんじゃないね。

隣に棲む女 春口 裕子

生まれて初めて芽生えた殺意という名の感情。
嫉妬、わがまま、欲求不満、不信……
どんな女の心にも潜む悪意の種ははかり知れない。

殺人事件の起きた部屋の隣に住み続ける女、不妊に翻弄される女、婚約者が突然姿を消した女、わがままで自分勝手な金持ち女、母親への愛情を持てない女……。

それぞれが抱いた小さな悪意が導く出来事とは……?

それぞれに悩みや問題を抱えた女達の「悪意」が織りなす事件。
抱えているものの重さに傷みや悲しみを覚えたり、愛や望みのためにどこかではきちがえておかしくなってしまったり――人の脆さと危うさをつきつけてくる本です。

女たちのドロドロとした感情に溢れた短編集。なんとも言えず後味はよくない。けれどもどこか彼女たちを身近に感じてしまう。きっとわたしの心の中にもこんな女は棲んでいる。蝉しぐれの夜に読了後、最初に戻ると更にぞっとする。おさななじみは恐ろしいのにラストはどこか暖かい気持ちになった。

「世にも奇妙な物語」のような世界観。女のドス黒さも怖いんだけど、ゆっくり迫ってくる確かな狂気がハラハラさせる。この短編集には、感動できるような胸に染みるような話もあって読後感は悪くない。それぞれ登場人物が、「隣に」棲んでいてもおかしくないと思わせるほどに ありふれていて だからこそ怖い。夏に読みたい一冊。

殺戮にいたる病  我孫子 武丸

永遠の愛をつかみたいと男は願った―。

東京の繁華街で次々と猟奇的殺人を重ねるサイコ・キラーが出現した。
犯人の名前は、蒲生稔。くり返される凌辱の果ての惨殺。

冒頭から身も凍るラストシーンまで恐るべき殺人者の行動と魂の軌跡をたどり、とらえようのない時代の悪夢と闇を鮮烈無比に抉る衝撃のホラー。

殺人シーンにぞわっとしますが、読んでいていつの間にか騙されているのにさらにゾクリ。
グロいシーンが続きますが、怖さの9割はラストにもっていかれた感じでした。

読後感は茫然自失。エログロでサイコパスで偏愛。名曲の印象が…愛とはなにか。愛するとはなにか。その曖昧で漠然とした何かに人は囚われて生きるしかないのかもしれない。

★★★★★完全にはめられた!話として面白いかはよくわからないけど、叙述トリックの面では流石最高峰。文句なし。エロ・グロが苦手な人はやめた方がいいけど、大丈夫な人は読む価値あり。私はホラー読まないから覚悟して読んだけど、狂気すぎて現実離れしてる感じがあるからか、段々慣れた。色々な意味でレベル高い、強烈な一冊。気持ちよく騙されました。

クリムゾンの迷宮 貴志 祐介

藤木芳彦は、この世のものとは思えない異様な光景のなかで目覚めた。
視界一面を、深紅色に濡れ光る奇岩の連なりが覆っている。

ここはどこなんだ?
傍らに置かれた携帯用ゲーム機が、メッセージを映し出す。
「火星の迷宮へようこそ。ゲームは開始された……」

それは、血で血を洗う凄惨なゼロサム・ゲームの始まりだった。

「黒い家」と同じ貴志 祐介先生の作ですが、こちらはいきなり「火星の迷宮」と呼ばれるところで目が覚めるところからスタート。
壮絶なデスゲームの中、誰を信じていいのか、どうすれば生き残れるのかで手に汗にぎります。
最後のオチまでが怖い本です。

後半から、自分まで追われてるような焦燥感の中、読み進みました。答え合わせのモヤモヤ感は納得できないけど、状況のスリリングさは、かなりのものです。自分がこのゼロサムゲームに参加してなくて、ほんとよかった。確実に2、3日中に死んでると思う。

全編間断なくつづく極限のスリルとサスペンスに痺れた。離れてビクビク、近づいてドキドキ、隠れてヒヤヒヤ、逃げてハラハラする意地の悪い展開がたまらなく面白い。また、随所に挿入されるサバイバル描写も興味深く、本書を携えていれば、オーストラリアの平原でもある程度生き延びることができるかもしれない。

死ねばいいのに  京極 夏彦

死んだ女のことを教えてくれないか。

三箇月前、自宅マンションで何者かによって殺された鹿島亜佐美。
突如現れた無礼な男が、彼女のことを私に尋ねる。

私は彼女の何を知っていたというのだろう。

交わらない会話の先に浮かび上がるのは、人とは思えぬほどの心の昏(くら)がり。

死んだ女について聞き回る男と、聞かれた側のやりとり。
聞かれる者達はいつしか女のことではなく、自分の悩みや人生をいつの間にか男に話していて――それぞれの人の持つ心の暗さが浮かび上がってきます。
ホラーではないですし、その場での恐怖はそれほどないのですが、読後、地味に自分の心の暗がりをみつめてしまうような怖さが続きました。

★★★★☆タイトルの衝撃さに意識が向いてしまうが、その中身も凄まじい。何者かによって殺害された鹿島亜佐美。その関係者の元に一人の男が訪ね回る。底なしに暗いが、ケンヤの軽く飾らない口調に先へ先へと促された。ケンヤの「死ねばいいのに」という言葉で、読んでいる者さえも自分の心疚しさに嫌でも気づいてしまう。読み終わったあとに「幸せ」と「不幸」について考えさせられる。

死ねばいいのに。 そんな衝撃的なタイトルに驚かされた本書。 ケンヤの軽い語り口に読みやすさを覚えながら、切り込まれる人々に自分を重ねた。 六人目で明かされる真実にやはりと思う反面、動機に驚いた。 巻末に載っている解説文に同意しながら本書を閉じた。 落ち着かない。

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yokohamareelさん

本と映画と甘い物が好きです。
横浜の紹介が多めですが、その時々で気になること・紹介したいことなどをまとめていきたいと思っています。
どうぞよろしくお願いします。