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何故ロシアはアサド政権を擁護するのだろうか

シリアのイドリブでサリンガスかそれと同様の毒ガス兵器が使われ子供を含む数十人が死亡しました。アメリカが制裁として空港を爆撃。それに対しロシアが怒っています。なぜロシアはそこまでしてアサド政権を守ろうとするのでしょうか。

更新日: 2017年04月10日

donotさん

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▼ロシアとシリアの関係は深い。それは1950年代のソ連時代

ソ連は1950年代中盤に兵器の供給を通じてエジプトやシリアなどのアラブ諸国に接近した。

兵器の供給は、兵器を操作する要員の訓練を必要とする。多くのシリア人の青年が訓練のためにソ連に送られた。

シリアを含むアラブ世界からの留学生の大半は男性であった。
そして留学中にロシア女性と恋に落ち、多くのアラブ人がロシアの花嫁を伴って帰国した。

その結果、子供まで含めると数万のロシア系の人々がアサド政権の支配地域に生活している。ロシアとシリアを結ぶ人間的な絆である。

ロシアのプーチン大統領にとっては、シリア問題の重要なポイントは同胞の安全確保である。

▼何故ロシアはアサド政権を擁護するのだろうか

ロシアのプーチン大統領とシリアのアサド大統領は、権威主義的ないし独裁的指導者としての利害を共有している。

プーチン氏は「アラブの春」の影響がロシアに及ぶことを恐れ、昨年末から続くロシアの反政府運動にもかなり神経質になっている。

懐疑的な意見もあるとはいえ、軍事契約、ロシアはタルトス港の海軍基地、原子力部門での協力構想など、シリアにおける経済的・軍事的利権を持っているといえる。

欧米への対抗の要素も大きいと思われる。

ロシアと中国はシリアにおける欧米の武力介入に激しく反発をしているが、そもそも、中東政策において両国は、外国の軍事介入に関して繰り返し反対を表明してきた。

▼さらにアサド政権の支援に拘る理由

1.タルトゥースという地中海に面した街にロシアが第720物的技術保障拠点という基地のようなものを持っている。

これは現在ではまともな基地としての機能を持っていないが、ここにロシアが軍事的な施設を持っているということそのものが軍事的に重要。

要はロシア海軍が地中海において一定の影響力を持つため、失うとあまりに不利益が大きすぎるためここは死守したい。

2.単にシリアは中東においてロシアがもっとも影響力を行使できる国であるという点。

ここを失うとロシアは中東、北アフリカにおいて影響力を喪失してしまう。

友好関係であったリビアがカダフィ大佐が殺されて後あのザマなんで、シリアがあんな風になるとロシアとしてもチェチェンを筆頭にイスラム教徒が多いためその影響を受ける可能性が大きい。

おそらくこれが一番大きな理由。特に初動においてそれを明言してしまったのが大きい。

とはいえロシアはバカでもアホでもないから一部の反政府勢力と繋ぎをつけているという話もあるので、それが本当なら現在の武力介入によって自分たちの支援するグループに反政府勢力内における主導権を確立させたいという思惑もあるだろう。

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donotさん

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