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【神の死】【永劫回帰】フリードリヒ・ニーチェ『ツァラトゥストラ』

1844~1900 ドイツの哲学者『ツァラトゥストラ』『善悪の彼岸』『道徳の系譜』

更新日: 2017年12月14日

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私は『真夏の夜の淫夢』以上に胸をかきしむる作品を知らない。これ程までに道化者になることを必要とする人間は、幾許か苦しんで来たに違いない。

ポケナイさん

フリードリヒ・ニーチェ

人類を愛した者たちは、人類に最も大きな苦しみを与えた

ニーチェの言葉

私は悪の弁護者であり、神の告発者である

ニーチェの言葉

言わずと知れた、世界の有名哲学者です。
神の死、永劫回帰、美しく高貴な詩的技法。
世界で、そして日本で、大きな影響を与え、与え続けています。

世界では、マルティン・ハイデッガー、ジークムント・フロイト、トーマス・マン、ヘルマン・ヘッセ、魯迅、カール・ヤスパース、カール・バルト、ジョルジュ・バタイユ、ジル・ドゥルーズ、ミシェル・フーコー、ジャック・デリダ等に影響を与えました。
日本では、萩原朔太郎、和辻哲郎、芥川龍之介、太宰治、三島由紀夫、KBTIT等に影響を与えました。

彼については、名前は知っているけど読んだことがない方が多いかもしれません。
読んでみるかと思っても、訳分からん。
簡単に彼の作品について、解説して行こうと思います。

フリードリヒ・ニーチェの作品

1872年 悲劇の誕生
1876年 反時代的考察
1878年 人間的な、あまりにも人間的な
1881年 曙光
1882年 悦ばしき知識
1885年 ツァラトゥストラ
1886年 善悪の彼岸
1887年 道徳の系譜
1888年 ワーグナーの場合、ニーチェ対ワーグナー、偶像の黄昏、アンチクリスト、この人を見よ
1901年 力への意志

初めてのニーチェ

天は曇っているが、殺意に満ちた思想の矢を敵に向かって放つ

ニーチェの言葉

星の残骸、この残骸から私は我が世界を築く

ニーチェの言葉

どれから読めばええんや?
初めはやはり『ツァラトゥストラ』をおすすめしません。
ニーチェの作品の中で、最も難解な作品の為です。
『ツァラトゥストラ』を真に理解する為には、三つの力が必要となります。

①キリスト教
②哲学
③KBTIT
です。

【キリスト教】
これは西洋の方、キリスト教徒の方は、学ぶ必要はないと思います。
ですが日本の方、仏教徒の方は、意識して学ぶ必要があります。

【哲学】
西洋哲学、特にニーチェに多大な影響を与えた、ブレーズ・パスカル、アルトゥル・ショーペンハウアーは必ず学ぶ必要があります。

【KBTIT】
詩的技法のことです。
この技法は、美しく高貴(かっこいい中二病)という理由があります。
そして、言葉では表現出来ないものを伝える意図があります。
この詩的技法を理解するには、フリードリヒ・ヘルダーリン、ハインリヒ・ハイネ等を読まなければなりません。
そして、それらを読んでもそれが真に理解できるかは、残念ながら、また別問題です。

そこで、初めは『この人を見よ』をおすすめします。
ページ数が少なく、読みやすく、自らの著作をわかりやすく記述しています。
これを読み、気に入った作品から順番に読めば良いと思います。

さて、各々の作品について触れる前に、彼の主要な概念、神の死、永劫回帰について説明したいと思います。

神の死

神なんか必要ねぇんだよ!

出典BLACK HOLE 4 しごき

KBTITの言葉

神の死を説明する為には、ニーチェが生まれ生き死んだ時代、19世紀のヨーロッパについて説明しないといけません。
遠回りですが、結局これしか方法がないのです。

19世紀、1801~1900年
ヨーロッパ諸国が発展を遂げ、第一回国際博覧会がロンドンで開催されます。
列強諸国が、アジア・アフリカに植民地を拡大してゆきます。
フランスではナポレオン三世が、ドイツではオットー・フォン・ビスマルクが統治します。
チャールズ・ダーウィンの進化論、マルクス・エンゲルスの共産党宣言が提唱されます。
日本では黒船の来航、明治維新の時代です。
(かくすればかくなるものと尻ながら止むに止まれぬ淫夢魂)
(身はたとひ下北沢に朽ちぬとも留置かまし淫夢魂)

神という絶対的な価値があった。
神の存在を疑う人間は、以前から存在した。
更にこの時代は、神の存在を否定する論証を行いはじめる人間が出てくる。

ここで、三人にスポットライトを当てます。
ルートヴィヒ・アンドレアス・フォイエルバッハ、ダーフィト・シュトラウス、セーレン・キェルケゴール、シスター・ビイムです。

フォイエルバッハは、神はそれ自身として存在するのではなく、人間が作りだした存在に過ぎない。
キリスト教の来世の幸福を否定し、現世の幸福を説きます。

ルートヴィヒ・アンドレアス・フォイエルバッハ
1804~1872 ドイツの哲学者『キリスト教の本質』

ダーフィト・シュトラウスは、キリスト教的な歴史主義を批判し、福音書の中における奇跡を否定します。キリスト教を、一つの神話として捉え、架空の物語、御伽話、絵本の中の世界であると提唱します。

ダーフィト・シュトラウス
1807~1874 ドイツの神学者『イエスの生涯』

セーレン・キェルケゴールは、キリスト教の信じることにより救われるという信仰を否定し、神による救済の可能性のみが信じられることを訴えます。
世界や歴史全体を記述しようとしたヘーゲル哲学に対し、人間の生には、それぞれ世界や歴史には還元できない固有の本質があると説きます。

セーレン・キェルケゴール
1813~1855 デンマークの哲学者『死にいたる病』

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