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与謝蕪村 なの花や月は東に日は西に

1716~1784 日本の俳人 画家

更新日: 2017年07月10日

ポケナイさん

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与謝蕪村

江戸時代の俳人兼画家である。
俳人としても、画家としても、トップクラスに位置する。
与謝蕪村は、著名な画家として知られており、俳人としてはほとんど知られていなかった。
正岡子規が、与謝蕪村の俳句を称賛し、俳人としても知られるようになる。

与謝蕪村の俳句

春の海終日のたりのたりかな

出典蕪村句集

動物の動きを表現するのたりのたりを海に使用している。
春の日に寄せては返す波の、長閑な様子を詠んでいる。

鶯の声遠き日も暮れにけり

出典蕪村句集

遠きは声と日の両方にかかる。
鶯の声がいつまでも耳に残るような静寂な世界を詠んでいる。

春水や四条五条の橋の下

出典蕪村句集

桜や芝居小屋の立ち並ぶ、京の町の歓楽地の明るさを詠んでいる。

五月雨や大河を前に家二軒

出典蕪村句集

五月雨の増大した大河と、飲み込まれそうに危うげな民家が、対比されている。

みじか夜や枕に近き銀屏風

出典蕪村句集

みじか夜は、すぐに明ける夏の夜のことである。
銀屏風は明るさを感じさせる道具である。
この対比が詠まれている。

鳥羽殿へ五六騎急ぐ野分かな

出典蕪村句集

野分が吹き荒れる秋に、鳥羽殿へ武者五六騎が疾走して行った。

月天心貧しき町を通りけり

出典蕪村句集

月天心とは、秋の満月が最も高くある状態である。
その時、町を歩いている情景を詠んだ句である。

凧きのふの空のありどころ

出典蕪村句集

凧はいかのほりと読む。
空に上がる凧に託し、子供の頃の郷愁を詠んでいる。

花いばら故郷の路に似たるかな

出典蕪村句集

なの花や月は東に日は西に

出典蕪村句集

なの花が一面に咲く、春の夕暮れを詠んでいる。東の空に月が登り、日は西に沈みかけている。

なの花や鯨も寄らず海くれぬ

出典蕪村句集

なの花が一面に続いてる傾斜の向うに、春昼の光に霞む海が見え、沖では遠く、鯨が潮を噴いている。
彩りの華やかな俳句である。

御火焚や霜うつくしき京の町

出典蕪村句集

真冬の寒い京の町で、子供達が御火焚を楽しみにしている。清潔な美しい俳句である。

遅き日のつもりて遠き昔かな

出典蕪村自筆句帖

過ぎ去った遠き昔を詠んだ俳句である。萩原朔太郎は与謝蕪村の代表作であると述べている。

寒月や門なき寺の天高し

出典蕪村自筆句帖

門が無く本堂しか残っていない。だがそれによって寒月の天が高く見える。

葱買て枯木の中を帰りけり

出典蕪村自筆句帖

我が家へ急いで帰る楽しさを詠んでいる。初音ミクかな。

水仙に狐あそぶや宵月夜

出典五車反古

冬の短い日が暮れ、水仙の花に狐が遊び戯れている。その場面を宵月夜の光が照らしている。幻想的な俳句である。

ゆく春やおもたき琵琶の抱心

出典五車反古

春の琵琶湖を詠み、琵琶を抱いている美女を連想させる。

涼しさや鐘をはなるるかねの声

夜明けの清涼感を詠んだ句である。

五六升芋煮る坊の月見かな

中秋の名月に、大量の芋を煮ている。
大きな寺なのか、それとも人を招き月見をするのであろうか。

春の水すみれつなばをぬらしゆく

すみれつなばは、菫と芽花のこと。
春の湧水が菫と芽花を濡らしてゆく。

寒菊やいつを盛りのつぼみがち

菊は未だに咲いていない。
いつ花の盛りが来るのだろうか、その時が待たれる。

みじか夜や浅瀬にのこる月一片

朝顔や一輪深き淵の色

さくら散苗代水や星月夜

しら梅に明る夜ばかりとなりにけり

出典から檜葉

与謝蕪村の辞世の句である。

与謝蕪村の絵画

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