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陸上型イージス「イージス・アショア」を自衛隊に導入へ、弾道ミサイル防衛強化

イージス・アショアのメリット・デメリット、THAADとの比較について解説しています。

更新日: 2017年08月26日

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Parabellumさん

日本政府、ミサイル防衛強化のため陸上型イージス導入か

弾道ミサイル防衛強化の一環として整備を検討している新型迎撃ミサイルシステムについて、日本政府が陸上配備型イージス(イージス・アショア)の導入に傾いていることがわかった。

陸上型イージスシステム「イージス・アショア」とは

イージス・アショアは、イージス艦に搭載している迎撃ミサイルシステムを陸上に配備したもの。高度1000キロ以上に達する日米共同開発の迎撃ミサイルSM3ブロック2Aを発射可能で、2─3基で日本全土を防衛できるとされる。

THAAD(サード)より迎撃範囲が広く、少ない配備数で済むほか、洋上で警戒任務を続けるイージス艦の負担を減らせるとみている。

イージス艦に搭載されているSM-3ブロックI迎撃ミサイルの射程は約1,200kmとされているため、2-3箇所に配備された陸上型イージスにより日本全土を守れる。

海上配備型SM3は地上配備型SM3とほぼ同等の能力を持つが、イージス艦は防空作戦にも使用することからBMDに専念できない可能性もある。

イージス艦(Aegis-equipped ship)は敵の水上艦艇や潜水艦、車両から発射された対艦ミサイルから味方艦隊を守る役割も持っているため、弾道ミサイル防衛だけに専念することはできない。

イージス・アショアであれば、24時間体制の弾道ミサイル警戒任務を続けるイージス艦の負担が減り、訓練や他の任務に振り向けることが可能になる

海上自衛隊はイージス艦を6隻保有しているが、訓練や補給、定期整備などにより即応できる艦は6隻より少なくなる。ミサイル防衛のため、2隻を日本海に展開させると、艦隊防空などの任務に支障が出る可能性がある。

イージス・アショアは1基700ー800億円と、1000億円以上のサードより調達価格が優位なうえ、配備数が少なくて済むため場所の確保も比較的容易だと、複数の政府・与党関係者は指摘する。

対抗馬のTHAAD(サード)には迎撃態勢を多重化できるメリット

もう1つの選択肢であるサードは、宇宙空間で迎撃するSM3と、地上近くで迎撃するパトリオット(PAC3)の間の高度で弾道ミサイルを撃ち落とす。SM3とPAC3をすでに保有する日本にとっては、迎撃態勢が3層になるメリットがある。

現在のミサイル防衛態勢は、イージス艦に搭載された迎撃ミサイル「SM3」が最高高度約500キロの大気圏外で迎撃し、撃ち漏らした場合は地対空誘導弾「PAC3」が地上十数キロで撃ち落とす二段構えだ。

イージス艦と陸上型イージスはどちらもSM-3迎撃ミサイルを用いるため、大気圏外でしか弾道ミサイル迎撃できない。THAADは大気圏に突入した弾道ミサイルも迎撃可能である。

迎撃態勢の多重化かイージス艦の行動自由度、どちらを優先するか

THAADのBMD重層化とアショアによるイージス艦フリーハンド化。技術的問題でなく周辺状況をどう読むかという話だろう。

注:BMD=弾道ミサイル防衛(Ballistic Missile Defense)

中国空軍が東シナ海でのプレゼンスを増して経空脅威が高まってる中、虎の子のイージス艦がずっと日本海に張り付きっていうのは宜しくない

BMDにイージス艦が拘束されている結果、艦隊を動かせない状況への対処としてはイージスアショアが効果的。BMDだけ考えるとTHAADの方が重層化出来る。

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