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読んだら眠れない怖い話

こわい話、怖い話、恐い話、恐い出来事、怖ろしい出来事、恐怖の体験、ホラー、オカルト、心霊、都市伝説など、不思議な話や不気味な出来事を網羅します。

更新日: 2017年05月27日

tknbtkさん

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■謎の生物

5年くらい前、カンザスで釣りをしていたときのことだ。あたりが暗くなってきて、もう帰ろうかと思ったとき、川の向こう岸にある生き物がいることに気が付いたんだ。背の高さは 1.2メートルくらいで、灰色の肌をしていて、毛の無いネコみたいな頭に、人間のような体つきをした見たこともない生き物だった。

その生き物は、踊っているみたいに頭を左右に揺らしながら、まるで見てはいけないものを見たかのような目つきで、僕の方をまっすぐ見つめていたよ。僕はその生き物から目を離さないまま、これまで感じたことのない恐怖に包まれながらナイフを手に持った。すると、その生き物は甲高くて大きな音を発しながら、森の中に消えていったんだ……。

あんな音は今まで聞いたこともないし、これからだって聞きたくもない。今では釣りに行くときは拳銃を持って行ってるよ。

■架空の友人

現在30歳ですが、私には「架空の友人」がいます。実際に見えるわけではなくて、“意識の目” みたいなもので認識している感じです。私以外、その存在を誰も知りません。

子供の頃から私の身の回りに存在していた彼らですが、一時いなくなってしまい、姿も見えなければ声も聞こえない時期がありました。彼らのいない生活はとても寂しいものだったのですが、つい2週間前に突然、その存在を再び認識できるようになったんです。

それ以来、一緒に遊んだり、お喋りしたりしています。今いる「架空の友人」は男性。どこにでもついて来てくれます。今はベッドの上に座っていて、私がPCでの作業を終えるのを待っています。

■暗い歌

数年前、ある靴屋で働いていたときのこと。あまり忙しくない店だったから、閉店後の片づけはスタッフが1人で行っていたんだ。ある夜、僕が1人で閉店準備をしていると、店内にかかっていた曲の音量が突然小さくなり、同時に何だか古くさい曲がとても静かに流れ始めたんだ。

まるで蓄音機から流れてくるような感じの音で、とても低い男性の歌声が、ブルースを歌っているように聞こえた。歌詞はほとんど何を言っているのか分からなかったけど、かろうじて「神」「サタン」「悪魔」「殺す」なんて言葉は聞き取れたかな。

その歌が20秒くらい続いた後、突然、元の曲に戻ったんだけど、こんなことが数カ月の間に何回か起こったよ。しかも、いつも違った曲の途中で、この歌が始まるんだ。同僚の女の子も同じ体験をしたことがあると言っていたけど、あれがなんだったのか今でも分からない……。

■海神の怒りを鎮めるための恐ろしい儀式

江戸時代。九州のある海辺の村に恐ろしい風習があった。
海神の怒りを鎮めるために、毎年生きた人間を海に投げ込むという儀式だ。
いつ頃から行われているものかもわからない。
ひどい風習だといってそれをやめると、その年は海の遭難が相次ぎ多数の死者が出た。
「一人の犠牲で多くの人が助かるなら」
こういわれると、誰も反対できなかった。
「海神に捧げるなら若い娘がよかろう」
誰かが言うとそうだそうだという話になり、若い娘が選ばれるようになった。
あるとき、いけにえを捧げたのに、海が荒れた年があった。
「きっとあの娘は処女じゃなかったんだ。海神様は処女をお望みじゃ」
誰かがいい加減なことを言ったのをきっかけに、翌年からは処女が選ばれるようになった。
すると村の娘たちは男を誘って、村人が見ている前でセックスをするようになった。
もう処女ではないとみんなに知らせるためだ。
命が助かるためなら、羞恥心などなかった。
あっという間に年頃の娘に処女がいなくなり、10歳にもならない女の子が目をつけられた。
そんな年の子に、自分から処女を捨てて助かろうなどという知恵はない。
そこで、今度は父親が娘とセックスした。
父親は、村人が見ている前で泣き叫ぶ娘を裸にして犯し、処女でなくなった証として娘の血で汚れたペニスを村人に見せ、娘の股を開いて鮮血と精液が滴る性器を見せた。
とうとう捧げる処女がいなくなると、突然津波が起きて村は壊滅した。

■新婚妻が近づくと祟る池

かつて日本の山奥の村では、遠方からの客に妻を差し出すのが最高のもてなしであったことをご存知だろうか。
現代では考えられないことだが、それにはちゃんとした理由があった。
いまでこそ、どんな山奥でもトンネルを掘り、道路を通して車で行き来できるようになったが、トンネルを掘れなかった時代はどうだろう。
山を越えなければ隣村にさえ行けない。しかも、徒歩で行くしかないのだ。
昔は、そういった孤立集落が日本のあちこちにあった。
婚姻も村の者同士だから、どうしても血が濃くなる。
遠方からの客に妻を貸し与えるのは、よそから子種を入れるための知恵だったのである。
明治以降は近代化が進み、そういった孤立集落はほとんどなくなったが、昔からの因習だけは残った。
昭和の初めに、そのような村に嫁いだ女がいた。
女は東京の生まれで、夫とも東京で出会った。
結婚後は関東の山奥にある夫の実家で暮らすことになったが、そのような風習が残る村だとは夢にも思っていない。
夫婦は夫の2人の弟と同じ部屋に寝させられ、初夜も弟2人がいる中で行われた。
夫はセックスが終わると部屋を出て行った。小便にでも行ったのだろうと思っていると、いきなり2人の弟が覆いかぶさってきて、代わる代わる挿入された。
女はびっくりして声も出ない。
暴れようとしたが、義父母が目を覚ましたら一大事だ。
女は声を殺して泣くだけだった。
翌日も同じことをされた。その翌日も。
妊娠しても誰の子供かわからないと女は夫に訴えた。
だが夫は何も答えず、毎晩同じことが続いた。
これも昔からの風習だったのだ。
貧しかった時代、兄弟の中で嫁をもらえるのは長男だけだった。
だから、長男の嫁は弟の相手もしなければならなかったのである。
災難はそれだけではなかった。
ある日、遠方から客が来て泊まることになった。
その日の朝、女は義母から「月経ではないな」と念を押された。
なぜそんなことを聞くのかと尋ねると、「客に失礼があっては困る」というのだ。
驚いた女はこっそり家を抜け出し、日に1便だけあるバスに乗って駅に向かい、汽車を乗り継いで実家に戻った。
驚いたのは実家の両親である。
理由も言わずただ泣く娘に、婚家に戻るように諭した。
両親は、夫婦喧嘩か姑に何か言われたくらいにしか思わなかったのだ。
女も、毎夜兄弟の相手をしたうえに客の相手までさせられるとは言えなかった。
翌日、娘は父親に付き添われて婚家に戻った。父親は、娘を夫に渡すと終点で折り返して戻ってくるバスに乗って駅に向かった。
これが、父親が娘を見た最後だった。
婚家にはまだあの客がいた。
夕食の片づけが終わって、女は客のいる離れに行くように命じられた。
それから3か月後、女は近くの池に身を投げて死んだ。
解剖の結果、女は身ごもっていたという。
それ以来、その池に新婚妻が近づくと、幸せを妬んだ女の霊が祟って流産するという言い伝えがある。

■首刈り地蔵

小学生の頃、両親が離婚し俺は母親に引き取られ母の実家へ引っ越すことになった。
母の実家は東北地方のある町でかなり寂れている。
家もまばらで町にお店は小さいスーパーが一軒、コンビニもどきが一軒あるだけ。
その町の小学校へ通うことになったが全学年で20人弱同級生は自分を含めて4人しかいなかった。

越してきて1年半ほど経ったある日、一学年上の子にいじめられるようになった。
原因はなんだったか思い出せない。
まぁたいしたことじゃないと思う。
とにかくその子のことが大嫌いでいなくなって欲しかった。
その時、首刈り地蔵のことを思い出した。

首刈り地蔵のことは越してきた時にじいちゃんに教えてもらった。
小さな公園の奥の林の中にある首のない3体のお地蔵様。
絶対にお供え物をしてはいけないと言われた。
理由は教えてくれなかったが、越してきてしばらくして同級生に教えてもらった。
このお地蔵さまにお供え物をして「○○を殺してください」とお願いすると、その相手を殺すことができる。

首刈り地蔵にお願いしよう。そう思った。
週1回のお弁当の日。
おにぎり2つを食べないで我慢して学校の帰りに首刈り地蔵にお供えし、お願いした。

その日の夜、寝ていると足音が聞こえた。
ガチャ、ガチャと鎧を着て歩いているような音。
「足りない」そう聞こえた。
ああ、そうか。お地蔵様は3体だった。
おにぎりがひとつ足りなかったか。

翌朝、おにぎりを一つ持って登校した。
登校途中にある首刈り地蔵のもとへ行くと2つのおにぎりはそのままある。
持ってきたおにぎりをお供えしようとすると「こんのクソガキが! なにやってんだ」と怒鳴り声が聞こえる。
後ろから顔見知りのおじさんが走ってきて、思いっきり殴られた。
引きずるように自分の家に連れて行かれ、じいちゃん、ばあちゃんに怒鳴り声で何か言い帰っていった。
夕方になると沢山の大人が家へやって来た。
じいちゃん、ばあちゃんはとにかく謝っている。
東北弁がきつく、何を言ってるかわからなかったが俺も一緒になって謝った。
とにかく大変なことになってしまったらしい。
何日か話し合いがされ、うちは村八分ということになった。
首刈り地蔵にお供え物をした一家は村八分。昔からそうらしい。

実際、村八分がどういうものか知らないけどそれ以上だったかもしれない。
うちの人間とは一切会話が禁止され、スーパー・コンビニで何も売ってもらえなくなり、母は町の病院で看護師をしていたが解雇され、俺は学校に通わせてもらえなくなった。
母と一緒に町役場に抗議しに行ったが話を聞いてもらえない。
どうにもならない。
ここではとても生きていけない。

東京にでも引っ越そうと話したがじいちゃん、ばあちゃんはここを離れたくないという。
生まれてからずっとこの町で過ごしてきた。
死ぬ時もこの町で死にたいと。自分たちは大丈夫だから二人で東京へ行きなさいと。
母はかなり心配していたがここにいては俺は学校へ通えないし母も働くところがない。
生活がまともに出来ない。
母と俺は東京へ引っ越すことにした。

実家にはまめに電話をし食品など荷物を送っていたが、しばらくして電話線を切られたらしく電話が通じなくなった。
町に買い物に出たときに公衆電話でこっちにかけてくる以外は手紙が連絡手段になってしまった。
帰省した時電話線を直そうといったが、じいちゃん達はこのままでいいという。
たぶん他にも何かされていたと思うけど、何かすべてをあきらめているというか受け入れているというかそんな感じだった。

それから何年か経ち俺は高校に入学した。
高校生になってもあの町のことが頭にあった。
とんでもないことをしてしまったとかじいちゃん達に悪いことをしたとかいう理由ではなく、あれ以来あの足音と声が未だに聞こえるからだ。
別に何か起こるわけじゃない。ただ聞こえるだけ。
それでもやはり不気味でいい気分じゃない。

ある日、運送会社から電話がかかってきた。
実家に荷物を送ったが何度行っても留守だと。
嫌な予感がした。
というよりも半分ぐらいそうなんじゃないかと思っていた。
何かあれば電話をしてくるはずなのに何度行っても留守。
すぐに実家に行くことになった。

家についたのは夜遅くなのに、家に明かりはない。
玄関を叩くが応答がない。
玄関は引き戸で簡単に外すことができる。
ドアを外し一歩家に足を踏み入れた瞬間に確信した。ものすごい腐臭がする。
母を見ると少し嗚咽を漏らし震えていた。

中に入り明かりをつける。
どこだろう。寝室かな? 玄関を入り右へ進んだ突き当たりが寝室だ。
寝室へ行く途中の左の部屋のふすまが開いていた。
仏間だ。
ちらっと見るとばあちゃんが浮いていた。
首を吊っている。
じいちゃんは同じ部屋で布団の中で死んでいた。
母は子供のように泣いた。

とりあえず外に出ようと言っても動こうとしない。
警察を呼ぼうとしたが、まだ携帯が普及し始めた頃でそこは圏外だったので最寄りの交番まで歩いて行った。
じいちゃんは病死、ばあちゃんは自殺と警察から説明された。
じいちゃんの跡を追ってばあちゃんが自殺をした。
そういうことらしい。
葬儀はしないこととし、お坊さんを霊安室に呼んでお経を上げてもらい火葬した。

家に帰る日、写真などを持って帰りたいから実家に寄ってから帰ることにした。
財産はこの家以外に何もないから相続しないらしい。

この町に来るのはこれで最後。
母がいろいろやっている間、俺は懐かしい道を歩いた。
学校へ登校する道。公園でブランコに乗りながら考えた。
どうしようか。もうこの町と一片の関わりも持ちたくない。
このまま帰ったほうがいいか。でもあの足音と声がある。
そうすることこそがこの町との関わりをなくすことなんじゃないかと思った。

林の中へ入り首刈り地蔵へ持ってきたおにぎりをひとつお供えした。
何を願おう。誰を。すぐに思いつく名前はなかった。俺は誰を殺したいんだろう。
(この町の人間全員を殺してください)そう願った。

公園の方を向くと5,6人の人がこっちを見ていた。見知った顔もある。
向こうも俺が誰だかすぐに分かったと思う。
俺が近づいていくと目を逸らし誰も何も言ってこなかった。
俺も何も言わず無言ですれ違った。
足音と声は聞こえなくなった。
あの町の人達がどうなったのかはわからない。

■海から上がって来た何か

去年、太平洋側の海に友達たちと旅行にいったんだ。
地名とかは言えないけど、海も山もあってとってもいいとこだった。
そこは友達の地元で、実家に皆でお世話になる計画で会社の夏休みを利用して行ったんだ。
昼は何事もなくふつーに海で楽しんだ。
夜は浜でバーベキューしながら花火やろーぜって事になってたから、一度休憩して夜をまってた。

オカルト好きな俺は、
ばっちゃ「夜のあの浜は近づいちゃなんね」
的な展開を期待していたんだけど、そんな事無く向こうの家族も見送ってくれた。

夜になりバーベキューもあらかた食べおわり、
花火をしている時にトイレに行きたくなった俺は、少し離れた岩場まで用を足そうと向かった。
岩場まで行くと、ちょっとした入江?みたいになっており、
俺は大きな石の前に立ち、なんとなく入江を見ながら用を足していた。

ふいに「ザバァ」という音と共に、何かが岩場に上がって来た。
素潜りの漁師か海女さんか?と思い、暗闇の中、気配を感じる方を見ていると誰か海から上がって来ていた。

ホントの暗闇のなか、微かな海岸線の道路の街頭からの灯りに浮かんだ人影が見えた。
何か棒見たいなのをガリガリ岩場に引きずりながら、ゆっくり歩っている。
よく見ると、真っ黒い布をすっぽりかぶった様な格好だった。

漁師とかじゃないなとか、妙に冷静に目が釘付けになっていると、
顔?と思われる部分がこっちを向いた。目が合った!!と思った。
ここで一気に本能が恐怖を感じた。やばい、怖い、多分人間じゃ無いぞ、みたいな。

暫く目が合ったままだったと思う。目は見えなかったけど、向こうも俺に気付いてた。
そこで友達が来て声を掛けて来た。
我に返った俺は友達にそいつの存在を伝えたが、もういなくなってた。「ヒビリめ」と茶化された。

実際、霊というかそうゆう存在を初めて見た俺は浮かれてた。
その旅行ではそいつについてはもう誰にも言わなかったが、帰ってから弟と友達に話しまくってた。
暫く何事もなく過ごしていたんだけど、夜中に目が覚めた時、部屋の真ん中辺りに人影がある事に気が付いた。

シルエットから海で見たあいつだってわかった。
恐くなった俺は、布団に潜り込みずっと隠れていた。
カチカチと歯を噛み合わせるような音が暫くしてたが、
サッシの開く音がして、恐る恐る覗いてみたらもう人影はなくなってた。
その変な奴がついてきちゃったってことに気付いて恐くなった。

それから日常的にそれの気配を感じたり見たりした。
鍵開ける時隣に立っている、運転してると道端に立っている、実害は無いけどつきまとわれていた。
少しずつ俺の神経は擦り減っていった。
霊感あるって言ってる奴も何も気づかない。話してるとき隣に立ってたのに…

焦燥して仕事もうまくいかない。精神科にもいってみたりしたけどだめだった。
そこで会社に休みを貰い、実家に帰って親とかに相談して見ることにした。
最初は信じてくれず、疲れてるとか仕事のせいでそんな妄想しちゃうんだよとか言われ、相手にされなかった。

じいさんばあさんも全然興味無し。
結局無駄足かと思ってたら、弟が「友達で本物居るから連れてくるわ」って言ってくれた。
本物って霊感がってことね。

んで、その人とファミレスで待ち合わせる事になった。
予定の時間より20分位してから弟とその人が来た。既に顔が真っ青だった。
俺の目をずっと見ながら、その人は話し始めた。

友「お兄さん初めまして、自分弟さんの友達で◯っていいます。ちょっと自分からいくつか聞いてもいいですかね?」
俺「いいですよ、お願いします」
◯「はい。まず、その、隣の変なの何処で拾って来ました?心霊スポットとかじゃ無いですよね多分」
俺「はい、□の海です。△浜の磯らへんだと思います」
◯「海ですか…正直いいますと、それかなりヤバイと思いました。自分も今すぐこの場を離れたいです。
色々な人から相談受けましたが、大体気のせいとか、たちの悪い霊だったりとか、
それとは一線を画すヤバさを感じる。今まで接触した事無いですね。お兄さんもかなり良く無い状態かと…」
俺「なんです?とりあえず何かあった訳じゃ無いと思いますが」
◯「お兄さん、守護霊って知ってます?干渉度合いは人によりますが、皆付いてるっていう。
それがお兄さんのは居なくなってる。最初から居ないのか、離れちゃったか…
それに喰われたか、どれかはわかんないけど、そんな状態でそんな奴が側にいたらお兄さん、
長生き出来ないかもしれないです」
そんな事言われるのは何となく予感出来た。ついて来てるって実感したときになんかそんな気がした。

◯「ビビらすだけビビらせて申し訳ないですけど、自分じゃどうにも出来ません。
それ、半端なくて近くに居るだけで自分もやばいです。ちょっと調べるだけ調べてみるんで、今日は失礼します」

なんかそんな感じだから、俺もどうしたらいいかわかん無い。
あれから◯さんからも何も無いし、とりあえず仕事しながら日々過ごしてます。

オチもなく上手くまとまんなくてすまんね。
ただなんか良くある、神主がとか、坊さんがとか、そうゆーのは無いと気付いた。
実際金取られるだけだったし、そいつと坊さんのバトルみたいなんもなかった。
中には気付く人とか居て断られた。

街あるってても、気付いて真っ青になって離れる人が居るくらい。
霊感とかはあるんだって解ったけど、ほんとに祓う手段とかは無いのかなって思った。
あー、俺どうなるのかね。

■海からやってくるモノ

普段付き合いのいい同僚が、何故か海へ行くのだけは頑として断る。
訳を聞いたのだが余り話したくない様子なので、飲ませて無理やり聞き出した。
ここからは彼の語り。ただし、酔って取り留めのない話だったので、俺が整理してる。

まだ学生だった頃、友人と旅に出た。たしか後期試験の後だったから、真冬だな。
旅とは言っても、友人の愛犬と一緒にバンに乗って、当てもなく走っていくだけの気楽なもんだ。

何日目だったか、ある海辺の寒村に差し掛かったころ、既に日は暮れてしまっていた。
山が海に迫って、その合間にかろうじてへばり付いている様な小さな集落だ。
困ったことに、ガソリンの残量が心もとなくなっていた。

海岸沿いの一本道を走りながらGSを探すと、すぐに見つかったのだが、店はすでに閉まっている。
とりあえず裏手に回ってみた。
玄関の庇から、大きな笊がぶら下がっている。
出入りに邪魔だな、と思いながらそれを掻き分けて呼び鈴を鳴らしてみた。
「すんませーん。ガソリン入れてもらえませんかー?」
わずかに人の気配がしたが、返事はない。

「シカトされとんのかね」
「なんかムカつくわ。もう一度押してみいや」
「すんませーん!」
しつこく呼びかけると玄関の灯りが点き、ガラス戸の向こうに人影が現れた。

「誰や?」
「ガソリン欲しいん…」
「今日は休みや」
オレが言い終える前に、苛立ったような声が返ってくる。

「いや、まぁそこを何とか…」
「あかん。今日はもう開けられん」
取り付く島もなかった。諦めて車に戻る。

「これだから田舎はアカン」
「しゃーないな。今日はここで寝よ。当てつけに明日の朝一でガス入れてこうや」
車を止められそうな所を探して集落をウロウロすると、
GSだけでなく、全ての商店や民家が門を閉ざしていることに気付いた。
よく見ると、どの家も軒先に籠や笊をぶら下げている。

「なんかの祭やろか?」
「それにしちゃ静かやな」
「風が強くてたまらん。お、あそこに止められんで」
そこは、山腹の小さな神社から海に向かって真っ直ぐに伸びる石段の根元だった。

小さな駐車場だが、垣根があって海風がしのげそうだ。
鳥居の陰に車を止めると、辺りはもう真っ暗でやることもない。
オレたちはブツブツ言いながら、運転席で毛布に包まって眠りについた。

何時間経ったのか、犬の唸り声で目を覚ましたオレは、辺りの強烈な生臭さに気付いた。
犬は海の方に向かって牙を剥き出して、唸り続けている。
普段は大人しい奴なのだが、いくら宥めても一向に落ち着こうとしない。

友人も起き出して、闇の先に目を凝らした。
月明りに照らされた海は、先ほどまでとは違って、気味が悪いくらい凪いでいた。
コンクリートの殺風景な岸壁の縁に、蠢くものが見える。
「なんや、アレ」
友人が掠れた声で囁いた。
「わからん」
それは最初、海から這い出してくる太いパイプか丸太のように見えた。

蛇のようにのたうちながら、ゆっくりと陸に上がっているようだったが、不思議なことに音はしなかった。
と言うより、そいつの体はモワモワとした黒い煙の塊のように見えたし、実体があったのかどうかも分からない。
その代わり、ウウ…というか、ウォォ…というか、形容し難い耳鳴りがずっと続いていた。

そして先ほどからの生臭さは、吐き気を催すほどに酷くなっていた。
そいつの先端は海岸沿いの道を横切って、向かいの家にまで到達しているのだが、
もう一方はまだ海の中に消えている。

民家の軒先を覗き込むようにしているその先端には、
はっきりとは見えなかったが、明らかに顔のようなものがあった。
オレも友人も、そんなに臆病な方ではなかったつもりだが、
そいつの姿は、もう何と言うか『禍々しい』という言葉そのもので、
一目見たときから体が強張って動かなかった。
心臓を鷲掴みにされるってのは、ああいう感覚なんだろうな。

そいつは、軒に吊るした笊をジッと見つめている風だったが、やがてゆっくりと動き出して次の家へ向かった。
「おい、車出せっ」
友人の震える声で、ハッと我に返った。

動かない腕を何とか上げてキーを回すと、静まり返った周囲にエンジン音が鳴り響いた。
そいつがゆっくりとこちらを振り向きかける。
(ヤバイっ)
何だか分からないが、目を合わせちゃいけない、と直感的に思った。

前だけを見つめ、アクセルを思い切り踏み込んで車を急発進させる。
後部座席で狂ったように吠え始めた犬が、「ヒュッ…」と喘息のような声を上げてドサリと倒れる気配がした。
「太郎っ!」
思わず振り返った友人が、「ひぃっ」と息を呑んだまま固まった。
「阿呆っ!振り向くなっ!」
オレはもう無我夢中で、友人の肩を掴んで前方に引き戻した。

向き直った友人の顔はくしゃくしゃに引き攣って、目の焦点が完全に飛んでいた。
恥ずかしい話だが、オレは得体の知れない恐怖に泣き叫びながら、アクセルを踏み続けた。

それから、もと来た道をガス欠になるまで走り続けて峠を越えると、まんじりともせずに朝を迎えたのだが、
友人は殆ど意識が混濁したまま近くの病院に入院し、一週間ほど高熱で寝込んだ。
回復した後も、その事について触れると、激しく情緒不安定になってしまうので、
振り返った彼が何を見たのか聞けず終いのまま。

卒業してからは疎遠になってしまった。
犬の方は、激しく錯乱して誰彼かまわず咬みつくと思うと、
泡を吹いて倒れる繰り返しで、可哀そうだが安楽死させたらしい。
結局アレが何だったのかは分からないし、知りたくもないね。
ともかく、オレは海には近づかないよ。

以上が同僚の話。
昔読んだ柳田國男に、笊や目籠を魔除けに使う風習と、
海を見ることを忌む日の話があったのを思い出したが、今手元にないので比較できない。

■ある山の中の集落

小学校5年生の時の話、父の実家は地方の山の中の集落にあった。
あまり親とうまくいってなかった父は、大学進学と共に殆ど帰らなくなったそうだ。けれど結婚して私が生まれて少しだけ交流が復活した。
といっても2年に一度くらい1泊で帰るくらいで、私自身祖父母の印象は薄い。

小学5年生の時に生まれた弟の顔見せの為に久しぶりに父の郷里へいった。
祖父母の自宅に泊まるのだが、父は親戚宅の用事が長引いて帰れなくなったため、母と自分、0歳児の弟だけが泊まることになった。

その昼から集落は賑やかで祭りがあるとの事だった。
私は出店を期待してワクワクしていたのだが、神輿や白い旗?をふりまわす男の人がいるだけでたいして面白くもなかった。


夕食を食べ終わると祖母が、社へ行けと言ってきた。
今夜の祭りは10歳になる女の子が神の嫁になる祭りで、その年頃の女の子は社の中で一晩を過ごすらしい。
神の嫁になればこれからの将来を守って貰えるとのことだった。

もちろん私は嫌がり母も集落の女の子ではないのだからと断ってくれたが、祖母の押しが強かった事と、私を自立させたかったのかしぶしぶ了承した。
当時私は弟が生まれて夜にぐずるようになったらしく、母は難儀していたようだ。

埃臭い社は明かりこそないものの社務所で集落の男たちが酒を飲んで居る声が響いてきてうるさかった。

私のほかにもう一人女の子がいた。学年では一つ下になる子だった。
その子にこの後どうなるの?と聞いても良く分かんない言っていた。
本当は声を出さずに一晩を過ごすらしいのだが、暗闇の心細さもあってふたりでずっと話していた。

時計がないので時間は分からないが2、3時間たった頃だろうか。
眠くなってきたので敷いてある布団にもぐりこんで、話をしていた話しかけても答えがなくなりその子が寝たのだと知って、私も眠ることにした。
少し眠った頃人の気配を感じて目を覚ました。
どうやら社の中に何人か来たようだ。私はすっかり神様だと思い、神さまって一人じゃないんだなと思った

ぼんやりと隣の布団が持ち上がりなにかもぞもぞと動いているようだった。
何となく声をかけられないような気がして私は布団に潜った。
動物のようなハッハッという音に混じって、女の子の悲鳴のような声も聞こえた。
やだとか痛いとか聞きとれて私は慌てた。
外に出て大人を呼びに行くべきだろうか、でも布団の外に出るのは怖い。

迷っているうちに私の布団がめくられた。
温かい布団が無くなり思わず私は悲鳴を上げた。何かに上から押さえつけられて、泣きたくなった。
生温かくて臭い匂いが漂ってきた。恐怖で思わず父と母を呼んで小さな弟の名前も叫んだ。

すると押さえつけていた力はするすると引いていき、ばさりと布団をかけられた。
隣ではまだ女の子の呻き声がしていた。
私は隣の子に心の中で謝りつつ布団をかぶって震えていた。

朝になると最初に案内してくれた社のおばあさんが起こしに来た。
水を飲まされて家に帰っていいと言われほっとした。
家に着くまで後ろを振り返らない、話してはいけないと言われたが、どうにも我慢できずに、女の子に「昨日何があったか分かった?」と聞いてみた。
女の子はくしゃと顔を歪ませて知らない!と叫んで走って行ってしまった。

家に帰ると返って来た父が待っていて、すぐに車に乗せられた。
最後まで祖父母と言い合いをしていた父は異様に怒っていて実家には行かなくなった。

その頃は怖くて、不思議な体験をしたのだなと思っていたが、
社の中に忍び込んできたのは社務所で宴会をしていた男なんじゃないかとあやしんでいる。
もともと夜這いや集落内の結婚が多い所だし、ともかくやられなくて良かった。

先日祖母の葬式で日帰りで久しぶりに訪れた。
あの時の女の子の行方を聞こうかと思ったけど、両親は私がその時の記憶がないと思っているので止めておいた。
心霊的な怖いじゃないけど田舎の風習って洒落にならない。

■祟りの村

昔々、ある小さな小さな村があった。仮にS村としよう。
S村はすぐ近くには山菜がよく取れる山や、魚のよく獲れる綺麗な川があって、住むには不自由しない所だった。
そんな生活背景からか、自給で殆どを補える為に、塩や米を買う以外は他所の村との交流がなかったそうだ。

ある日、S村の老人が病で倒れた。高熱と嘔吐、激しい咳という症状の病だ。
その村には医者が居なく、村の若者が隣の村まで医者を呼びに行った。
医者が着いた時にはもう老人は虫の息で、最後に大きくゴホッと咳をするとそのまま亡くなってしまった。
2~3日後、お礼の山菜と魚を貰って、医者が帰ろうとした所、今度はその老人の世話をしていた中年の女性が全く同じ症状で倒れた。
医者は急いでその女性を診てみるが、今まで見たことも無い症状で手のうちようが無い。

そうこうしてるうちに、今度は近くに住む青年とその家族がこれもまた同じ症状で倒れた。
これはマズイ!と医者は急いで自分の村まで戻り、隣の村で見た事も聞いた事もない流行り病が出てしまったと伝えた。
それを聞いた隣村の村長は、さらにその周辺の村の村長と話し合ってある一つの決断をした。

数日後、助けてくれ、なんとか治してくれとS村から若者がやってきた。隣村の村長はその若者にこう尋ねた。
『今、その病はどうなっている?元気に歩けるものはどのくらい居る?』
若者は答えた。
『今はもう自分を含め、大人4人程しか元気なものはいない。子供も女性も苦しんでいる、助けてくれ』
その答えを聞き、満足そうな笑みを浮かべた村長は、その若者を近くにおいてあった鍬で殴り殺してしまったのだ。
村の者に死体に触れないように片づけるように指示した村長は、自分の村と周辺の村の若者数十人を連れてその日の夜にS村へと向かった。
ある村の若者達は人数分の竹槍を持ち、ある村の若者達は飼葉を大量に背負ってS村へと向かった。

月の光がうっすらと照らし出す藪の中で、村の出入口や各家の周りに飼葉を敷き詰め、その周辺に竹槍を持った若者を配置する。
その最中も、村から聞こえる病で苦しむ人の呻き声や鳴き声、叫び声や何かを吐く音が聞こえてきていたそうだ。
夜も更けた頃に、隣村の村長の指示で一斉にその飼葉に火が付けられた。

瞬く間に火は広がり、村は一瞬で火の海と化した。
次に村長は『火事だー!逃げろー!』と大声を上げてS村の人たちを叩き起こした。
当然周りの火の海に驚きS村の人々は逃げ惑う。
しかし、病に冒されてる者は走る事すら出来ずに、火の海の中で力尽きて行った。
また、なんとか走れる者やまだ病に冒されてない者も逃げようとしたが、燃え盛る飼葉を越えた所で待ち構えていた若者に竹槍で貫かれて絶命していった。

夜が明ける頃にはもう生きているS村の住民は居なくなっていた。
隣村の村長はさらに、近くの山の木を切り、S村の敷地に満遍なく敷き詰めて燃やしてしまうように指示した。
こうして、一夜にしてS村の存在は葬り去られてしまった。
村に戻った村長は、この事を口外しないように自分の村の人と周辺の村人にも伝えた。

もともと周辺の村の地図にしか載ってなく、交流も殆ど無かったS村。
記録や人々の記憶から消えていくのもそう時間がかからなかった。

時が流れ、そんな事件があった事も人々が忘れ去ってしまった頃、ある噂が巷を騒がせていた。
とある山の中「開けた藪の中から多くの人の呻き声や鳴き声が聞こえる」とか「首が曲がってしまった青年の霊が鍬を持って誰かを探してる」とか「無残にも殺された人たちの霊が日々誰かを引きずり込もうと彷徨っている」とか……

そんな話を曾祖母から聞いたんだ。
S村と仮定したのは曾祖母が村の名前を思い出せなかったから。
『す……すぎ……すぎなみ?……すぎやま?』と言っていたが……
曾祖母の地元は青森県青森市の合併した某田舎。
まさかとは思うが……杉沢じゃないよな……曾ばあちゃん……

※青森県藤崎-浪岡間に杉沢地区という場所がありますが、一昔前に話題になった杉沢村とはなんら関係ありません

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tknbtkさん