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奥が深い!日光東照宮の三猿に秘められたストーリー

「見ざる 言わざる 聞かざる」で有名な三猿をご存知ですか?誰でも一度は聞いたことがあると思いますが、三猿にはストーリーがあることを知っている人は、意外に少ないのです。

更新日: 2017年06月05日

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cibitama7さん

三猿はどこにある?

三猿(さんざる、さんえん)とは、3匹の猿が両手でそれぞれ目、耳、口を隠している像です。世界的にも、"Three wise monkeys"として知られ、『見ざる、聞かざる、言わざる』という叡智の3つの秘密を示しているとされています。日本では、日光東照宮の三猿が有名ですね。

世界的にも有名というのは、日本人としてうれしいですね。
そんな三猿、東照宮のどこにあるか知っていますか?

神厩舎(しんきゅうしゃ)とは、神様に仕える神馬のための厩舎です。
三猿は、この神厩舎に取り付けられている彫刻です。
なぜ厩舎に三猿なのかというと、馬の病気を猿が治す、と言われているからだそうです。

奥が深い三猿のストーリー

『見ざる、言わざる、聞かざる』の”三猿の教え”の猿がよく知られていますが、参道側(三神庫側)の長押に5面、西側に3面の計8面に、合計16匹の猿が彫られ(作者不明)、人間の一生が風刺されています。

人間の正しい生き方を猿になぞらえて描いている、とも言われています。
どちらにしても、奥が深いですね。

出典ameblo.jp

母猿が、子供の将来を見つめている。

親は子供の将来が実りあるものであることを祈り、子供は親に愛されて成長するということ。

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幼少期に、悪いことは見ない、聞かない、言わない。

何でも吸収する幼い時期に子供に悪いことは見させない、聞かせない、言わない。奇麗なものだけを見て素直に育つのが良いということ。
また大人に向けて、人の悪いところばかりを見ない、あえて聞いたりしない、悪口を言ってはいけないという教えでもある。

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ゆっくり腰を落ち着けて、これからの人生を考える。

一人座り込んだ猿の表情がなんとも言えません。
しっかりと自分の人生を考え、独り立ちしなければいけないということ。

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大きな志を抱いて、天を仰いでいる。

青い雲は「青雲の志」を表しています。「青雲の志」とは、将来立派な人になろうとする心のことで、若いうちは、志を大きく持って高い所を目指しなさいということ。

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(左)挫折を知り、崖を覗き込む猿と慰める猿と
(右)崖を飛び越えようとする猿

挫折を知り、落ち込んだときに大切なのは慰めてくれる仲間です。仲間がいれば、また立ち上がって崖を飛び越えられる。
人生を生きていく中で、仲間は大切だということ。

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(左)座り込み、恋愛に悩む猿。
(右)やがて結婚し、荒波を超えて行こうとする猿。

人生の中で、恋愛に悩む時期は必ず来る。やがて、良い伴侶を得て、結婚。目の前には「人生の荒波」が現れますが、二人で力を合わせれば乗り越えられるということ。

やがて子供ができ、母猿になる。

小猿もやがては母猿になり、親になることで知る喜びや苦悩が分かります。そして生まれる子供も、やがて同じ人生を歩むことになる。
つまり、またストーリーは①に戻り、人の人生が続いていく。

『見ざる聞かざる言わざる』とは子供の将来を考えた母猿が最高の教育の環境を考えて、教育上ふさわしくないものは、見たり聞かせたり真似させたりしないというのが、この三猿の教えの本当の意味になるのだ。

いかがでしたか?
「見ざる 言わざる 聞かざる」だけでは分からない奥深いストーリーでした。
今の時代は、個人が尊重されて結婚しない、子供を産まないことも自由ですが、考えさせられますね。
いつの時代も、大切なものは変わらないのかもしれません。

ちなみに・・・中国では四猿(しざる)

三猿の思想は中国から日本に伝わった思想であり、中国では「4匹の猿」で1つの意味合いを成すセットだと言うのです。

つまり、中国では「三猿」ではなく「四猿(しざる)」と言うそうです。

中国では、4匹目の猿をこう呼んでいます。

四猿と書いて『せざる』と呼んでいたそうです。

その意味とは、「せざる=しない(=浮気をしない)」と言うことだそうです。

つまりこれは、「余りある欲は、災いをもたらす」と言った意味合いになるそうです。

一番右の股間に手を置いている猿が四匹目の「せざる」です。
一目瞭然ですね・・・。

では、どうして日光東照宮では三猿なのでしょうか?

見る者が失笑するような姿の四猿の像は、

「あまりにも品位にかけ、家康公が静かに眠る聖なる地に、ふさわしくなく、無礼である」

と言ったことが原因であったと言えます。

確かに、画像にあるような「せざる」はちょっと・・・。
三猿で良かったですね。

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