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アルゼンチンの悲劇!かつて先進国だった南米アルゼンチンの転落!フアン・ペロンの失敗

南米アルゼンチンは、『母をたずねて三千里』で描かれたようにかつて先進国として栄えていました。しかし、主要産業であった一次産業の衰退によって何度も財政破綻して、アルゼンチンは後進国に転落していきます。フアン・ペロンの経済政策は、失敗だったと言えるでしょう。

更新日: 2019年06月24日

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misukiruさん

◆日本と反対側にある国

アルゼンチンは牛肉の輸出によって急速に経済発展し、第1次世界大戦で中立を維持したこともあり、1930年代には国民一人当たりの収入がフランスと並んで高い、世界で最も豊かな国の一つとなった

◆かつて出稼ぎ労働者を受け入れていた!

『母をたずねて三千里』というアニメをご存じだろう。130年前、イタリアからアルゼンチンに出稼ぎに出た母を訪れる物語だ。

日本は途上国から先進国に上がったが、アルゼンチンは逆に先進国から途上国に下がった。その意味で、両国ともに面白い

アルゼンチンは第二次大戦前までは世界有数の経済大国であった。首都ブエノスアイレスは「南米のパリ」と呼ばれるほど繁栄し世界中から人が集まる国際都市であった

◆戦後に混乱したアルゼンチン

ペロンは戦後1946年の選挙で大統領に就任したが、外資を使い果たしてしまって、経済は行き詰った。

1950-70年代は、軍政とペロン派の政治が交互に続く中で経済は上向かず、軍事政権に反対する左派と右派とがテロを行う中、軍の弾圧で反政府派の3万人が行方不明にされて殺された

◆2001年に財政破綻

IMFからの援助や公務員給与の削減なども効果はなく、最終的にはドルペッグ制の破綻をきっかけに、2001年にデ・ラ・ルアは債務不履行を決行した。

アルゼンチン政府はデフォルト後、カレンシーボード制を放棄して完全変動相場制へと移行した。同国の通貨ペソは半年間で70%近く下落した。この結果物価は50%近く上昇、GDP成長率はマイナス5%まで落ち込み、失業率も20%を超えた

◆アルゼンチンの固定相場

アメリカの投資家にとっては、アルゼンチンのように対ドル為替が固定している国の方が、ブラジルやメキシコのように通貨の対ドルの価値が下がってしまう国よりも投資先として好ましい

アルゼンチンのペソがドルと等価というのはペソが高く評価されすぎているという市場の懸念を和らげるため、アルゼンチン政府はペソ建ての国債の金利を上げ、ペソの価値を高めようとしたが、金利の高止まりは企業の資金調達コストを上げてしまい、景気への悪影響が増えることになった。

為替レートが固定されていると、自律的な改善メカニズムが作用せず危機が一気に顕在化しやすくなる。スペインやギリシャが独自の通貨を採用していれば、通貨下落によって状況はとっくの昔に改善していた

◆アジア通貨危機ののちにブラジルに負ける

ブラジルのレアルが大幅に切り下げられたため、ドルで換算したブラジル製品の価格がかなり下がり、その分アルゼンチン製品の方が割高になった。通貨切り下げの後、ブラジル経済は立ち直り始めたが、アルゼンチンは逆に不況になった。

アルゼンチンは国民のほとんどが農業や畜産業を営んでいるのであまり国としても工業に重きはおいていません。これはアルゼンチンのみならず、中南米諸国は天然資源が多いのでいわゆる製造業(ブラジルやメキシコは製造業にも力を入れています)には関心が低い

◆デフォルト後の株は買い

アジア危機をきっかけにIMFの管理下に入った韓国でも、同様の株価上昇が見られており、危機が一段落した後の株式のパフォーマンスは非常によいということがわかる。

◆日本も学べる事がある

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