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abstracterさん

先週のあらすじ

先週放送された第9話では、美都(波瑠)を中傷するビラが、涼太(東出昌大)と暮らすマンションにばら撒かれるも、涼太は美都を守るように振る舞う。

美都はそんな涼太を見て、引っ越しに踏み切り、アパートの保証人になってもらった小田原(山崎育三郎)に手伝ってもらって、涼太がいない間に出て行くことを決意する。そして、小田原の親切心を理由を尋ねるとそこには意外な理由が…。

一方、麗華(仲里依紗)は、待ち伏せて強引に引き留める皆美(中川翔子)から、美都のマンションでばら撒かれた中傷ビラやネットの悪評が、皆美の仕業だったことを知り…という展開を見せた。

先週の放送では、山崎育三郎演じる小田原の意外な告白と、その心情の吐露にTwitterでは「小田原さん切ないなぁ…」「小田原さん切なすぎて泣いてる」「小田原さんの気持ちが切なくて切なくて泣かされた。」「小田原さんが、全て持ってった…」「小田原さんがちで幸せになって欲しい!!」という感想が溢れた。

ついに最終回を迎える同ドラマだが、現在オフィシャルサイトでも公開されている最終話の予告動画で、涼太が寂しげに「生まれ直したい」などとつぶやくシーンがあることから、「涼ちゃん死ぬなよ!?」「え、涼ちゃん死ぬの?」「子は親を選ぶとかいっそ生まれ直したい…って涼ちゃん死ぬフラグ見れば見るほどやばい」

「予告で涼ちゃんが自殺しそうな雰囲気」「予告はまるで涼ちゃんが自殺でもしそうな感じ」「なんか涼ちゃんが自殺しそうに見えたのは私だけか」「涼ちゃん自殺しそうな勢いなんだけど自殺するぐらいなら美都なんか捨ててもっとマシな人と幸せになってくれ…。」という声が見られた。

最終話あらすじ

一方、麗華(仲里依紗)が子どもと実家へ戻り、狼狽する有島(鈴木伸之)は、麗華を追って電話をかけるものの、冷たく突き放され一方的に切られてしまう。

そんな茫然自失の有島の元に、涼太から電話がかかってくる。今までの行いを悔い、謝罪するが、弱っている有島に対し、真顔で冷静に詰め寄る涼太。さらに麗華との現状に、心底楽しそうに笑われる始末。

涼太は、香子(大政絢)に離婚届の証人として署名捺印を頼んでいた。離婚届に捺印する香子は、とあることに気付き、涼太の狂気に初めて触れる。そして、ついに離婚届を役所に送るという涼太からのメッセージを受け取った美都。「最後に一度だけ」と、久しぶりに涼太と夫婦最後の晩餐を楽しむが…。

W不倫のあげく妊娠疑惑と暴走を続けてきた主人公の美都(波瑠)は、夫の涼太(東出昌大)と、紆余曲折の末に離婚した。狂気じみた行動に出るほど涼太は、美都に固執していた。提出されない離婚届、片付けない結婚式の写真、そして最後の食事。

もしや涼太は自分と離婚したら生きていけないのでは?と、考える美都は、死ぬくらいならよりを戻そうと提案する。どこまでもお花畑な思考回路の美都を、以前は愛でていた涼太も「みっちゃんらしい。自分を肯定することに関しては天才的……今僕にとってみっちゃんのことは、それほど」と、言い放った。

そして、同情で復縁を申し出た美都に「僕でも1番好きな人と結婚できたのに、かわいそう」と同情で返す。お互いに情けをかけてはいるが、そこには相手への尊敬の念がない。それを美都は「やさしい暴力」だと言った。

きっと、涼太にとってはこのシーンは必要な作業だったのだ。「あのころ好きだった人は、もうこの世にはいない幻」とは、美都の親友である香子(大政絢)の言葉。もう自分が愛した妻は、この世にいないのだと、心の中で美都を殺すほどの言葉をかけなければ、前に進めなかったのだろう。

一方、有島(鈴木伸之)も、かつての妻を失った。自分の不倫によって、麗華の心を殺してしまったのだ。家を出た麗華を思いながら、お香に火をつける。誰もいないマイホームに、いつもと変わらぬ香りが立ち上る。

幻となってしまった幸せなころの家族を思い起こす。その作業は、まるで故人を思う線香のようだ。「一生許さない」夫と美都によって殺された麗華の心は、どんなに時間が経っても元通りなどならない。それでも有島と夫婦を続けることにした麗華。

二度と有島が不倫をしない保証などない。謝罪の仕方も納得しているわけではない。それでも、パートナーとしてやっていく覚悟を決めたのだ。結婚とは未来の愛を信じること。信じられるうちは、努力を続けられる。

そうして、麗華もまた自分を傷つけた有島と美都を心の中で殺したのだろう。自分が前に進むために……。不倫が罪深い行為とされるのは、もしかしたら心の中で殺人が行われるからなのかもしれない。誰かの心が殺される。

また、相手の家族の存在がいなければと願ってしまう。そんな物騒な思いを抱くきっかけになる。不倫に手を出すには、「一生許されない」という十字架を背負う覚悟を、自分に問わなくてはならないのだ。

ドラマの終盤、興味深かったのは、正反対に見える美都と麗華にあった共通点。自分の母親に「お母さんのようにはなりたくない」と言う。自分が知っている最も身近な夫婦像は、両親だ。

「お天道様が見ている」という母親の口癖にこだわっていた涼太も、また然り。親は子に笑っていてほしいと願い、自分の失敗を繰り返してほしくないがために、あれこれと教訓を伝える。

子は親より幸せになろうと、知らず知らず親の教えに縛られていく。親や世間の誰かが示す“正しい幸せ“の形に囚われ過ぎると、自分の幸せが見えなくなってしまうものなのかもしれない。

隣の夫婦と自分たちを比べて劣等感に苛まれたり、SNSで幸せアピールをしたりせずとも、自分なりの正解を見つければいいのだ。

未婚であっても、バツがあっても、何歳になっても、セクシャルマイノリティであっても……それぞれの幸せの形が見つかることを願うエンディングのように感じた。

やはり、夫婦でも、親子でも、友人でも「あなたのことはそれほど……」なんて言われたら悲しい。どんな形であっても「あなたのことがそれほど大切」と思い合える関係性を築き、誠実に生きていきたいものだ。

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