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1998年フランス大会

32ヶ国に増枠されて最初のワールドカップで死のグループとなったのは、優勝候補の1つに挙げられた無敵艦隊スペイン、前回大会4位のブルガリア、アトランタオリンピックで優勝したナイジェリア、南米の強豪パラグアイが所属するD組。

スペインとナイジェリアの注目の初戦はナイジェリアが3-2で逆転勝ち。ナイジェリアは続く第2戦でもブルガリアを1-0で下し2連勝で決勝トーナメント進出を決定。
パラグアイは初戦でブルガリア、第2戦でスペインに2試合連続で引き分けるが、最終戦で既に突破を決めていたナイジェリアに3-1で勝ち、2位でグループリーグを突破。
一方初戦でナイジェリアに敗れたスペインは続く第2戦でパラグアイに引き分け、最終戦でブルガリアに6-1で快勝するも、まさかのグループリーグ敗退となった。
優勝候補のスペインのグループリーグ敗退はまさに死のグループを象徴する結果だった。

2002年日本・韓国大会

21世紀初のワールドカップ、初のアジアでの開催、初の共同開催という初物づくしの2002年大会で死のグループとなったのは、南米予選を1位通過しフランスと並ぶ優勝候補に挙げられたアルゼンチン、サッカーの母国イングランド、前々回大会4位のスウェーデン、2大会連続ベスト16のナイジェリアが所属するF組。
特にアルゼンチンとイングランドの対戦はグループリーグの最注目カードになった。

初戦でアルゼンチンはナイジェリアに1-0で勝ち、イングランドはスウェーデンと引き分けて第2戦の天王山を迎える。
1986年大会の準々決勝ではマラドーナの神の手ゴールと5人抜きゴールを決められ、前回の決勝トーナメント1回戦ではベッカムが報復行為による退場後、PK戦でいずれもアルゼンチンに敗れているイングランドにとってはリベンジがかかる試合。
前回のアルゼンチン戦で退場となったベッカムが前半44分にPKを決め、このゴールが決勝点となって1-0でイングランドが勝利した。

第2節もう1試合はスウェーデンがナイジェリアに2-1で逆転勝ちし、スウェーデンとイングランドが1勝1分の勝ち点4でトップ、ナイジェリアは2連敗で最終戦を待たずにグループリーグ敗退が決定した。3回目の出場で初のグループリーグ敗退だった。

第3戦、イングランドとスウェーデンは引き分け以上で決勝トーナメント進出が決まるのに対し、第2戦で敗れたアルゼンチンは最終戦でスウェーデンに勝たなければ突破できない。
後半14分に引き分けでも良いスウェーデンに先制され、終了間際の後半43分にPKでアルゼンチンが同点に追いつくも1-1の引き分け。スウェーデンが1位、イングランドが2位で通過し、アルゼンチンは1962年以来40年ぶりとなるまさかのグループリーグ敗退となった。

F組は全6試合のうち3試合が引き分け、残りの3試合が1点差ゲームと全試合が互角の接戦で、まさに文字通りの激戦のグループだった。

F組に次ぐもう1つの死のグループとなったのは前回優勝のフランス、2度の優勝経験があるウルグアイ、1992年の欧州選手権で優勝し前回ベスト8のデンマークが集うA組。アフリカのセネガルも初出場ながらダークホースに挙げられていた。
前評判ではフランスがやや抜けていて、ウルグアイ、デンマーク、セネガルの2位争いになると思われた。

ところが開幕戦でフランスが初出場のセネガルに0-1で敗れる波乱の幕開け(ちなみにこの大会まで開幕戦は前回優勝国が登場していた)。大会直前にジダンが韓国との壮行試合で負傷したことが響いた。
フランスは第2戦でウルグアイと0-0のスコアレスドロー、最終戦でデンマークに0-2で完敗し、1分2敗のグループ最下位、無得点でまさかのグループリーグ敗退となった。先述のアルゼンチンとともに優勝候補2ヶ国がグループリーグで敗退したのは、今大会を象徴する波乱となった。

初戦でウルグアイ、第3戦でフランスに勝ち、第2戦でセネガルと引き分けたデンマークが1位通過。初戦でフランスに勝ち、残りの2試合を引き分けたセネガルが2位通過。
ウルグアイは勝たなければいけない最終戦でセネガルに前半3点をリードされ、後半奇跡の3得点で同点に追いつくも引き分け止まり、グループリーグ敗退となった。

2006年ドイツ大会

2006年大会の死のグループとして挙げられたのはまずC組。
シード国の優勝候補アルゼンチン、ノーシード国では最強のオランダ、欧州予選でスペインを抑えてグループ1位通過したセルビア・モンテネグロ、初出場ながらドログバなどのタレントが揃うアフリカの強豪コートジボワールが所属。

だがアルゼンチンとオランダが初戦・第2戦でコートジボワールとセルビア・モンテネグロにそれぞれ連勝し、1試合を残して決勝トーナメントに進出する2ヶ国が決定。アルゼンチンとセルビア・モンテネグロの試合はメッシのアルゼンチン代表最年少ゴールなどで6-0と予想外の大差がついた。
最終戦のアルゼンチンとオランダの直接対決は両チームともリスクを回避して0-0のスコアレスドローに終わった。
前評判の2強がすんなり突破する結果になり、比較的無風のグループだった。

C組に次ぐもう1つの死のグループとなったのがE組。
優勝経験3回のイタリア、当時FIFAランキング2位のチェコ、前回ベスト8のアメリカ、コートジボワールとともにダークホースにあげられていたアフリカのガーナが所属。

初戦はイタリアがガーナ、チェコがアメリカに快勝しこのグループも前評判通りの結果になるかと思われたが、第2戦で番狂わせが起きた。
ガーナがチェコに2-0で勝利。ガーナは続く第3戦でもアメリカに2-1で勝利し、初出場で初の決勝トーナメント進出を決めた。
チェコのグループグループ敗退はこの大会の数少ない波乱となった。1位通過したイタリアはこの大会で優勝。結果的にC組以上の死のグループになったといえる。

2010年南アフリカ大会

初のアフリカ開催となった2010年大会はどのグループも有力チームがバランス良く配分され、死のグループといえるグループはほとんど見られなかった。
そんな中唯一死のグループと言われたが優勝経験最多5回のサッカー王国ブラジル、クリスティアーノ・ロナウドを擁するヨーロッパの強豪ポルトガル、アフリカ最強の実力を誇るコートジボワールが揃うG組。ブックメーカーで最弱評価の北朝鮮はほぼアウトサイダーで、3ヶ国の争いになった。

初戦・第2戦を連勝したブラジルが最終戦を待たずに決勝トーナメント進出を決定。ポルトガルは初戦でコートジボワールに引き分けたが、第2戦で北朝鮮に7-0で圧勝したことで事実上最終戦前に決勝トーナメント進出をほぼ決めた。
コートジボワールはポルトガルに勝ち点3差をつけられ得失点差でも大きく離されたことで突破がほぼ絶望的となり、最終戦に勝利したものの前回に続いて組み合わせに泣いた結果になった。
前回のC組同様、前評判通りの無風のグループだった。

こちらは下馬評では死のグループとは呼ばれなかったものの、結果的に最も激戦になったといえるのがD組。
ワールドカップでは圧倒的な強さを誇るドイツ、欧州予選でフランスを抑えて1位通過したセルビア、前回ベスト16のガーナとオーストラリアが所属していた。

前評判ではドイツが突出していて、残り3ヶ国の2位争いになると思われた。
だが初戦でガーナに敗れたセルビアが第2戦でドイツに1-0で勝利する波乱。この試合はドイツのタコ、パウル君が唯一予想を外した試合だった。
最終戦は2位につけるドイツがガーナに1-0、オーストラリアがセルビアに2-1で勝利して、ガーナとオーストラリアが勝ち点4で並んだものの、オーストラリアは初戦の0-4の大敗が響いて得失点差でガーナが上回り、ドイツとガーナの決勝トーナメント進出が決まった。

1位ドイツから最下位セルビアまでの勝ち点差はわずか3。勝ち点3差に4チームがひしめく大混戦のグループになった。
この大会でドイツは3位、ガーナは初のベスト8進出を果たした。

2014ブラジル大会

64年ぶりのブラジル開催となった2014年大会はFIFAランキングの関係でオランダ、イングランド、イタリア、フランスといった伝統強豪国の多くがシード落ちしたため、死のグループが多数生まれた。

その中で日本のマスコミの間でナンバー1の死のグループと言われたのは、ウルグアイ、イングランド、イタリアとワールドカップ優勝経験国が3つ揃ったD組。
コスタリカは残念ながらほぼアウトサイダーで、強豪3ヶ国で2つの椅子を争うものと誰もが思った。

しかしいきなり初戦で波乱が起きる。シード国の優勝候補ウルグアイがグループ最弱とみられたコスタリカに1-3でまさかの逆転負け。
アウトサイダーから痛恨の取りこぼしとなったウルグアイはイングランド、イタリアから一歩後退したかと思われた。
ところが波乱はこれで終わらなかった。ウルグアイに逆転勝ちしたコスタリカは、初戦でイングランドに勝って勢いに乗るイタリアと対戦。
これはさすがにイタリアの勝利と思われたが、コスタリカが1-0で勝ち2連勝。2試合連続の大金星をあげ、なんと最終戦を待たずに決勝トーナメント進出を決めた。

最終戦はウルグアイとイタリアの2位争いの直接対決で1-0でウルグアイが勝利。コスタリカが1位、ウルグアイが2位通過という結果になった。
組み合わせが決まった直後は世界中の誰もが予想できなかったコスタリカの1位通過。ワールドカップ史上に残る番狂わせといえるだろう。

2つ目の死のグループは前回優勝のスペイン、準優勝のオランダ、南米の強豪チリが揃ったB組。
前回大会の決勝戦で対戦したスペインとオランダがなんとグループリーグ初戦で顔を合わせることとなった。
スペインとオランダの2強をチリが追うという前評判で、世代交代が遅れてアジア予選で苦戦したオーストラリアはほぼアウトサイダーという評価だった。

グループリーグの初戦最注目カードとなったスペインとオランダの対戦、スペインがやや有利という前評判だったが、スペインが先制しながらその後オランダが5得点で逆転し、5-1と予想外の大差でオランダが勝利した。
オランダに大敗して歯車が狂ったスペインは、続く第2戦もチリに0-2で完敗。1試合を残してオランダとチリの決勝トーナメント進出が決定し、前回優勝国が最速でグループリーグ敗退が決まるという珍現象になった。

オーストラリアは第2戦でオランダに2-3と善戦するも3戦全敗。上位陣から勝ち点を取ることはできなかった。

朝日新聞の見出しで死のグループと言われたのは優勝候補の一角のドイツ、クリスティアーノ・ロナウドを擁するポルトガル、前回ベスト8のガーナ、前回ベスト16のアメリカが所属するG組。
上位候補の顔ぶれはB組やD組よりやや落ちるものの、B組のオーストラリアやD組のコスタリカのようなアウトサイダーが存在せず、4ヶ国すべてが前回大会のベスト16以上という混戦のグループになった。

ドイツとポルトガルの注目の初戦はドイツが4-0と予想外の大差で勝利。
第1節もう1試合はガーナとアメリカが3大会連続の対戦。前回・前々回ともにガーナに敗れていたアメリカが2-1で勝利し、3度目の対戦でリベンジを果たした。
初戦で思わぬ大敗を喫したポルトガルは第2戦でもアメリカに終始劣勢で、後半アディショナルタイムに同点に追いついてなんとか引き分けに持ち込んだものの、得失点差の関係でグループリーグ突破はほぼ絶望的になってしまう。
最終戦でポルトガルがガーナに2-1で勝利、ドイツに敗れたアメリカと勝ち点4で並ぶも、所詮の大敗が響いて得失点差でアメリカに及ばず。ドイツとアメリカの決勝トーナメント進出が決定し、優勝候補の1つだったポルトガルが3大会ぶりのグループリーグ敗退となった。

このグループを1位通過したドイツがこの大会で優勝した。

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