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読書感想文。課題図書「フラダン」のあらすじとポイント(高校生向け)2017年

書き方・例文を知りたい方に!高校生対象の課題図書「フラダン」の読書感想文を書くときのポイントとあらすじをまとめました。第63回(2017年)青少年読書感想文全国コンクール向けの対策まとめのため、物語の内容のネタバレ等が含まれますので、ご注意ください。

更新日: 2017年07月07日

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ringo-mikanさん

フラダン 作: 古内 一絵 装画: 今中信一 出版社: 小峰書店

何ページあるの?

ストーリーは?

2016年、福島県内の工業高校に通う穣(ゆずる)は、二年進級と同時に水泳部を退部した。それを見計らったように同級生・詩織が、自身が所属する「フラダンス愛好会」へ勧誘してくる。

女子ばかりの愛好会に男子を加えて「フラガールズ甲子園」に出場したい、その為に水泳で鍛えた君の身体が必要だという。

出典http://rararappisch.jugem.jp/?eid=247

女子率100パーセントのフラダンス愛好会に集められた4人の男子高校生。その目的は男女混合によるフラガールズ甲子園出場だった!

フラは女子のものだけではない、という作中の解説のとおり、女子には女子の、男子には男子の見せ場がしっかりある。

県内施設への慰問公演という役割、そこでのチーム内外のアクシデントもしっかり描きつつ、それぞれがフラにかける思いを描く物語の中で、男子は決して色物ポジションではない。むしろ女子をしっかりと支えに行く、頼れる支柱となっていきます。

フラダンス部が慰問にいった仮設住宅のある集会所で言われる。
「フラダンスなんかがなんになる。それを見て喜んでいる我々を(テレビに)映し、もう大丈夫だと安心したいのは、未災地の人間だけだ」

前半では、まさしくとんとん拍子だった活動は、後半にいくにつれ部内でのトラブルが噴出していき、遂には詩織の離脱を招いてしまいます。

ここまでの事態になってようやく、それぞれの事情や本音を語る機会が増えていくのです。そして穣も彼らの言葉に、何度も心揺さぶられ、世界を広げ、考えを新たにしていきます。

おはなしのポイントは?

著者いわく「本作は震災五年後の福島を舞台にした物語ですが、大きなテーマの一つは「笑い」です。大笑いしながら、色々なことを考えていただけるように、心を込めて書きました。お楽しみください!!」とあります

福島の人々、高校生みんながこういう問題を抱えているということを、部活を切り口に説教臭くなく伝えています。3人称だけど限りなく1人称に近い書き方で、主人公の穣の気持ちによりそって読者をひきこんでいます。

福島の原発のせいで生じた閉塞感の中で苦悩しながら、部活に懸命に取り組む中で世界観が広がっていく過程を描くことで、非常に明るい希望を持てる作品になっていると思います。

「復興の話か」
と新聞のような社会派的な展開を思わせといて、
じつはさらに、もう一回転してくるのが、最大のポイント。
復興の苦労だけではなくて、
普通の、
本当にごく普通の人が向かい合う、
「人とのつながりって何」
というところまで話が広がっている

読んで、感じることは?

敵視されていたおじいさんからも花束を贈られ、「良かったね」で終わりそうなのですが、「でもね……」という「もやもや感」が残る。その、どうにも解決できない「もやもや感」が現実の福島の姿なんじゃないかな。そこまで描けているような気がします。

避難先でのいじめが問題視されるなか、逆もあるのか…と胸が痛くなる所も。末端にいる人は誰も悪くないのに、一番傷ついて、しかも、頑張らなきゃいけない。その事が切なくて涙がこぼれました。

被災者の苦しみは、いろいろな感情や思いが複雑にからみあい、被害者同士でも計りかねている。だから、互いに口にすることを避けてしまう。思春期で、ただでさえ他者を意識し始めるころに、常識を覆す不条理な体験をし、極端な差が生まれ、その混沌から抜け出すことができずに立ちすくんでしまう。自分では何もできない。それを主人公の穰は「閉塞感」と言っている。作品では、それぞれ事情の異なる高校生たちが、フラダンスをともにする中で、自分のことを語りはじめ、ぶちまけ、分かりあい、開放的になっていく。

「アーヌエヌエ・オハナ:ハワイ語で虹のファミリー。血縁関係のない疑似家族」。作者はここにこだわりをもっています。

 「言ってもらわなければわからない」とか、「言わなきゃわからない」というところが、感動につながっています。

読むときには「フセン」を貼りながら読むとGOOD!

「おもしろかった」「感動した」「ここがすごく気になる」という箇所に付箋を貼るのです。

そして「なぜおもしろかったのか」「なぜ感動したか」「なぜ気になったか」をメモしておきます。

メモを見ながら・・・

どういう場面で、自分がおもしろかったか、なぜおもしろかったのか、どのように感動したか、なぜ感動したか、を書いていきましょう。

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