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makaizouさん

ポルシェ社が、新たな活路をスポーツカーの自社生産に見出し、第二次世界大戦終戦後に開発に着手した小型スポーツカーで「356」の名称はポルシェ社内の開発コードから来たものである。

356の開発・設計を主に担当したのは、ポルシェ博士の息子で自身技術者である「フェリー」ことフェルディナント・アントン・エルンスト・ポルシェと、1920年代のアウストロ・ダイムラー以来ポルシェ博士の下で多数の車両開発に携わってきた技術者カール・ラーベらのチームである。
原型スタイリングはフォルクスワーゲン・タイプ1のスタイリングも手がけたポルシェ社員のエルヴィン・コメンダによる。

1947年6月に356の設計が始まった。戦後混乱期で、資材、部品の調達や資金面等の多数の問題が発生したが、1948年6月には試作車が完成、ナンバー登録された翌月にはさっそくインスブルックの小さなレースに出場し優勝している。
1949年から増加試作的量産が開始され、以後約15年に渡り細かい改良を重ねて発展しながら製造販売された。

356.001

アルミニウムボディーの2シーターでロードスター型プロトタイプ
ポルシェの名を冠した初の車であることから「ポルシェNo.1」とも呼ばれる。

量産型356とは異なり、試作1号車は鋼管スペースフレームのミッドにエンジンをレイアウトした。

エンジンはフォルクスワーゲン用の空冷水平対向4気筒OHV、内径φ75mm×行程64mmで1,131cc、25馬力の369型エンジンをベースとし圧縮比を5.8から7.0に上げるなどで40hp/4,000rpm、7.0kgm/2,600rpm[3]に出力アップを果たした。
ブレーキは機械式のドラムブレーキでノンシンクロの4MTを搭載し、596kgの車体を135km/hまで加速させた。

1948年9月にあるスイス人ユーザーに販売され、スイス国内でヒルクライムレースなどに出場し好成績を収めた。
その後何人かのユーザーを点々としたが1958年に買い戻され、現在はポルシェ本社に併設されている博物館に展示されている

356/2

試作2号車はクローズドボディのクーペとして製造され、1948年7月に完成
エンジンはリアに移動されている。

量産化に際し車体はクーペとカブリオレの2種となり、後部に補助シート2席を追加し、フロントは中央2分割窓となっており、シャーシもビートルと同様の鋼板プレス、溶接組みたてのプラットホーム型と、リアエンジンレイアウトとなった。
これは座席やラゲッジスペース確保による実用性の向上と、フォルクスワーゲンとの構造、部品の共通化によるコストダウンが目的である。

プロトタイプ以外に約49台が生産されたが、この時期のグミュント製車両は手探り状態で製造販売されていたようなもので、増加試作車同然ともいえる。

356プレA

1949年9月VWとの技術コンサルタント契約を締結したことでロイヤリティを受け取れるようになりかつVWの部品や販売網を利用できるようになった。

車体材質がアルミから鉄製ボディーに変更された。
固定式三角窓の廃止、フロントバンパーの変更、ボンネットも高くなった。
微妙にウエストラインがあがり、室内も広げられ、屋根がなだらかになった。
ボディは何枚ものパネルをガス溶接しハンダで埋めて製造された。
車体側面のサイドシルが内側に回りこんでいるのが特徴で、後に愛好者に「プレA」とも呼ばれた年代モデル。
左右独立シートとリアの補助シート設定。

1952年モデルからポルシェ製シンクロメッシュが内蔵された新型トランスミッションが採用された。

中央が折れたV型ながらフロントのウインドシールドが1枚窓に変更され、ボンネットの幅が狭くなり、フード上のメッキの開閉ハンドルは穴あきグリップに変更されている。
インパネにはタコメーターが標準装備になり、燃料計も装備された。
ドア上部のウッドパネルは廃止されて鉄板むき出しとなり、リアシートは可倒式になった。

356A型

比較的大きな改良を行なった「356A」が1956年モデルとして1955年10月より生産開始。
フロントのウインドシールドガラスが曲面になり、屋根の前端部も変更された。
後部エンジンルーム内カバーパネルが2重に変更。
内装は合成革が標準で本革シートは注文装備。
インパネ上部がソフトパッド付きとなり、イグニッションキーとエンジンスタータボタンが一体になった。
ステアリングがダンバー付きとなり、3本スポークで、ホーンスイッチはリング式からハンドル中央のボタン式に変更、ハンドブレーキはレバー式からステッキ式に変更された。
カブリオレは後部座席なしカーペット仕様。
ホイールが15inに変更。
センターロック式ホイールがオプション設定された。
メッキバンパーオプション設定。
エンジンは全てプレーンベアリングとなった。

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