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新常識も出てきてどれが正しい?歯磨きの良いやり方とNG習慣とは?

1日3回磨くなどこれだけ歯磨き週刊が浸透している日本ですが、その磨き方がNGで効果がない人が多いと言われます。しかしながら、歯科医によっては見解が分かれる磨き方や習慣もあり、また情報も多いだけに迷うところ。結局今までの磨き方に落ち着いてしまうオチとなります…では、歯に良いとされる磨き方とは?

更新日: 2017年07月11日

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egawomsieteさん

■だ液の力で初期のむし歯は回復する

むし歯菌を取り除くためには、食後に歯磨きをする必要があると思っていました。江上医師は、「歯磨きの意味や目的は、そうではありません。だ液の働きに注目しましょう」と、次のように説明を続けます。

「むし歯予防にとって、もっとも重要な働きを担うのは、自分のだ液です。歯磨き剤ではありません。

だ液には、むし歯にならないように細菌の増殖を防ぐ働きや、口の中の粘膜を保護する作用、口の中を清潔に保つ自浄作用、口臭をおさえる消臭作用などがあります。

また、むし歯は初期のころなら、だ液の力で自然に治すことができるんです。むし歯菌は歯の表面に付着して『酸』をうみ出し、エナメル質からミネラルやイオンを流出させます。これを『脱灰(だっかい)』と呼びます。

脱灰を放っておくと歯に穴が開いてむし歯がどんどん広がるのですが、実はだ液には、このいったん溶け出したミネラルやイオンを再び歯に沈着させて修復させる働きがあるのです。これを、歯の『再石灰化』と呼びます。

脱灰と再石灰化は、食事のたびに繰り返されます。再石灰化が追い付いているとむし歯にはならないため、むし歯予防には、だ液の力が必要になります。

そして、食後は、食べ物の消化を助ける、飲み込みやすくする、味覚を助けるために、だ液がたくさん分泌されます。ですから、食後すぐに歯磨き剤でゴシゴシと歯磨きをすると、せっかく分泌されただ液を失うことになるため、食後すぐの歯磨きは必要がないのです」

■歯磨きの新常識

「まず、歯磨き=食べカスを取ると思っている人が多いですが、虫歯や歯周病を予防するためには、歯垢(プラーク)を取ることが重要です。それには、歯ブラシだけでは不足。デンタルフロスや歯間ブラシを使って、歯間まで磨く必要がありますし、歯垢が増えるタイミングに歯磨きをするべきです」

【1】食後は30分以上あけてから磨く

食後の歯は、カリウムやリンが溶け出て少しやわらかい状態。食後すぐ磨くと歯が傷つくおそれが。

「歯と歯ぐきをケアするだ液の能力がもっとも上がるのは食後。30~60分かけて、歯を元の歯の状態に戻す(再石灰化)ので、その時間を待ちましょう」(森先生、以下同)

【2】歯磨きは起床後すぐと就寝前がベスト

「歯垢が爆発的に増えるのは、だ液の分泌が少ない就寝中。そのため、起床後すぐの歯磨きが有効。さらに、寝る直前に歯磨きをして口内をキレイにしておくのもオススメです」

【3】歯ブラシは1か月以上使わない

「1か月も使うと、毛束のもとに細菌がびっしりで不衛生。毛束が乱れるなど、買ったときの状態と明らかに変わったら1か月未満でも替えたほうがいいですが、その場合は磨く力が強すぎる可能性あり。歯ブラシが1か月使えるような磨き方に変えましょう」

【4】歯と歯の間は“磨く”場所。デンタルフロスはべスト

歯間も磨く場所という意識を持つことが大事。「歯と歯の接触部分を磨けるのはデンタルフロスのみなので、必ず使いましょう。また、歯ぐきとの間に隙間がある場合は、歯間ブラシを使ったほうが効率的に磨けます」。だ液の通り道ができて清掃効果が高まるので、歯ブラシ前の利用が◎。

【5】磨きすぎは、虫歯になりやすくなる

歯を磨きすぎると、歯の表面のエナメル質が薄くなり、虫歯菌に弱くなってしまう。「特に、50歳を過ぎると歯ぐきが下がって、やわらかな象牙質が露出しやすくなるので、磨きすぎが歯の大きな欠損につながることもあります」。硬め歯ブラシ、ゴシゴシ磨きはNG。

【6】昼はデンタルフロスだけでもOK

日中につく歯の表面の食べカスなどは、だ液や舌の動きで取れるが、歯間はその場に停滞して歯垢につながりやすいのでケアが必要。また、歯間を清掃することでだ液の通り道が作られ、自浄作用がアップするというメリットも

【7】継続的な出血は、歯間ケアをしてこそ回復

出血が頻繁に起きる場合は、歯肉炎や歯周病の可能性が。「磨き続けることで、逆に炎症がおさまり出血が止まります。やさしく磨き続けましょう」。ふだん出血しないのに出血したときは歯ぐきに傷ができている場合があるので、やめておくこと。

【8】うがいは1回、少量の水で行う

何度もうがいをすると歯磨き剤の効果が激減!「フッ素などの薬効成分が流されてしまうので、歯磨き後は軽いゆすぎを1回でOKです」

【9】歯ぐきは歯ブラシで軽くマッサージ

塩を使うのは意味なし。歯ブラシで歯ぐきをくるくるとマッサージすれば、だ液の分泌を促したり、歯ぐきの血行促進につながる。「上の奥歯の頬側への刺激もだ液が出やすくなるのでオススメです」

<歯磨きNG習慣>

・食べたらスグ磨く

・硬めの歯ブラシでしっかり磨く

・いつ替えたかわからない歯ブラシを使っている

・歯間の詰まりは、つまようじでクリア

・塩で歯ぐきを引き締める

・歯磨き後は、よ~くうがいをする

効果が薄い歯磨きを続けていると、虫歯や歯周病になりやすいだけでなく、歯ぐきが下がる、口臭が出る、さらには、免疫力低下や歯周病菌が原因となる全身病のリスクが高まるのだそう。

■歯周病を治す歯ブラシ選び

歯ブラシの硬さには、かため、ふつう、やわらかめの3種類がありますが、歯茎が腫れていたり、出血がみられたり、歯磨きのときに痛みがある場合は、やわらかめの歯ブラシを使いましょう。ただし、プラークの除去の効果はふつうの硬さに比べて劣ってしまうため、丁寧にするよう心掛けましょう。そして慣れてきたら、ふつうの硬さに変えていきます。かたい歯ブラシはプラークをしっかり落とせますが、歯茎を傷つけてしまう可能性があるため、磨き方には注意が必要です。毛先は、テーパー状とよばれる先端が細くなっているタイプがおすすめです。

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