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宮崎 新婚旅行ブーム(昭和30年代後半~50年代前半)

高度経済成長による可処分所得の増大で、それまで熱海が主流だった首都圏の新婚旅行に遠方志向が強まり、最盛期には国内新婚旅行の実に35パーセントが宮崎というブームとなった。

東京発のブルートレイン(寝台特急)が朝一番に宮崎に到着する利便性、NHKの連ドラや皇太子夫妻の訪問による注目度のUP、宮崎交通社主がロベレニー(椰子)並木を作り南国ムードを演出する卓越したプロデュース能力を発揮したなど様々な要因が絡み合っているが、鹿児島や熊本に比べてここまで人気が集中した理由はよくわかっていない。

祖谷のかずら橋・大歩危峡 (1970年)

1970年の国鉄(現JR)「ディスカバー・ジャパン」キャンペーンのポスターとして採用され、「日本にこんなところがあるのか!」と一躍注目を浴びた橋。
本来は蔦を使用して作られるが、現存のものは観光用に再建されたもので安全のためワイヤーが入れられている上、すぐ後ろに車両用の立派な橋が架かっているので「がっかり名所」としても知名度が上がってしまっている。

萩・津和野 アンノン族 (1971年頃)

1970年に創刊された女性雑誌anan、1971年に創刊されたnon-noはそれまでの有名観光地以外にスポットを当てた旅行特集を組みんだ。
 それに男性中心の団体旅行から女性の少人数旅行へのシフトを見越した国鉄の「ディスカバー・ジャパン」キャンペーンと相まって、「小京都」と言われる落ち着いた観光地の人気が急上昇。 その中でも萩・津和野は古い伝統の残る城下町として若い女性の注目が集まった。

岡山・倉敷美観地区 アンノン族(1972年頃)

「ディスカバー・ジャパン」キャンペーンと1972年の「an・an」「non-no」の特集で若い女性の人気に火が付いたのが漆喰の土蔵の街、倉敷の美観地区。
それまでマイナーだった倉敷が年間300万人が訪れる人気観光地として定着したこともあって、2000年ごろには街を挙げて「アンノン族再び」キャンペーンを行うほど。

離島ブーム (1970年代前半~1980年代前半)

アンノン族とは別の潮流で人気が沸騰したのが1970年代の日本各地の離島。
ハワイと違ってパスポートが不要、しかし最低でも船で一晩はかかるため若者にとっては心躍る行先だった。

1970年代のヒッピームーブメントとともに若者が向かったのはトカラ列島、奄美群島、先島諸島など辺境の島々で、そのまま移住するものも少なからずいた。

1980年代には伊豆七島がその手軽さで高校・大学生に人気沸騰。新島は旅行先でナンパに励む「ナンパ島」「処女・童貞捨て島」として異常に知名度が上がった。最盛期には住人3000人の島に130万人を超える観光客が押し寄せ、海の家は20軒を越えた。
「やらずぶったくりでもいくらでも客が来た」と往時を懐かしむ旅館経営者も少なくないとか。

沖縄ブーム(1975年、1990~2000年前後)

沖縄では何度か国内の観光ブームが起きている。
最初のブームは1975年の沖縄海洋博で、この時は目標数値には届かなかったものの、前年の倍近い観光客が訪れた。 しかしこれは海洋博の終了と同時に萎み、翌年には半減。多数のホテルや旅館が倒産する事態になった。 

1990年からは沖縄出身タレントの相次ぐブレイク、航空会社の沖縄キャンペーン、復帰20周年を記念した首里城復元、NHKドラマ「琉球の風」などにより第二次ブームが到来、バブル崩壊後にもかかわらず大幅に観光客数を伸ばした。その後も金融破綻などを尻目に観光客は伸び続け、「ちゅらさん」などのヒットも後押しとなり米同時多発テロによる一時的落ち込みが起きるまで観光客数は伸び続けた。

冬のキャンペーンCMで「寒いの、スキ」の北海道と対になっていた。

神戸 異人館ブーム (1977年)

NHK朝の連ドラ「風見鶏」の舞台になったことでにわかに注目が集まり観光地としての人気が沸騰。特に最初に公開された「ハリヤー邸」は通称「うろこの家」として多くの観光客が殺到した。

ちなみにドラマの舞台になったのは「旧トーマス住宅」で、こちらは「風見鶏の館」と呼ばれている。

北杜市 清里ブーム (1980年~1989年)

こちらもやはり「an・an」「non-no」に取り上げられたことで人気が沸騰した。それまでは軽井沢同様静かな別荘地としての位置づけだったが、最盛期にはメルヘンチックな建築の売店やペンションが林立、タレントショップも次々にオープンした。 観光客でごった返し、「高原の原宿」とまで呼ばれるようになったが、80年代末のピークを最後にブームも沈静化。一時は脱サラ開業の代名詞だったペンションも多数が廃業を余儀なくされた。
最盛期には一坪500万円だった土地価格も現在は3万円程度だという。

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Truvativ1さん