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駆け引きが面白い!法廷ミステリ小説まとめ

法廷での、登場人物による駆け引きに引き込まれてしまいます。(最後の証人、沈黙法廷、弁護側の証人、破戒裁判、ユダの窓、コリーニ事件、イリーガル・エイリアン)

更新日: 2017年09月21日

sryamaさん

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★『最後の証人』 柚月裕子

高層ホテルの一室で起きた刺殺事件。男女間の愛憎のもつれの末の犯行であり、物的証拠、状況証拠から有罪確実だとみられている。しかし佐方の本質を見抜く勘が、事件の裏に何かがあると告げていた。

柚月裕子さん「最後の証人」読了。 本来読者が簡単に知り得るはずの情報である被告人の名前がなかなか出てこないのは、決して私の好む手法ではありませんが、キャラクターの造形と背景の作り込みが緻密に仕上がっているお陰で、最後まで読ませる力は持っています。法廷ミステリーとして十分な出来。

柚月裕子 最後の証人読了 ページをめくる手が止まらなかった。まさかの号泣。あー傑作読んだわ。

柚月裕子『最後の証人』読了。「心を掬う」を読んで佐方シリーズを知り、読んでみたいと思っていた。すばらしかった。佐方の台詞「俺の正義は、罪をまっとうに裁かせること」本当にそうだ。彼のような弁護士、検事、裁判官が現実にもいてほしいと願わずにいられない。ラストは思わず涙が出てきたよ。

★『沈黙法廷』 佐々木譲

絞殺死体で発見された初老男性。捜査線上に家事代行業の女性が浮上。彼女の周辺では複数の男性の不審死が報じられ、ワイドショーは「婚活殺人か?」と騒ぐ。無実を訴える彼女は、突如、黙秘に転じた。

佐々木譲さんの11月に出る新刊をゲラで読ませていただく。『沈黙法廷』面白い。毒婦とか後妻業とか、いろいろよぎるが、これからこういう犯罪は増えるんだろうなあ。長く生きると孤独な時間も増えるわけであって、そういう時、男の人はこうなるのかと。譲さんのいつもの骨太なところはかわらずの一冊

【佐々木譲「沈黙法廷」新潮社】老人殺害の容疑者となったハウスキーパーの逮捕から判決までを警察、検察、弁護士、元カレと様々な立場で描く。前半は警察小説、後半は法廷小説と、一冊で両面が楽しめる。500頁超の大作ですが、中弛みすることなく読了。#佐々木譲

『沈黙法廷/佐々木譲』も読了。今、あの事件を題材にした小説が話題になってますが、コレもおそらく同じ事件がヒントになってる。結婚詐欺的なアレ。佐々木氏の小説はね、陰のある余韻が巧みでそこに惹かれて読むわけですけど、今作は意外に、ちょっといい話。ふむ。

★『弁護側の証人』 小泉喜美子

ヌードダンサーの漣子は御曹司・杉彦と恋に落ち、玉の輿に乗った。しかし幸福な新婚生活は続かなかった。義父が何者かに殺害されたのだ。証人をめぐって、生死を賭けた法廷での闘いが始まる。

小泉喜美子『弁護側の証人』を十年ぶりに再読。クリスティ「検察側の証人」に負けず劣らず、洗練された構図が美しい不動のオールタイムベスト・法廷ミステリ。末長く読み返したい。

『小泉喜美子 弁護側の証人』読了。殺害された財閥の当主。逮捕された犯人に下されたのは死刑宣告だった。面会室の金網越しに妻・漣子は、夫・杉彦に希望を語る。「わたしは決してあきらめないわ」そして来る控訴審、召喚された「弁護側の証人」が事件のすべてが覆る、1963年出版の傑作ミステリ。

小泉喜美子『弁護側の証人』読了。この本、有名なんだよね。いつか読まなくてはと思っててやっと読めた。放蕩息子の杉彦に見初められ、玉の輿に乗ったストリッパーの漣子。姉夫婦など客人が訪れた夜、杉彦の父が殺される。これ、何か感想を言うとネタバレになる。あー、話したい!二度読みしたくなる。

★『破戒裁判』 高木彬光

二件の殺人及び死体遺棄の罪に問われ、起訴された元俳優。弁護人・百谷泉一郎は、被告人の容疑を晴らすべく、検察と対峙する。そして、彼が取った驚くべき戦法とは!?

また話は逸れるが、日本の法廷ミステリを考えたとき、その原点期において、すでに完成しきったミステリが登場している。 高木彬光の『破戒裁判』だ。(伏線回収)

高木彬光『破戒裁判』読了。現代の読者から見れば法廷ミステリとしては非常に素朴な感じだが、日本でのこのジャンルにおける始祖の一つでもある(余談だがこの10年前に大坪砂男が『検事調書』という短編を書いている)と思えば当然の事で、むしろこの愚直さこそが意義の一つともいえる。

高木彬光『破戒裁判』読了。面白い。ほぼ全編を法廷での質疑応答に費やして、矛盾に満ちた被告人の人格と事件の真相をある事実を明かすことで明らかにする。事実が社会と深く結びつき、一般人の認識外にあることで生まれる意外さと同時にその事実を意外に思うということ自体がまた問題として示される。

★『ユダの窓』 カーター・ディクスン

殺人の被疑者となったアンズウェルは中央刑事裁判所で裁かれることとなり、ヘンリ・メリヴェール卿が弁護に当たる。被告人の立場は圧倒的に不利、十数年ぶりの法廷に立つH・M卿に勝算はあるのか。

カーター・ディクスン「ユダの窓」読了。おおう、これは素晴らしい法廷ミステリだった。潔いほどにハウダニットが中心で思わず嬉しくなる。終盤にユダの窓の真相が明かされる場面は実に鮮やか。それにしてもH・M卿のキャラが個性的ですね。好き。

カーター・ディクスン『ユダの窓』読了。法廷でのH・Mの弁舌の鮮やかなこと。トリックも面白いが、なによりも法廷で証人の証言を一つ一つ採り上げることで、当初の事件の構図が一変するという展開が素晴らしかった。法廷という舞台設定が丁寧な積み重ねからの急転に上手く活かされていたように思う。

カーター・ディクスン『ユダの窓』読了。実に面白い。密室トリックに限らず、圧倒的に不利な状況と思われる容疑者を弁護するH.M鄕の法廷での闘いぶり、そして事件に関連する様々な要素の織り交ぜ方が見事。収録されている座談会も本当に贅沢なもので見逃せない。帯の『ATB級の傑作』に偽り無し。

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sryamaさん

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