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【初心者向け】心震えるおすすめ有名文学作品15選+α

あまり読書したことがない方に向けて、おすすめの文学作品を15作、年代順に紹介します。それぞれ、冒頭の文章を掲載しているので、興味を惹かれたものから手に取ってみていただけると幸いです。

更新日: 2017年08月14日

shivugakiさん

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はじめに

読書の秋だ! とか、読書感想文を書かなきゃいけない! とかで、有名な文学作品を読んでみたいけど、なにから手をつけていいかわからない、という人は多いのではないでしょうか。そんな方たちにおすすめの文学作品を15作、年代順に紹介します。それぞれ、冒頭の文章を掲載しているので、興味を惹かれたものから手に取ってみていただけると幸いです。

日本文学編

まずは日本文学の紹介です。このページを閲覧なさってくれた方は、おそらく日本語を読める方ばかりだと思います。当たり前に使っている言語かもしれませんが、それを材料にして展開される小説を、そのまま味わえるというのは、実は貴重で、贅沢なことなのです。そして日本文学には、心に深く残る優れた作品がたくさんあります。

1 夏目漱石 「坊っちゃん」 (1906)

〈冒頭〉
親譲りの無鉄砲で小供の時から損ばかりして居る。小学校に居る時分学校の二階から飛び降りて一週間程腰を抜かした事がある。なぜそんな無闇をしたと聞く人があるかも知れぬ。別段深い理由でもない。

まずはなんといっても超有名、お札にもなった夏目漱石の初期の傑作です。曲がったことが大嫌い、正義感あふれる「坊っちゃん」が、愛媛の中学校に赴任し、欺瞞にあふれる教頭の「赤シャツ」をこらしめます。エンターテイメント性あふれるこの作品は、比較的短く、あまり小説を読んだことのない人でも、楽しめること間違いなしです!

夏目漱石『坊っちゃん』 読み終わったー! 主人公、坊っちゃんの江戸っ子気質、すがすがしくて気持ちいい! 曲がった事が大嫌いな感じとか、義理人情を大事にする感じとか、見習いたい。 図書館で借りてんけど、何回か読み直したいから、今度買おーっと!(°▽°)

2 芥川龍之介 「鼻」 (1916)

〈冒頭〉
禅智内供の鼻と云えば、池の尾で知らない者はない。長さは五六寸あって上唇の上から顋の下まで下っている。形は元も先も同じように太い。云わば細長い腸詰めのような物が、ぶらりと顔のまん中からぶら下っているのである。

芥川龍之介は、古典文学を下敷きにして、良質な短編を多数書きあげた作家です。この作品は、長い鼻に悩む和尚が、弟子から短くする方法を聞いて、それを試してみる、といったものです。人間の滑稽さやコンプレックスにたいする感情など、誰もが抱く心の問題を、ユーモアあふれる筆致で描きます。非常に短い作品なので、文学を読みたければまず芥川、といえるでしょう。

芥川龍之介…『羅生門』を読んだことが無い人というのは、日本国内にはあまりいないんじゃないだろうか。漱石が大好きで、彼に作品を見せるために同人誌をつくった経歴を持つ(第四次『新思潮』)。『鼻』を読むと角栓を絞り出したくなるのは私だけじゃないはず。稀代のストーリーテラー。

3 志賀直哉 「城の崎にて」 (1919)

山の手線に跳ね飛ばされて怪我をした、その後養生に、一人で但馬の城崎温泉へ出掛けた。

無駄な表現を極限まで廃した、簡潔な日本語表現は、かつて「小説の神様」と呼ばれるほどに高い完成度と芸術性を誇り、後世に影響を与えました。この作品は、城崎で養生する主人公を通して、生きることのはかなさといつかは絶対に訪れる「死」に対して、目をそらすことなくしっかりと見つめた作品になっています。

簡潔な文体は、志賀直哉・ヘミングウェイの小説から学ぶことができる。

4 小林多喜二 「蟹工船」  (1929)

〈冒頭〉
「おい地獄さ行ぐんだで!」
二人はデッキの手すりに寄りかかって、蝸牛が背のびをしたように延びて、海を抱え込んでいる函館の街を見ていた。――漁夫は指元まで吸いつくした煙草を唾と一緒に捨てた。巻煙草はおどけたように、色々にひっくりかえって、高い船腹をすれずれに落ちて行った。彼は身体一杯酒臭かった。

漁を行う漁夫の過酷な労働状況を、リアリティのある緊密な描写で描いています。作者はのちに国家警察に拷問死させられました。2008年には、リーマンショックなどの不況により、ベストセラーとなりました。

蟹工船とかも(映画は微妙やけど)なかなかよいなー。と思ったので、強いたげられた民衆ががんばる!みたいな作品、好きなのかもしれない(闇)

「闇があるから光がある。そして闇から出てきた人こそ、一番本当に光の有難さが分るんだ。」 by 小林多喜二(1903 - 1933) 日本のプロレタリア文学の代表的な作家・小説家である。作品に「蟹工船』、「戦旗』など。

5 川端康成 「雪国」(1935)

〈冒頭〉
国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。
向側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落した。

いわずとしれた日本人初のノーベル文学賞作家、川端康成の代表作です。
雪国を舞台に、現実を強く生きる女性の姿を、風景描写を交えて抒情的な文章でつづっています。

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大学で日本近代文学を専攻しています。また、自ら純文学系統の小説を執筆しています。

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