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伝え方が9割、ベストセラーとなった中身は意外とシンプル

一年で終わると思ったヒットですが、シリーズ本が続き、三年以上売れているそうです。あらためて、その中身を確認しておきましょう。お薦めは、「まんがでわかる」版です。広告コピーの要素は、確かに日常会話でも使えそうです。

更新日: 2017年08月14日

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本書は元博報堂のコピーライターで数々の広告賞を獲得し、作詞家としても活躍する佐々木圭一さんの著書です。「話すこと・書くこと」自体は誰でもできるため、その力を意欲的に鍛えようとする人は少ないかもしれません。本書では「料理本のレシピのように」、誰でもプロに近い味を出せるコトバの作り方が紹介されています。テーマは大きく2つ、”「ノー」を「イエス」に変える技術”と、”強いコトバを作る技術”です。

【史上初! 3年連続ビジネス書年間ベスト10入り】
(2013年〜2015年。トーハン調べ)
【2013年ビジネス書ランキング1位】
(紀伊國屋書店新宿本店調べ)
【2013年 6ヶ月連続ビジネス書1位】
5月から10月まで、ビジネス書ランキング1位獲得! (日販調べ)

なぜ伝え方で結果が変わるのでしょう?

▼伝え方は技術なのだから、学べば身につくという。ここが大事でしょう

「恋人ができた」「プレゼンが通った」…喜びの声続々! 人生が一変すると話題の『伝え方が9割』シリーズにまんが版がいよいよ登場! シリーズ112万部突破のベストセラー「伝え方が9割」のまんが版。

『まんがでわかる 伝え方が9割』が売れている。「伝え方が9割」シリーズ累計で100万部を突破したそうだ。昨今、雨後のタケノコのようにまんが版のビジネス書が乱発されている。しかし、『まんがでわかる 伝え方が9割』は、まんがの力によって「強いコトバ」をつくる5つの技術や、「ノー」を「イエス」に変える技術などの、伝え方のレシピがよりわかりやすく説明されている。まんがだからと侮るなかれ。この本に書かれている伝え方のレシピは一生モノの武器になること間違いなし。

※リンク先参照:文章末尾など一部修正。

「伝えベタ」で損をしている人の多くは、自分が思っていることをそのまま言葉にしてしまっているケースが多いと言います。このまんがの主人公・舞もその一人。出版社に勤務し、念願の『BB』編集部に異動したものの、希望や要望をストレートに伝えすぎて、ノーと言われてばかり。「デザイナーに手直しをうまくお願いできない」「時間が押しているのにモデルを説得できない」「女優のわがままをうまくかわせない」などのさまざまな壁にぶつかり、悩んでいました。(以下、リンク先参照)

「ゴミ捨ててきて」

家族に手伝ってもらいたいとき、たいていこう頼むと思います。結果は・・・そのときの相手の機嫌によりそうですね。「疲れてるし」とか、「今テレビ見てるし」とか、言われそうな気もします。そんなときは、こう伝えてみてください。

「ゴミ捨てか、お風呂掃除、どっちがいい?」

こう言われてしまうと、どっちか選んでしまいそうですね。たぶん、ラクなほうのゴミ捨てを選びそうです。「AかBどっちがいい?」と聞かれると、人はついついどちらかを選んでしまいます。コツは、どちらを選ばれてもいい2つ、AとBを用意することです。なので、どちらかでも選んでくれればOKなのです。

▼コピーライターならではの、言葉への感度が産んだベストセラー

『伝え方が9割(2)』では、普段は企業向けにしか行っていない『伝え方が9割』講演を、ライブ感覚で体験できるよう構成されています。今回はその一部を、特別に大公開

【「強いコトバ」をつくる5つの技術】
サプライズ法:「そうだ、京都、行こう。」
ギャップ法:「嫌いになりたいのに、あなたが好き。」
赤裸裸法:「くちびるが震えてしまうほど、あなたが好き。」
リピート法:「あなたが好き、大好き。」
クライマックス法:「これだけは覚えてほしいのですが…」

広告等のキャッチコピーを目撃ときに「どういった意図を持って作られたのか」という視点を持つようになりました。自分のアンテナの範囲が広がった!という実感はありますね。(以上、同サイトより)

▼名言に学べは、まさにその通り

橋下徹さんの会見。大阪都構想が住民投票で否決された日、意外にも笑顔で会見した橋下さん。多くの人が心をゆさぶられました。彼は非常に悔しい気持ちだったはずです。なのに、まさか「ありがとう」というコトバから始まるとは。これは、「感謝」から言うことで、相手と気持ちを近づける技術です。自分の本当の気持ちだとは限りません。もうひとつ。橋下さんの会見で、多くの人たちの気持ちをつかんだ伝え方が、「大阪市民のみなさん」や「メディアのみなさん」と言って、相手のことを認める表現を続けました。今回見た橋下徹さんの名言も、実は技術で説明することができます。

過去には、前田敦子さんの 「私のことは嫌いでも、AKBのことは嫌いにならないでください」。そして大島優子さんの 「私たちにとって票数というのは皆さんの愛です」など、名言が生まれてきたAKB総選挙。高橋みなみさん(2015年総選挙)はこう言いました、「努力は必ず報われるとは限らない。そんなの分かっています。でもね、私は思います。頑張っている人が報われてほしい」、と。正反対のコトバを入れることで、より伝えたいことが明確になっています。その他、「リピート法」も記憶に強く残る言葉になります。

「君が決めて勝つんだ!」

男性は、「論理」に筋が通っていれば、それで納得できるもの。ですが女性は論理だけでなく「感情」に訴えることでより力を発揮することができます。ただ正しいことを、正しく伝えるだけでなく、女性の気持ちが高まるような、いい意味で感情的なコトバを佐々木監督は使っているようです。

舛添氏は「理屈」で謝っていたが、世の中は「感情」で許せなかった。ではどうやって謝ればよかったのか?

「不適切ではあったが、違法ではない」というコトバは多くの人を怒らせました。人は、理屈ではなく感情で動きます。違法でなかったにもかかわらず、都知事が辞任せざるをえなかった。これは、まさに人の感情で「違法でなくても許せない!」と感じたことの証明です。

「ももいろクローバーZのSUZUKIハッピー・クローバー!」略して“ハピクロ”。
ももいろクローバーZが贈る、“教養エンターテインメント・プログラム”です。毎週、様々なジャンルのプロフェッショナルの先生たちが登場して、「○○学」と題した、聴けばつい誰かに話したくなるアカデミーを開講中です。今回のゲスト講師は、「伝え方が9割」の著者・佐々木圭一さん。(オンエア・リポート:2017.04.09)

▼本書は分かりやすすぎるがゆえに、「佐々木氏の技術のすべて」などと大げさに感じるかもしれませんが、実はこれだけの内容でもすごいことなのです

出典bnl.media

2013年に刊行された『伝え方が9割』は、とかく精神論に傾きがちなコミュニケーションの課題解決を、誰もがいますぐ使える実践的な手法に落としこみ、ベストセラーとなっている。「伝え方の技術」は、コピーライターにとってみればいわば企業秘密。『伝え方が9割』は秘伝のレシピを公開するようなものだった。佐々木氏曰く「それだけに、いざ本になるというときになって、少し怖くなったんですね。ぼくが17年かけて見つけてきた伝え方の技術が、たった1500円で売られてしまう。」

【まとめ編者】
ベストセラーであるがゆえに賛否両論になるのですが、言葉の力を信じ、言葉の法則性に学ぶことは大切です。広告コピーを眺めていると、なぜ、それが人の心を打つのか、そこには使い古された共通点があります。そしてそれらは、日常のコミュニケーションでも役に立つ。それが本書の筆者の言いたいことだと思います。良書です。

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