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平和への想い強く…大林宣彦監督の集大成『花筐』予告編解禁

「尾道三部作」で知られる日本を代表する映画監督・大林宣彦。ガンで余命宣告をされながらも完成させた映画「花筐/HANAGATAMI」(はながたみ)の公開が12月に決定、予告編も解禁された。檀一雄の原作をもとに、40年前にはすでに完成させていた幻の脚本。平和への想いから、ついに奇跡の映画化。

更新日: 2017年09月07日

aku1215さん

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◆「尾道三部作」で知られる大林宣彦監督

<映像の魔術師>とも称される、日本を代表する映画監督。

1977年『HOUSE』で商業映画界に進出。80年代『転校生』に始まる尾道三部作『時をかける少女』『さびしんぼう』で人気を博する。

助監督経験なし、自主映画出身、CMディレクター出身という、その当時の映画界では、ありえなかったスタイルで、新たな流れを生み出し、その後の大森一樹、森田芳光、CM出身者として市川準などが生まれるきっかけとなったといっても過言ではない。

◆余命宣告を受けたことを告白 映画と平和への想いを語った

肺がんを公表した映画監督の大林宣彦氏(79)が11日、東京・明治神宮会館で行われた「ショートショートフィルムフェスティバル&アジア2017」のアワードセレモニーに審査員として出席した。

2017年6月

大林宣彦監督「私ごとながら、去年の8月に肺がん第4ステージ、余命3ヶ月という宣告を受けまして、本当は、いま、ここにいないのですが、まだ生きております。」

故・黒澤明監督から託されたという「未来の映画人への遺言」を交えて、平和と映画への思いを約30分にわたって訴えた。

◆そんな大林監督の集大成となる映画『花筐』

大林さんは、映画人生の集大成という作品の公開を12月に控えています。映画「花筐/HANAGATAMI」(はながたみ)。

海辺の小さな町を舞台に、大学予備校に入学した少年3人の友情や、少女らとの恋愛を描いた。

大林監督が「映画人生の集大成」と位置づけるこの作品は、戦時中に平和を切実に願い、自分らしく生きた男女の青春群像劇だ。今なお、なくならない戦争の「狂気」に対し警鐘を強く打ち鳴らす。

◆原作は檀一夫の短編小説で、三島由紀夫にも影響を与えた

檀一雄(1912~76)が37年に発表した初期作で、三島由紀夫が絶賛した作品としても知られています。

クライマックスで登場人物が死を選ぶストーリーは、三島由紀夫の作家人生に強い影響を与えたという。

◆40年前に完成させていた幻のシナリオを映画化

『HOUSE ハウス』(1977)

監督:大林宣彦
脚本:桂千穂
原案:大林千茱萸
出演:池上季実子、大場久美子

本作は、大林監督の商業映画デビュー作「HOUSE ハウス」(1977)より以前に書き上げられていた幻の脚本を、40年の時を経て映画化するもの。

「この作品の映画化を思いつき、福岡の能古島(のこのしま)で晩年を過ごす檀さんを訪ねて許可をもらい、唐津を巡り、シナリオも書き上げていたのです」

「戦争がそこにいるから。40年前は高度経済成長で、みんなもうかったとかなんとか言っているから、誰も耳を貸してくれなかった。もう戦争を知らない世代しかいなくなった。理屈をつければ、戦争も必要。そういう時代になってしまった。『大林よ、いまこの映画を作って若い人たちに伝えよ』ということが天命。」

いま映画化した理由を問われての大林監督のコメント

“お母さん、日本国はまた戦争を始めました。”(映画「花筐/HANAGATAMI」より)
“自分たちは、お国のために、また死にます。”(映画「花筐/HANAGATAMI」より)
“青春が戦争の消耗品だなんて、まっぴらだ。”(映画「花筐/HANAGATAMI」より)

◆満島真之介や常盤貴子など豪華キャスト

物語の主人公・榊山俊彦に扮したのは、大林映画常連の窪塚俊介。俊彦が憧れを抱く並外れた魅力を有する美少年・鵜飼役を満島真之介、病に苦しむヒロイン・美那を若手女優の矢作穂香。

長塚圭史、柄本時生、山崎紘菜、門脇麦、常盤貴子ら個性あふれる実力派キャストが結集している。

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