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”中山七里” さんの全作品一覧・あらすじ・書評(新刊随時更新予定)

中山七里(なかやましちり)さん。犬養刑事や岬検事、渡瀬警部、小手川刑事等、各小説の主役が、他の作品にも頻繁に登場します。代表作は、岬洋介シリーズ、御子柴礼司シリーズ、犬養隼人シリーズ、ヒポクラテスシリーズ、カエル男等。おすすめです。最新作は「ふたたび嗤う淑女」「静おばあちゃんと要介護探偵」。

更新日: 2019年02月25日

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ふたたび嗤う淑女 2019/1/18発行

類い稀な話術で唆し、餌食となった者の人生を狂わせる―「蒲生美智留」が世間を震撼させた凶悪事件から三年。「野々宮恭子」と名乗る美貌の投資アドバイザーが現れた。国会議員・柳井耕一郎の資金団体で事務局長を務める藤沢優美は恭子の指南を受け、資金の不正運用に手を染めるが…史上最恐、完全無欠の悪女ミステリー!

「嗤う淑女」の続編であり、「総理にされた男」ともリンクしている、中山さんのファンにはなんとも嬉しい一冊です。今回もあの恐ろしい彼女が暗躍しますが、やはり最後はこうなるんですねと納得の結び。これは「みたび嗤う淑女」がありますかね。

静おばあちゃんと要介護探偵 2018/11/28発行

第一話 二人で探偵を 第二話 鳩の中の猫 第三話 邪悪の家 第四話 菅田荘の怪事件 第五話 白昼の悪童

「静おばあちゃん」こと高遠寺静は、日本で20人目の女性裁判官で、八十歳となった今も信望が厚く、孫で大学生の円(まどか)と様々な事件を解決してきた。今回、静おばあちゃんとコンビを組むのは「要介護探偵」こと香月玄太郎。不動産会社「香月地所」を一代で築き上げた玄太郎は、名古屋では「立志伝中の人物」と言われ、口が悪いがみんなから慕われてる(第8回『このミステリーがすごい!』大賞大賞受賞作の『さよならドビュッシー』や、『さよならドビュッシー前奏曲 要介護探偵の事件簿』に登場)。静と玄太郎の老老コンビが5つの事件に挑む。

TAS 特別師弟捜査員 2018/9/5発行

「ねえ。慎也くん、放課後ヒマだったりする?」楓から突然声をかけられた慎也は驚いた。楓は学園のアイドルで、自分とは何の接点もないからだ。用件を言わず立ち去る楓を不審に思いながらも、声をかけられたことで慎也の胸は高鳴っていた。彼女が校舎の3階から転落死するまでは――。事故か、自殺か、それとも事件か。学校は騒然となるが、さらに彼女が麻薬常習者だったという噂が流れる。学校での警察の聞き取り調査が始まった。 そこに現れたのは、慎也の従兄弟で刑事の公彦。公彦は、転落死の真相を探るため、教育実習生として学園に潜入することを決める。公彦と慎也は力を合わせて事件を解決できるのか――。そして、なぜ楓は、慎也を呼び出したのか――。予想だにしない結末が二人を待ち受ける。

中山さんにしては珍しい、すごくライトな感じの学園ミステリーです。学園で次々と起こる不可解な事件に、男子高生と従妹の刑事がタッグを組んで挑んでいきます。終盤まではとても面白かったんですが、最後の30ぺージ位で途端に失速した感じを受けました。

能面検事 2018/7/19発行

巷を騒がす西成ストーカー殺人事件を担当している、大阪地検一級検事の不破俊太郎と新米検察事務官の惣領美晴。どんな圧力にも流されず、一ミリも表情筋を動かすことのない不破は、陰で能面と呼ばれている。自らの流儀に則って調べを進めるなかで、容疑者のアリバイは証明され、さらには捜査資料の一部が紛失していることが発覚。やがて事態は大阪府警全体を揺るがす一大スキャンダルへと発展し―警察内から裏切りと揶揄される不破の運命は、そしてストーカー事件の思いもよらぬ真相とは―大阪地検一級検事・不破俊太郎。孤立上等、抜き身の刀、完全無欠の司法マシンが、大阪府警の暗部を暴く!

連続殺人鬼カエル男ふたたび 2018/5/11発行

累計19万部突破の大人気作『連続殺人鬼カエル男』、第2弾です!

凄惨な殺害方法と幼児が書いたような稚拙な犯行声明文、五十音順に行われる凶行から、街中を震撼させた“カエル男連続猟奇殺人事件”。それから十ヵ月後、事件を担当した精神科医、御前崎教授の自宅が爆破され、その跡からは粉砕・炭化した死体が出てきた。そしてあの犯行声明文が見つかる。カエル男・当真勝雄の報復に、協力要請がかかった埼玉県警の渡瀬&古手川コンビは現場に向かう。さらに医療刑務所から勝雄の保護司だった有働さゆりもアクションを起こし…。破裂・溶解・粉砕。ふたたび起こる悪夢の先にあるものは―。

悪徳の輪舞曲 2018/3/15発行

14歳で殺人を犯した悪辣弁護士・御子柴礼司を妹・梓が30年ぶりに訪れ、母・郁美の弁護を依頼する。郁美は、再婚した夫を自殺に見せかけて殺害した容疑で逮捕されたという。接見した御子柴に対し、郁美は容疑を否認。名を変え、過去を捨てた御子柴は、肉親とどう向き合うのか、そして母も殺人者なのか?

結構好きな作家さんなので著作はいろいろ読んでいますが、個人的にはやや落差が感じられる印象があります。…が、この作品は充分面白いと感じました。本シリーズはどれも一筋縄ではいかないストーリー展開で、終盤まで一体どこに着地するのかハラハラドキドキしながら堪能できます。今回もその面白さは健在で、法廷場面での最後のどんでん返しと、さらに最後の最後での爆弾真相が明らかにされる展開もこのシリーズならではでしょう。主人公の人物設定や弁護対象者の背景に現実味がないとの評価も見られますが、個人的にはそこまで含めてのミステリーとしての面白さだと思っているので満足です。

護られなかった者たちへ 2018/1/23発行

仙台市の福祉保健事務所課長・三雲忠勝が、手足や口の自由を奪われた状態の餓死死体で発見された。三雲は公私ともに人格者として知られ怨恨が理由とは考えにくい。一方、物盗りによる犯行の可能性も低く、捜査は暗礁に乗り上げる。三雲の死体発見から遡ること数日、一人の模範囚が出所していた。男は過去に起きたある出来事の関係者を追っている。男の目的は何か?なぜ、三雲はこんな無残な殺され方をしたのか?罪と罰、正義が交錯した先に導き出されるのは、切なすぎる真実―。

逃亡刑事  2017/11/18発行

県警内部、全員敵!?
千葉県警の警察官が殺された。捜査にあたるのは、県警捜査一課で検挙率トップの班を率いる警部・高頭冴子。陰で〈アマゾネス〉と呼ばれる彼女は、事件の目撃者である八歳の少年・御堂猛から話を聞くことに。そこで猛が犯人だと示したのは、意外な人物だった……。思わぬことから殺人事件の濡れ衣を着せられた冴子。自分の無実を証明できる猛を連れて逃げ続ける彼女に、逆転の目はあるのか!? 冴子は真犯人にどう立ち向かうのか? どんでん返しの帝王と呼ばれる著者が贈る、息をもつかせぬノンストップ・ミステリー

警察官殺人事件の真相に迫った瞬間、濡れ衣を着せられた女性刑事と、犯人を目撃した少年の逃避行を描いたミステリ。やくざとの結託、証拠の捏造が凄すぎること、女性刑事が強すぎることなど、荒唐無稽なところは多々あったのだが、エンターテイメントとして読む分には楽しめた。ただ、いくら何でも冴子の味方が少なすぎたし、犯人グループのやり方も強引すぎた。もう少し、捜査一課と組対との駆け引きや情報戦なども見たかった。個人的には刑事の冴子とやくざの山崎との皮肉の言い合いが好きだった。

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