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都立自校作成問題の勉強法と受験対策の塾選び【受験生必読】

難関大学の合格実績の上昇から人気が爆発している都立の自校作成問題実施校について、受験対策や私立併願校選び、塾選びの注意点などについてまとめました。

更新日: 2019年10月14日

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kurumisawaさん

■都立高校からの難関大学合格者数が急増! 東大は3倍の激増

都立高校の大学合格実績の躍進が止まりません。都立高校全体で実績の推移を見てみると、2012年から2019年までで、難関国立大が180人増、国公立大712人増、早慶上智が213人増とすべての項目で増えています。

「高校入試を経由して難関大学を目指すなら都立進学校の一択」というのが今や常識となりました。

都立高校の止まらない大学合格実績の躍進の煽りを受けて、都内私立高校の大学合格実績の低下が深刻化しています。都内私立の5年間の推移を見ると、難関国立大は41人減、国公立大は448人減、早慶上理は614人減と、都立の躍進とはまったく対照的です。

私立高校は次々と中高一貫教育重視に切り替え、そのせいでますます高校受験生の教育力が低下するという悪循環が起きています。東大に20人合格する学校であっても、高校入試から入学した生徒の合格は0人というのも今や当たり前に。

■都立高校の自校作成問題実施校が最高に魅力的な理由

都内の国私立高校のほとんどが、6年在学を前提とした中高一貫型のカリキュラムを組んでいます。高校から途中入学すると、無理やり中高一貫型のカリキュラムに合わせないといけないので、学力が伸び悩んでしまったり、自分に合ってないカリキュラムが強制されてしまいます。

都立の自校作成校では、高校から入学した生徒が3年間で希望進路を叶えるようなカリキュラムを組んでいます。だから、高校入試を経て希望進路を叶えようとすると、国私立高校へ入学するよりも遥かに有利な教育課程なのです。

都立の自校作成問題実施校は、主要5教科で公募制人事がなされていて、「日比谷で教えたい!」「国分寺で指導したい!」という希望を持った先生の中から選抜で合格した先生が配属されています。

教科書の編纂に携わる先生、問題集や参考書を執筆している先生、大学で講師を兼任している先生まで!高い教科指導力を持った先生が大勢集まっていることが魅力です。母校愛が強いOB・OGの先生が多く集まっているのも特徴で、教師が卒業生である比率が他校よりも高いようです。(写真は、国内屈指の高校英語指導者として名高い日比谷高の石崎先生。上智大学でも教鞭をとる)

■自校作成問題に合格するための基本方針

都立の自校作成問題実施校は、難易度別に都立トップ校、都立2番手校、都立3番手校にグループ化することができます。あなたがどのレベルを目指すかによって対策が違ってきます。A,B,Cのどのパターンかを考えましょう。

都立トップ校とは、日比谷高校・都立西高校・都立国立高校の3校を指します。

これらの学校は最難関校に位置付けられていて、大学受験では、東大、京大、国立医学部、東工大、一橋大、海外大を目指すのが当然という雰囲気です。

都立トップ校を目指すには、進学塾の最上位コースへの通塾や、難関国私立高校の併願受験、駿台模試の受験などハイレベルな入試対策が必要となります。

都立2番手校とは、戸山高校・八王子東高校・立川高校・青山高校・新宿高校・国分寺高校・両国高校・都立武蔵高校を指します。

これらの学校は、自校作成問題に合った対策の勉強が必要になってきます。VもぎやWもぎの自校作成模試の受験や、併願私立対策も必要となります。

都立3番手校で自校作成問題を実施しているのは、大泉高校、都立富士高校、白鴎高校、墨田川高校となります。

これらの学校は、基本的には共通問題実施校向けの勉強の延長線上で勉強していけば十分に合格を目指すことができます。入試問題の難易度もそこまで高くはないので、基本的な問題をしっかり得点できる力が求められます。

■A:都立トップ校を目指す勉強法と塾選び

高校入試の最高峰である都立トップ校(日比谷高校・都立西高校・都立国立高校)の3校。今や東京都内の高校入試経験者の東大合格者数のなんと7割がこの3校の出身者です。

都立トップ校は、日本のリーダー育成校です。都立トップ校を目指すということは、すなわち、東京大学や京都大学、国立医学部、海外名門大学といった最高レベルの大学を本気で志すということです。それくらいの強い覚悟をもって目指すべきなのが都立トップ校なのです。

都立トップ校の入学者はほとんどが、高校内容まで大幅に先取りして受験勉強をしています。

理由は二つあります。一つは、都立トップ校合格者の大部分が難関国私立高校を第二志望以下で併願しているからです。具体的には、開成、筑駒、渋幕、学芸大附属、筑波大附属、お茶の水女子大附属、早慶附属といった学校です。これらの学校にも併願合格するには、高校内容まで先取りの勉強が必須です。

二つ目の理由として、東大などの最難関大を3年後に見据えたときに、中学3年生の時点で高校内容まで踏み込んで勉強していることがほぼ必須だからです。高校入試はあくまでも通過点。どんどん先取りして勉強すればするほど、大学入試で有利に戦うことができます。都立トップ校レベルの受験生になると、そこまで広い視野を持って勉強しているということです。

都立トップ校を目指すにあたって「高校入試を通過点として捉え、将来の最難関大を見据えた勉強をする」という意識が何よりも大切なのです。

進学情報誌等で周知の通り、私立最難関の開成高校であっても、今や定員のうち半数の合格者が都立トップ校を選択して進学する時代です。筑駒の進学辞退者も過去最多を記録しました。

「開成・筑駒を第二志望にして、都立トップ校へ進学」というのが最上位層の男子におすすめする高校入試の目標です。

開成や筑駒レベルを目指した勉強を中学3年間で行えば、結果として大学入試では東大を射手距離におけるような学力を付けることができます。日比谷や西第一志望の受験生の多くが、開成や国立附属も併願しているのはそのような理由からです。また男子にとっての最低レベルの併願合格先は、早稲田実業、早大学院、慶應義塾、慶應志木といった早慶附属です。早慶附属については、都立トップ校志望者であれば合格するくらいの学力はつけておきたいものです。

女子生徒であれば、慶應女子、早稲田実業、筑波大附属、お茶の水女子大附属あたりを併願合格の目標校として勉強をしましょう。これらの高校に合格する学力を付ければ、大学入試では十分に東大や京大といった最難関大を射程距離に置くことができます。

最低レベルとして、豊島岡女子や青山学院レベルは合格できるようにしたいところです。

都立トップ校を目指すということは、将来に最難関大を目指すということ。そこまでハイレベルな勉強というのは、やはり進学塾へ通わないと厳しいでしょう。したがって、特別な事情がない限りは、中学1年生から、遅くても中学2年春までには塾に通うべきです。

進学塾の多くは最上位クラスに実力のある先生を配置しています。従って、各進学塾の最上位クラスにまずは入りましょう。また、中学校別の定期テスト対策があるような進学塾は、都立トップ校を目指す環境としては不適です。都立トップ校に合格するような生徒は、定期テスト勉強は自分で行うので不要だからです。

大手進学塾の中で「都立トップ校を第一志望、開成・国立附属・早慶附属を第二志望で併願」という受験パターンを可能にしてくれる塾は、Z会進学教室、早稲田アカデミー、SAPIX、駿台中学部、臨海セミナーESCなどになります。

大手進学塾の都立トップ校合格者の多くが「自校作成コース」ではなく「開成コース」や「慶女コース」などから出ています。都立自校作成コースは、主に都立2番手校を主眼に置いています。日比谷、都立西、都立国立を目指すなら、難関国私立高校を当然併願しますから、より高いコースに入っての勉強をおすすめします。

一例として、早稲田アカデミーの看板コースである「開成必勝クラス」は、実際には開成高校の第一志望者はそこまで多くなく、近年は日比谷高校の第一志望者がかなりの割合を占めていることで知られています。

都立トップ校志望者が最も集まる模試が駿台模試です。難関高校受験者専用模試であり、高校入試用としては国内唯一の全国模試(=全国の学力上位の受験者が受験)です。

都立トップ校を希望する者は、大学受験でも最難関国立大を目指すわけですから、高校入試段階で全国レベルの難易度を知っておくのは貴重な経験です。

5科偏差値60以上を目指しましょう。実際、都立トップ校にはこの駿台模試の成績優秀者に載る偏差値70以上の中3生が大勢入学します。

初めて駿台模試を受ける中学生の多くが、高い難易度に苦戦して、見たことのないような偏差値を取ります。しかし、そこから挽回して、死に物狂いで勉強して、多くの中学生がもう一段上のレベルにアップします。

■B:都立2番手校を目指す勉強法と塾選び

難関校がズラリと並ぶ都立2番手校(戸山高校・八王子東高校・立川高校・青山高校・新宿高校・国分寺高校・両国高校・都立武蔵高校)

近年は東大をはじめとする難関国立大学合格者も増え、めきめきと力を付けてきている実力校がひしめきます。

都立トップ校ほどではありませんが、やはり高度な学力が求められます。受験勉強の仕方は、自校作成問題に合った勉強をしつつ、併願作戦をどうするかによって、国私立高校対策を並行してやっていくのが一般的です。

できれば中学1年次から、遅くとも中学2年次春ぐらいまでには通塾を開始すると良いでしょう。自校作成問題は高度であり、アルバイトの大学生講師ではなかなか指導できません。従って、大学生のアルバイト講師がおらず難関都立高校に強いZ会進学教室や河合塾Wingsが最もおすすめです。

市進学院や臨海セミナー、enaといった大手塾は、大学生アルバイト講師も多く教室によってかなり差があるため、これらの大手塾は全体の合格実績だけで判断せずに、最寄りの教室が有力校であるかをしっかり判断することが必要でしょう。

また、大手進学塾のみならず、地域で実績を出している有力個人塾や中堅塾もありです。その際は、しっかりと合格実績と指導体制(アルバイト講師が中心か否か)を見ましょう。なお、個別指導塾は原則選ぶべきではありません。ほとんどが大学生のアルバイト講師で、難関都立高校に対応することはできません。

都立2番手校レベルの自校作成問題実施校の合否判定を計るのは、Vもぎ、Wもぎの「自校作成もぎ」が最も適切です。最低でも3回は同一の模試を受けて、目標とする偏差値に達するよう勉強しましょう。

■C:都立3番手校を目指す勉強法と塾選び

都立3番手校で自校作成問題を実施しているのは、大泉高校、都立富士高校、白鴎高校、墨田川高校となります。

これらの学校の自校作成問題は、共通問題と比べて著しく難しいようなものではなく、共通問題の延長線上にある難易度です。

従って、普段の学校の勉強と塾や通信教育での勉強をしっかりとやっていれば、十分に合格が目指せます。

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