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石油禁輸に資産凍結…アメリカの北朝鮮制裁案の厳しさに緊張が高まる

6回目の北朝鮮の核実験に対する制裁案として、アメリカは国連安全保障理事会の全15理事国に追加制裁の決議案を配布した。石油の全面禁輸のほか、北朝鮮からの労働者受け入れ禁止など「最強の制裁」に対して危ぶむ声が広がっています。

更新日: 2017年09月07日

nyokikeさん

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▼北朝鮮の核実験に対する制裁案としてアメリカは石油の全面禁輸や金正恩の資産凍結を提案した

米政府は6日、北朝鮮の核実験を受け、国連安全保障理事会の全15理事国に追加制裁の決議案を配布した。石油の全面禁輸のほか、北朝鮮からの労働者受け入れ禁止、繊維製品の禁輸など「最強の制裁」(米国のヘイリー国連大使)となる。

核・ミサイル開発の資金遮断が目的だが、北朝鮮政府の活動のほか、市民生活にも大きな影響を及ぼす厳しい内容。対話による問題解決を重視する中国やロシアの反対は必至で、米国が目指す11日の採決までに激しい駆け引きが行われそうだ。

中国とロシアが最大の派遣先である出稼ぎ労働者の全面禁止も盛り込んだ。大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射を受けた8月5日の追加制裁では、海外労働者の「新たな」受け入れ禁止にとどまった。最大の受け入れ先の中ロの要求で現状維持となったが、今回は全面的に禁止。国連加盟国は自国内で働く北朝鮮人労働者を送還しなければならない。

中ロなどで出稼ぎ労働者として働く北朝鮮人は推計で最大14万7600人にのぼり、10億ドル超の外貨を稼ぐ。

渡航禁止・資産凍結対象の個人には、金正恩氏を含む朝鮮労働党の幹部ら5人を追加。資産凍結対象の団体には朝鮮人民軍や党機関、国営の高麗航空など7組織を加えた。

・ロシアを訪問している安倍首相も圧力を強めている

安倍晋三首相は7日午後、訪問先のロシア極東ウラジオストクで開催中の東方経済フォーラムで演説し、核実験を強行した北朝鮮に関して「国際社会は一致して最大限の圧力を加えなければならない」と訴える。北朝鮮の核・ミサイル開発を巡り「全ての計画を検証可能かつ不可逆的な方法で放棄させなければならない」と強調する。

・韓国は軍備強化を急いでいる

韓国国防省は6日、最新鋭迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD)」の在韓米軍への追加配備が7日に行われると発表した。既に発射台2基が配備されている南部・星州に、7日中に4基が搬入され、配備計画が完了する。

中断していたTHAAD配備を完了させることで、韓国政府は防衛力の強化を急ぐ考えだが、配備に反対の中国とロシアは反発を強めており、朝鮮半島情勢をめぐる緊張は一層高まりそうだ。

▼北朝鮮を止められない中国のジレンマ

4月の米中会談後、習はトランプと繰り返し電話で協議し、金正恩の説得を試みた。当時、北朝鮮は4月15日(金日成の誕生日)と4月25日(朝鮮人民軍の創建記念日)に合わせて、核実験に踏み切る構えを見せていた。「中国は、もし北朝鮮が核実験をすれば重大な結果を招くと通告した」。中朝関係筋は、対北朝鮮貿易を一段と絞り込むことを含む強い脅しだったと明かす。

結果的に、北朝鮮は4月の核実験を回避した。しかし、弾道ミサイルの発射はやめず、7月には大陸間弾道ミサイル(ICBM)の発射実験に至る。そして9月3日、「ICBMに搭載可能な水爆」の実験に踏み切った。爆発の威力は大きい。揺れたのは中朝国境の限られた地域ではなく、遼寧、吉林両省のかなりの地域に及んだ。結局、習近平による金正恩の説得はまったく意味をなさず、中国国民の不安は高まった。

習近平は党大会を前に「大国外交」の成果をアピールしたかったが、北朝鮮の核実験でかなりの痛手を被った。メンツを潰された習は、どう出るのか。米国の北朝鮮への武力行使や金正恩の「斬首」作戦がにわかに現実味を帯びるなか、中国の国益を考えれば、どんな手段を使ってでも北朝鮮の暴走を止めたい。

・北朝鮮への石油供給の9割が中国から。しかしちらつく最悪のシナリオ

遼寧省丹東から北朝鮮へ延びるパイプラインで年間約50万トンの石油を送っていると推測されている。

北朝鮮にとって生命線といえる原油・石油製品の供給がストップすれば、経済へのダメージも甚大だ。社会混乱、政権崩壊につながりかねない。中国としては、(1)大量の難民が中国に押し寄せる(2)親米政権が誕生する-事態は断じて受け入れられない。

生命線を断たれた北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)政権が暴発する可能性もある。供給停止で中朝関係は最悪の状況に陥っているはずで、北のミサイルが北京に飛んでこないともかぎらない。

中国が原油・石油製品の供給を停止したとしても、ロシアが秘密裏に供給し続ける可能性がある。その場合、北朝鮮との関係を悪化させた中国だけが損をすることになる。実際、ロシアの北朝鮮への石油輸出は急増している。

最後に、中国にとって石油の禁輸措置は北朝鮮に圧力をかけられる最大のカードであり、それを使っても効果がなかった場合、北朝鮮へ影響力を行使できる手段を全て失うことになる。

▼かなり厳しい北朝鮮制裁案にTwitterからは戦争を意識する声があがる

想っていたよりも強い決議。それでも、北朝鮮のテロリストとしての脅威は変わらない。 twitter.com/hidekih/status… / “米の北制裁決議案が判明 石油禁輸、金正恩氏資産凍結も (写真=AP) :日本経済新聞” htn.to/mTAZya

これ通ったら戦争なるわ、何やってんだか…/米の北制裁決議案が判明 石油禁輸、金正恩氏資産凍結も:日本経済新聞 nikkei.com/article/DGXLAS…

暴発しないことを祈ります... 米の北制裁決議案が判明 石油禁輸、金正恩氏資産凍結も (写真=AP):日本経済新聞 nikkei.com/article/DGXLAS…

世界大戦の日本みたいだ。石油禁輸 米の北制裁決議案が判明 石油禁輸、金正恩氏資産凍結も (写真=AP):日本経済新聞 nikkei.com/article/DGXLAS…

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