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世界は「色」で溢れていた…。色覚異常を補正する魔法のようなサングラス

特定の色が見分けられない「色覚異常(色覚多様性)」。日本においては男性の5%、フランスや北欧などでは男性の10%が該当するといわれ、稀な症状ではありません。これまで世界をフルカラーで見ることができなかった彼らに、革命的な製品が発表され話題となっています。

更新日: 2017年09月11日

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色覚異常を補正するサングラスが話題

米エンクローマ社が開発・販売しているサングラス(光学的補助眼鏡)。

アメリカの企業EnChromaはかけるだけで色覚異常を補完する特殊なレンズを使ったサングラスを販売しています。

初めてEnChromaグラスをかけた多数の色覚多様性をもつ人々の反応。

初めてEnchroma社の色覚補正サングラスを付けた人のリアクション集ほんと感動する

YouTubeで「EnChroma」で検索すると、このようにEnChromaサングラスを初めてかけた色覚多様性を持つ人々の動画がアップされています。

EnChromeのコンセプト

赤緑色覚異常の人がEnChromaのサングラスをかけた際に見える世界のイメージ。

上:裸眼
中:通常のサングラス
下:EnChromaサングラス

色盲・色弱は遺伝子レベルの問題で、現代の医学では治療法は無い。昔からそう言われて来ました。

赤と緑の色が見分けにくく、色がかすんだり、くすんだように見える世界
当事者にしか分からない閉ざされた世界

その人たちにも色のある世界を。”色”を贈ろう。

そんなコンセプトで世界的に有名な塗料メーカーのValspar(バルスパー)社とEnChroma (エンクロマ)社が合同プロジェクトを組み、色を分ける特殊なフィルターを開発することに成功。

EnChromaの仕組み

EnChromaサングラスに備わる特殊なフィルターは、特定の波長の光を選択的に反射・透過できるそうです。

EnChroma Cxは、もともと手術中の医師の目をレーザーから保護するメガネの研究から偶然に生まれた製品。特定波長の光を選択的に反射・透過するフィルタとなる層構造を備えます。

ただし色覚の問題には様々な異なるタイプがあり、EnChroma Cxを使っても全てのケースで一般的な色覚を必ず得られるわけではありません。EnChroma社によると、色盲・色弱者の約80%にあたる常三色型色覚で効果が確認されているとのこと。

EnChromaはレンズ表面に施された特殊コーティングが特定の波長の光をカットすることで、緑と赤の三角の間にくさびを打ち込み、重なっている部分を分離させます。
これにより、赤と緑の区別が付きやすくなるのが、EnChromaレンズの最大の特徴です。

物に当たり、反射した光の波長をコントロールし網膜に合った光の周波数に偏向する事で、あるべき網膜の反応を再現することにより、これまで見分けることが出来なかった色をそれぞれ別の色として認識できるようになりました。

Enchromaレンズの仕組みは、色覚異常の人は三原色のうち赤・緑の色調が重なってしまっていて区別できないのを、特定の波長の光だけカットすることで赤・緑の間にくさびを打ち込み、色の判別を可能にするというもの。(値段は3~400ドル… twitter.com/i/web/status/9…

公式サイトを見ると、明るい室内か屋外での使用に適しているとのこと。

EnChromaの色覚補正サングラスは、充分な光量のある屋外などでの使用に適しているようです。

赤レンガもすごく鮮やかに感じる。そしてサングラスを取るとちょっとくすんだように見える。
正常色覚の人は、いつもこんな鮮やかに見えてるのかな?

実際に色覚多様性をもつ日本の男性がかけてみた感想。

色覚異常(色覚多様性)とは

多くの方は、この画像のような色覚テストを受けたことがあるかと思います。

色覚異常とは、ある特定の視覚の特性をさして呼ぶ診断名。色の区別ができないか、困難な状態をいう。

先天色覚異常は遺伝による錐体視物質の異常でX連鎖性遺伝(伴性劣性遺伝)をし、日本人での頻度は男性の約5%、女性の0.2%です。

色覚異常(色覚多様性)は男性の20人に1人の割合で発生し、もっとも多いといわれる赤緑色覚異常の場合、赤色と緑色、橙色と黄緑色などの区別がつきにくくなります。

国内で300万人以上が該当し、まれなものではありません。ただしその程度は人によって異なります。検査で指摘されない限り気付かない人もいれば、社会生活に支障を感じる人もいますが、多くのケースでは、色覚の異常のため日常生活に困ることはありません。

用語は「色覚異常」から「色覚多様性」に

色覚異常(しきかくいじょう)とは、ヒトの色覚が正常色覚ではない事を示す診断名である。2017年9月頃からは、「色覚多様性」とも呼ばれるようになった。

遺伝の法則の「優性」「劣性」は使いません――。誤解や偏見につながりかねなかったり、分かりにくかったりする用語を、日本遺伝学会が改訂した。

2017年9月はじめ、遺伝子の「優性」「劣勢」を、その語感から誤解を招きかねないとの理由から「顕性」「潜性」と言い換えるという発表がありました。

色の見え方は人によって多様だという認識から「色覚異常」や「色盲」は「色覚多様性」とした。

「色覚異常」や「色盲」という言葉についても、個性との認識から「色覚多様性」と改められています。

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