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欧州で注目の最新ムガームジャズ!最重要アーティスト4選

新しいジャズの潮流として近年脚光を浴びているアゼルバイジャンの伝統音楽を取り入れたジャズ=ムガームジャズ。中東〜欧州を中心に活躍する、4人の若いピアニストを紹介します。

更新日: 2017年10月06日

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今、ムガームジャズが脚光を浴びている

ムガーム・ジャズの創始者、ヴァギフ・ムスタファザデ(左)と、その娘アジザ・ムスタファザデ(右)。

「ムガーム・ジャズ」(Mugham Jazz、Azerbaijani Jazz)とは、アゼルバイジャンの伝統音楽とジャズを融合した音楽のジャンルのことを指します。

1940年生まれのピアニスト、ヴァギフ・ムスタファザデ(Vagif Mustafazadeh)が1960年代に創始し、彼が39歳の若さで亡くなった後は娘であるアジザ・ムスタファザデ(Aziza Mustafazadeh)がその精神を継承。1990年代よりヨーロッパを中心に人気となり、アゼルバイジャンの独特のジャズを世界に広めました。

そんなムガームジャズに、近年新しい才能が次々と誕生。
世界的なブームの兆候を見せています。

このまとめでは、現在優れたムガームジャズ奏者として注目されている4人のピアニストを紹介します。

① エルチン・シリノフ(Elchin Shirinov)
② イスファール・サラブスキ(Isfar Sarabski)
③ シャヒン・ノヴラスリ(Shahin Novrasli)
④ エミール・アフラシヤブ(Emil Afrasiyab)

① エルチン・シリノフ(Elchin Shirinov)

1982年9月26日 -
アゼルバイジャン、バクー生まれのピアニスト。

アゼルバイジャンのピアニスト、作曲家のElchin ShirinovはピアニストKevin Haysのような著名なミュージシャンに師事。様々な響きの非常にユニークで個性的な音楽を奏でる。

演奏スキルを向上させるために、彼はビル・エヴァンス、ハービー・ハンコック、ブラッド・メルドーなどのミュージシャンの演奏を研究してきた。

Elchin Shirinov Trioはアゼルバイジャンの伝統音楽と未来志向の新しいコンポジションを組み合わせたエキサイティングなプロジェクト

アゼルバイジャンの伝統音楽を思わせる個性的なテーマが印象的な楽曲。

ベースはモーリシャス出身のマルチ奏者リンレイ・マルト、ドラムスはエリック・ハーランドという現代JAZZ最高峰の布陣も魅力です。

リンレイ・マルト(b)、エリック・ハーランド(dr)に加えて、イスラエルの気鋭トランペッター、アヴィシャイ・コーエンも参加したセッション。
エルチン・シリノフの弾くピアノは随所にエキゾチックな旋律が現れ、たまりません。

ジャズフェスティバルでの演奏動画。

② イスファール・サラブスキ(Isfar Sarabski)

1989年11月2日 -
アゼルバイジャンの首都バクー出身のピアニスト。

2009年、第43回モントルージャズフェスティバルのピアノコンクールで優勝。

Isfar Sarabskiは19歳の時にモントルー・ジャズ・フェスティバルのピアノ賞を受賞以来、多くの注目を作る偉大な才能のアゼルバイジャンのピアニスト

アゼルバイジャンのオペラ歌手、俳優、イスラム世界のオペラの創始者の一人として知られるHuseyngulu Sarabskiの曾孫にあたる。

サラブスキーは2016年からDhafer Youssefのアルバム "Birds Requiem"でツアーに参加、ヨーロッパとオセアニア各地の有名な都市で共演した。彼は現在もこのコラボレーションを続けている。

そのテクニックと音選びに度肝を抜かれるムガームジャズ的高速パッセージと、ジャズ言語故の演奏の熱さに痺れずにいられない。
ちなみにソロをとっている弦楽器はタール(Tar)というカフカース(コーカサス)地方の伝統楽器で、奏者Shahriyar Imanovは数々の賞を受賞しているアゼルバイジャンを代表する演奏家のようです。

2009年のモントルー・ジャズフェスティバルのピアノソロ部門で優勝を勝ち取った驚異的な演奏。

ピアニストとして類稀なる才能を発揮する一方、シンセを中心に構築したこんな楽曲も。

アゼルバイジャンの人気ヴォーカリスト、ディアナ・ハジイェヴァ(Diana Hajiyeva)にトラックを提供したりも。

弦楽四重奏とジャズトリオのアヴァンギャルドかつ美しい共演。

③ シャヒン・ノヴラスリ(Shahin Novrasli)

1977年2月10日 -
アゼルバイジャン、バクー生まれのピアニスト。
天才ドラマー、アリ・ホーニグとの共演も話題に。

多くのピアニストがクラシックを原点とするように、このシャヒンも原点はクラシック。5歳にして専門教育を受け、11歳で地元のシンフォニー・オーケストラと共演。バッハ、ベートーベン、モーツァルト、ショパン、ラフマニノフの楽曲を演奏。18 歳の時にはラフマニノフのピアノ・コンチェルトNo2 で歓喜の反響を呼びます。

しかし、その後、アゼルヴァイジャンが誇るジャズ・ピアニストであり、アゼルヴァイジャンの民族音楽= ムガームとジャズの融合を成し遂げた音楽家ヴァギフ・ムスタファ・ザデの影響のもと、ジャズの世界へ。96年に自国のコンサヴァトリーに入学以降、キース・ジャレット、チック・コリア、ビル・エヴァンスを研究し、モントルー・ジャズ・フェスティヴァルを始め数々のフェスに出演。

流麗で淀みないフレージング、完璧なリズム感、ヨーロッパならではのロマンティシズム、天性のダイナミズム・・・そして何より閃き、感性といったものがずば抜けている。
まさに天才肌のピアニスト

動画ではないですが、シャヒン・ノヴラスリの驚異的な音楽が堪能できる音源。
モスクワでのライヴより。

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