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メルカリはなぜ成功しているのか

メルカリのブームで、フリマの競合他者ばかりでなく、近隣ECの方々も非常に「不安」を覚えているでしょう。ただユーザーにとっては、かゆいところに届くサービスの登場を歓迎しているはずです。同社の成功をここで簡単に整理しておきましょう。

更新日: 2017年12月09日

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この記事は私がまとめました

https://pl-bs.net/
同サイトは、その他未上場会社を多数収録。
社歴やコメント等も参照可能。

株式会社メルカリ
売上(年収):122億円
売上総利益:115億円
営業利益:33億円
2013年2月設立
(2016年6月30日現在)

※社名の「メルカリ(Mercari)」は、ラテン語で「商いする」という意味。

スマートフォンの「ホーム画面」に関する調査結果を発表した。調査対象はiPhoneを利用する10〜40代の男女1177人。この調査では、アプリアイコンを設置しているホーム画面のスクリーンショットを収集して、解析した。第1位は圧倒的大差をつけて「LINE」だった。その他、検索やメッセージアプリが続くのだが、買い物アプリとしてメルカリが、アマゾンや楽天より上位にランクした。堂々の10位である。

「売るのがとても簡単」。だから掘り出し物がたくさん。手頃な値段で販売すればすぐに売れるという。お金を一度メルカリ事務局が預かってくれる仕組みで、取引の安全性を高めている。メルカリの凄いところは、「ちょっと高いかな」と思う時にコメントを残しておくだけで販売してる人が値引きをしてくれる。

スマホを使えば、どこにいても簡単に取り引きをすることができる。これがメルカリだ。登録までにわずか3分。「出品して1時間もしないうちに、すぐ購入者がつくことも」。スマホやタブレット端末を使ったインターネットでの取り引き額は年々増加し、業界団体の調査によると、その金額は2015年には3兆円近くに達している。業界の最大手、メルカリの山田進太郎氏は39歳。「化粧品のケース等、今まで捨てていたようなものに価値が出てきた」と語る。同氏の信念は、「ヒットをねらうというよりホームランをねらって、三振したらまた違うことをやればいい」とも。メルカリ急伸の原動力になっている。

▼突然の社長交代で、話題のメルカリはどこへ行く?

2017年4月、取締役COO(最高執行責任者)の小泉文明氏が社長(代表権は持たない)に就任し、創業者の山田進太郎氏が会長に退いた。「海外を山田が、日本を僕が担当する」そうだ。「メルカリアッテ」「大型らくらくメルカリ便」など、新規のサービスをいくつか用意している、とも。今後は日本にもリソースを戻していく。会長とは、「週1回は1対1で話をしている」らしく、新しい役割負担のあり方だと言える。

月次の流通額としては100億円を超えていて、手数料が10%なので、会社の売上は月10数億円くらい。「1回メルカリで買った人」が、次の月も使ってくれる。また、メルカリは、雑誌のような感覚で「何か良いものあるかな?」と、眺めている人も多い。カメラの進化のおかげもあり、スマホで撮ってすぐアップできるようになったのが大きい。もうパソコンさえ要らなくなった。「出品」がカンタンになって、ハードルが大きく下がったことで、モノがたくさん集まりやすくなり、それを買いたい人たちが集まってくる、という構図だ。

消費者の価値観が変化してきた中で、写真4枚と説明文だけでは限界がある。そこで始まったのが、ライブコマース。対面販売に近いとは言え、一定の距離感があるのは受けているようだ。また、偶発的な出会いがメルカリで生まれているところは強みだ。アパレル業界や百貨店が不振にあえぐいま、反比例するようにメルカリの需要(アパレル商品)や利益が拡大しているのは興味深い。

【メルカリ小泉文明社長と、ファッション誌編集者・軍地彩弓氏の対談】

家にあるものの6〜7割は非稼動だと環境省のデータで明らかになっている。メルカリの仕組みがある程度大きくなるのは想定内だという。しかし、他の個人売買サービスや店舗さんが落ちているわけではない。競合のヤフオクも伸びている。

小泉氏:
「今までは所持金を消費すれば経済活動が終わっていたものが、メルカリで売買を繰り返すことによって経済活動が循環してきている」

▼そもそもメルカリの躍進はなぜ?

2013年7月のアプリリリースから2015年1月には1000万ダウンロード。1年ほど前の2015年10月の時点で日本で2000万ダウンロードと急成長している。記事の時点では3500万まで伸ばしている(本記事は2016年9月)。

ヤフオクは「オークション形式」。一方メルカリはショップ形式。メルカリの人気の秘密は誰でも簡単に個人売買を楽しむ点にあり、ヤフオクなどのECプラットフォームに比べて個人色が強めの傾向がある。

フリマアプリとは個人間でモノを売買するスマホアプリのこと。2015年10月の各アプリ別の利用率はメルカリが88.6%、Frilが30%、LINE MALLが18.9%、ラクマが17.9%の順となっている。ちなみに、最初にサービスをリリースしたのはFril。2012年7月に女性ファッションに特化したフリマアプリとして登場。次いでハンドメイド作品に特化したminneが2012年10月にスタート。そして、ガラケー時代からフリマサービスを展開していたショッピーズが2012年12月にスマホアプリをリリースしていた。

本記事は2015年10月時点。

同図表では、右上・左上は物販系のサービスで、ユーザ層が広いのが特徴。右下はスキルや知識、時間などの無形の売買系のサービスで、個人レッスンや占い、悩み事の相談などユーザ層は限られるが、幅広いジャンルのサービス。左下がハンドメイド物や輸入物の売買、車や個人宅のシェアなど特化型でユーザ層が限定的なサービス。同じ競争軸で言えば、メルカリを中心に、フリル、LINE MALL、ラクマ、Sumally。運営側が代金を一時的に預かる「エクスロー」サービスが従来の問題を解決している。

メルカリは現在急成長中で、2016年の決算から見ると、年間の流通総額は1200億円を超えて、取扱高としてはZOZOTOWNに迫る規模に成長していることになる。もともと日本にはヤフオクという巨大なフリーマーケットがあり、ヤフオクがフリマモードで対抗しようとしているが、メルカリの地位がゆらぐ感じがしない。そのヤフオクは、日本最大のネットオークションサービスで、2000年頃に競合のビッダーズやイーベイを駆逐して以降、「最強」だった。ヤフオクの流通額が約9000億円弱に対して、メルカリがどこまで迫れるか。ここまで強い新勢力が登場したのはなぜか、リンク先参照。

▼創業者(現会長)の言葉から考えるメルカリ登場の秘密

大手リユース店が買い取れないものでも、フリーマーケットアプリ『メルカリ』で販売したところ、そのほとんどが売れたという。デフレ時代の勝ち組として好調を維持してきたリユース業界(リンク先に代表的各社の業績グラフ)だが、「買い取りはこれまで順調に伸びてきたが、2016年の夏場以降、急速に環境が変わった」と嘆く。同業界は、1999年にサービスを開始したヤフオク(取扱高8966億円:2016年度)とともに拡大を続けてきた。ところが、メルカリが登場すると、地方ユーザーがそこに流れ、同業界と競合し出した。

フリマアプリという新しい個人売買市場をつくったメルカリの山田進太郎代表取締役に、週刊アスキー伊藤有編集長代理が直撃。

カギカッコ内は山田氏:
「オークションとフリマの違いというよりは、PCとスマホの違いが大きい」
「“ヤフオク!”の独壇場」だった当時、市場には潜在的に「PCを使わないユーザーが多い」。
メルカリはスマホユーザーを開拓し、オークションではなくフリマの形式にした。なぜなら、「フリマって、値段が決まっているから取引が早い」「購入された出品の20%が1時間以内に売れ、1日以内には、多くが売れ」る。
「販売手数料10%」がスムーズに成功。

【山田進太郎氏】早稲田大学在学中に、楽天株式会社にて「楽オク」の立上げなどを経験。大学卒業後、ウノウ設立。「映画生活」「フォト蔵」「まちつく!」などのインターネットサービスを立上げる。2010年、ウノウを米ソーシャルゲーム大手のZynga(ジンガ)に売却。2012年にZyngaを退き、世界一周旅行を経て、株式会社メルカリ(旧・コウゾウ)を設立。2013年7月フリマアプリ「メルカリ」をリリース。TVCMを展開し、1年で国内500万ダウンロードを突破。日本最大のフリマアプリへ成長。2014年9月にはアメリカ版サービスをローンチ。インタビュー内容は同サイト・リンク先参照。

アメリカでの成功。山田氏によれば、特別なことは何もしていないという。メルカリがもともと有していた成功する要素と、Snapchat(米で普及しているSNS)が起点なって盛りあがっている。また、米でもガチガチの競合(モバイル ✕ CtoC ✕ 総合的なのに ✕ 専業型)がなかったことも幸いした。山田氏曰く、愚直にサービスを改善していくことで、Googleのように、圧倒的な地位を目指すのだとか。

2016年3月、総額84億円という大型の資金調達、
2017年Eコマースプラットフォーム「BASE」と資本業務提携。

山田氏:
「スタートアップって、完全なものを時間をかけて出すのではなく、荒削りなものを出して、それをちゃんとしたサービスに仕上げていくもの」。
「社長が一番プロダクトのことを分かっていて、細かいところまで見て、時には軌道修正」
「メルカリはサービス開始後1年ちょっとで、販売手数料をいただいた」

鶴岡氏:
「売り上げのためにサービスをやるんじゃなく、サービスを作るために売り上げが必要」

メルカリ創業者の山田進太郎氏は、『Forbes』誌が選ぶ「日本の起業家ランキング」に3年連続で1位に選出されている。山田氏曰く:

「インターネットならば誰でも掲示板やブログから発信をすることができる。「個人間」という点は昔からすごく興味を持っていた。やはりスマートフォンが出てきたことが大きい。米のebayはヤフオクに比べて流通量が10倍になる。だから、日本だけでやるのではなく、海外で成功させたい。」

▼そんなメルカリの落とし穴とは?

▼メルカリの未来は?

雑誌『週刊プレイボーイ』で連載中の、対談コラム「なんかヘンだよね」より。

最近は「メルカリ」の勢いが止まらない。テレビCMもガンガン打っているし、今度はライブ配信しながら自分の商品を売るライブコマース「メルカリチャンネル」を始めた。〝商品を売りまくるスター〟が出てくるはず。最終的にはテレビショッピング的な流れに行くと思う。

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