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西洋音楽の常識が崩れ落ちる…。12平均律を超越したアーティストが注目されてる

巷には12平均律の音楽ばかりが溢れ、私たちの耳はそうした音楽に飼い慣らされてしまっています。しかし今、西洋音楽の暗黙のルールであった12平均律に捉われない音楽家が登場。音楽表現を拡張させる存在として注目を浴びています。

更新日: 2017年10月11日

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音楽の当たり前のルールになってしまっている「平均律」

私たちが普段耳にする音楽は、そのほぼ全てが「平均律」という音律で奏でられています。

我々が馴染んでいる多くのポップスやクラシック音楽は、その多くが「平均律」という音律に基づいて調律された楽器により演奏されています。

普段私たちが耳にする音楽は、ほぼ全てが「12平均律」というルールに基づいて作られ、演奏されているといっても過言ではありません。

平均律とは、1オクターブを12の半音に均等に分ける調律法で、19世紀後半からポピュラーになってきたものです。

平均律のメリットとしては、度数が同じ音程を奏でた場合、キーが何であっても同じ響きに感じるということです。

平均律のメリットとして、1オクターブを12に分けた各音程が等しいため、転調が容易である、アンサンブルに向いているといった利点があります。

平均律は「音律」のひとつであり、この音律が定着するまでには様々な音律が存在し、曲が作られてきました。

19世紀後半に定着するまで、様々な音律が試みられてきました。
が、それ以降西洋音楽は平均律が「暗黙のルール」となり、巷には平均律の音楽ばかりが溢れるようになってしまったのです。

平均律の「限界」

ピアノの「ド」と「ド#」の間には、本当は無数の音があります。
そうした音を排除し、1オクターブを平均的に分けてしまった12平均律には当然メリットもありますが、それだけが「音楽」ではないのです。

以前は平均律にとらわれない音律の音楽が世界各地にそれぞれの文化として存在していたし、今も伝承されている。

西洋音楽の発明である「平均律」にとらわれない音律は、世界各地の伝承音楽に存在していますが、それが日の目を見ることはほとんどないのが現状です。

ピアノの鍵盤と鍵盤の間にも無限の音律が存在するはずだが、いつしか私たちは12色のポスターカラーだけで描くことを覚えさせられ、赤にもいろんな赤色があることを知りながら、1つの赤だけで塗りつぶしてきた。

12平均律だけが「音楽」ではないはずなのに、私たちはいつの間にか平均律に飼い慣らされてしまっているのではないでしょうか。

▼ 西洋音楽のフォーマットで、平均律の限界を打ち破るアーティストたち

平均律以外の音律で演奏する── 実はそれは意外と簡単なことで、各地の伝統音楽では今もそうした音楽は演奏されています。
しかし、平均律に慣れてしまった現代の聴衆にはそうした音楽はなかなか届かないのが現状です。

しかし、ここ最近、西洋音楽のフォーマットの上で平均律に縛られない音律を演奏するアーティストが人気を博し、“拡張される音楽の時代” の寵児として話題になっています。

唯一無二の“微分音トランペット”で欧州を虜に。イブラヒム・マーロフ

1980年12月5日 -
レバノン・ベイルート生まれ、フランス・パリ育ちのトランペット奏者、作曲家、アレンジャー。

「微分音」を出すことのできる改造トランペットでフランスを中心に人気。

アラブ、クラシック、ジャズ、エレクトロニクなどを自在に行き来しながら独自の第四世界音楽を作りあげてきた在パリのレバノン人トランペット奏者、イブラヒム・マーロフ。

今、フランスを中心に話題なのが1980年生まれのトランペット奏者、イブラヒム・マーロフ(イブラヒム・マールーフ)。

四分音(半音の更に半分の音程!)を出すことができる"微分音トランペット"を用いる世界唯一のアーティストとして、エレクトロ・ポップス・ジャズ・ロックを網羅するユニークな音楽性で、2014年にはフランスのグラミー賞といわれる"ヴィクトワール・ドゥ・ラ・ミュージック"で史上初の全編インスト・アルバムで受賞という快挙も達成。

同じくミュージシャンであったイブラヒムの父が発明した「微分音トランペット」を駆使し、新しい音楽を追求しているアーティストです。

普通は3本の管で音を出すのだが彼のトランペットは管が4本ある。世界にひとつしかないからイブラヒム・マーロフ以外にこの音を出せるトランペッターはいない。物理的に唯一無二。最強。

アラブ音楽の世界ではそもそもトランペット奏者が非常に少ない上に、トランペットであえてアラブ音楽をやりたいと思う者も稀なため、この特注楽器を使っているプロの奏者は、現在マーロフ親子二人だけなのだという。

マーロフは、彼の原点であるアラブ音楽/文化からインスピレーションを受けながらも、そこにコンテンポラリーな要素を加えて独自の音楽を生み出し、現在のパリのオリエンタル・エレクトリック・ジャズ・シーンを代表する存在となっている。

基本的にインストのアーティストでありながら、フランスの総合アルバム・チャートでTOP10入りを果たすなど華々しい活躍をするイブラヒム・マーロフ。
微分音を駆使したソロに注目!

イブラヒム・マーロフ。クォータートーンのトランペットを操り、アラブ音楽、ジャズ、クラシックなどを横断した独特の世界観を作り上げている。 pic.twitter.com/zFSxAzFYVM

先日購入したイブラヒム・マーロフの昨年のアルバムKalthoumを聴いている。これはずば抜けてすごい。 pic.twitter.com/HGNEzFMUKl

グーグル先生ででてくるのを見れば見るほどすごいなイブラヒム・マーロフさん。トランペットでのアラブ音楽の再現というのは、まず微分音を吹けるトランペットが必要ってとこから始まり、かれのお父上がそれを開発し、かれは猛勉強していまやそれをジャズの即興演奏のフィールドで奏でられる。

イブラヒム・マーロフが、微分音をどう使うのか、4番目のピストンをずっと見ていた。ギター・ベースも入るので、基本は12音。ブルーノート的に哀愁を感じさせる部分で使っていた。インタビューでも、メジャーとマイナーの中間といっていたので、考え方としてはそうなのだろう。 #jazz761

ちなみに、イブラヒム・マーロフは何故か日本でだけ話題になりません。世界的にはカマシ・ワシントンと同じくらいかそれ以上に有名なのですが、日本では…こんな感じです。

大胆すぎるアラビア音律使いの鍵盤奏者、タレク・ヤマニ

レバノン・ベイルート生まれ、現在はNYを中心に活躍するピアニスト。
ピアノは独学、19歳からジャズを始める。

レバノンはベイルート出身、現在はニューヨークで活動。徐々に頭角を現しつつある新進気鋭の実力派ピアニスト、タレク・ヤマニ。

アラビアックな音階を中心に、西欧的な音使いも程良く配合されたサウンドは絶妙なバランス感を持っており、同郷のイブラヒム・マーロフにも通じる混血っぷりを如実に感じさせます。

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