そして、それからまた年月が経ち、36歳になっていました。
ハイ。ちゃっかり結婚してましたw
彼女はどーなんだといわれそうですが、男はそんなものです。
いつまでも引きずってられません。私も家庭がほしかったのです。
しかし、生活のほうは相変わらずでした。
先輩からなんとかのがれ、地方に引っ越して、それから堅実に生きてきましたが、やはり働けども働けども暮らしは楽になりませんでした。

そんな折に、縁あって結婚したんですが、また嫁さんもちょっとアレでして…
子供はもっと経済的に安定してからで…ということで、作らなかったんですが、
嫁さんはパートをしていたんですが、すぐに辞め、しばらくすると家事もしなくなってしまいました。
家を空ける日も多くなり、浮気していたのでしょう。私はまた会社と家の往復の日々です。
詳細は省きますが、嫁の策略に会い、私が浮気したりDVしたりしたという悪い形で離婚になりました。
もうほとほと嫌気がさしました。
こんなことだったら、もうあの世界にずっといたい…。そう願っていました。
忙しくてもいつも心のどこかにあの世界のことがあったのでしょう。
そして、願いが叶ったのです。


夜遅く会社の帰りに、あの森へと飛んだのです。
すぐにわかりました。
こちらの世界は朝早かったようで、薄暗かったのですが、何とか村へたどり着きました。
同じ村なのですが、やはり、やや違和感がありました。
でもこのときすでに薄々気づいていたことがあります。

彼女の家を訪れてみると……
9歳か10歳かそこらの可愛らしい少女が出てきました。
片言の言葉で、もどかしいながらもたずねます。
父親はすでに他界し、母親は病気で寝込んでいるようです。
怪しいオッサンのいきなりの登場に彼女は警戒を緩めません。
村の人も出てきて、「なんだ、お前は」みたいなことを言ってきます。
片言で言いたいことも伝えられないのですが、何とか、迷ってこの村に来てしまった、どうかここで住まわせてくださいなどということを伝えました。
かなり怪しんでいましたが、長老みたいな人の家に泊まらせてもらいました。
10年以上のスパンがあったとはいえ、一度身に着けた技量はさびておらず、早くここの生活になじめました。

村人の警戒もだんだんととけてきた矢先、少女の母が亡くなりました。
私は、彼女を面倒を見ることを買ってでました。
私は少女の親代わりとなり、新たな生活を始めました。
少女に出会ったとき、名前を聞いてすでにわかっていたのです。
少女は私が以前に結ばれた女性であり…そして、最初にあった老婆だったことを。
そして彼女に日本語を教えたのも私だったことを……。
2回目に彼女に会ったときに、彼女は私のことを知っていたそぶりを何度も見せていました。彼女もわかっていたのでしょう。
ただ、これでもう一つ気づいたことがあります。
少女が成長して20代くらいになったときに、私はいませんでした。
つまり、私は元の世界に戻ってしまうか、死んでしまうか…は決定してるのです。
答えは3年目に来ました。

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