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あなたの働き方は大丈夫?人生を破壊する「全人格労働」が増加している

長時間残業や休日出勤が当たり前、休日すら会社からの急な連絡に怯える生活を送っていませんか?人生の全てを労働に捧げる「全人格労働」が、今、日本社会で問題になっています。

更新日: 2017年11月05日

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増加する「全人格労働」とは

人生や価値観などを全て仕事に注ぎ込んでしまう「全人格労働」という働き方をしている人が急増しています。

全人格労働とは、読んで字のごとく、労働者の人格や人生のすべてを仕事に投入するような働き方を指します。

産業医の阿部眞雄氏は2008年に著した『快適職場のつくり方 イジメ、ストレス、メンタル不全をただす』の中で、この概念を提示し、全人格労働が日本の社会に少しずつ広がっていると指摘しました。

ワークライフバランスが完全に狂っている状態で、
仕事=生活
になっていて、仕事に殉教して当たり前だ、という風潮のこと。

賃金やポストの上昇といった見返りが少ない職場が増えていることに加え、競争の激化や業績へのプレッシャー、解雇の恐怖などから、否応なしに過重労働に追い込まれ、仕事に人間らしさを奪われてしまう状態を表します。

全人格労働は長い間の日本経済の停滞や、世界との激しい競争の中で、労働環境が厳しくなったり、非正規雇用という働き方が広がったことが原因の一つです。

本当はプライベートを充実させたいのに、なんとなく残業したり休日出勤しないといけない雰囲気があり、そのせいで仕事とプライベートの両立が保てない現実もありますよね。

「全人格労働」が増加する日本社会

この「全人格労働」が現在の日本社会では少しずつ増えてきており、長時間労働などによる過重労働に追い込まれうつ病など精神病に悩む人が増えています。

本来、仕事は人生の一要素でしかありません。にもかかわらず「病気でも出社する」「ノルマのために商品を自腹買い取りする」「家族の葬式よりも仕事を優先させる」といった働き方をしてしまう……。このような働き方が、全人格労働に当たるでしょう。

人生の一部分であるはずの仕事に人生すべてを捧げ、「私」が壊れてしまう人がいる。それは一部の「ブラック企業」だけの問題ではない。

「全人格労働」の問題は、行き過ぎた効率主義や成果主義、顧客至上主義を背景に、長時間労働やサービス残業がはびこり、人々の働き方に大きなゆがみが生じていることを示しています。

全人格労働はその人の人生を破壊してしまう

「業務でのミスやトラブル、それに関する自分への責任追及への恐怖」といった過度なストレスがかかり、正常な行動・判断ができなくなってしまった状態です。

24時間・365日、休む間もなく仕事にすべてをささげる働き方が、心身にいい影響を与えるはずもありません。

もちろん、そうした働き方に耐えられるタフな人も一部にはいますが、ほとんどの人は、ある日、突然糸が切れるように過労・心労に倒れてしまいます。

昔にも似たような概念がありましたね。 
そうです。モーレツ社員(死語)です。
会社のために全精力を使い、プライベートなど顧みない。会社のために自分の人生全てを捧げる。

実際にあった全人格労働の実例

「会議に間に合わない」と停車した電車のドアを開け線路に降りた男性の話

京足立区の綾瀬駅でホームから人が転落し、300メートル手前で緊急停止。
15分後、停車中の車内から男性会社員が窓を開けて線路に降り、ホームに向かって歩き出すという出来事がありました。

男性の行為で、別の線路を走るJR常磐線快速電車や直通運転している東京メトロ千代田線も一部区間で最大1時間運転を見合わせ、10万人以上に影響が出るトラブルになった。

その男性は、電車を降りて線路を歩いた理由を「会社で大事な会議があり、遅れられなかったからだ」と説明しました。

社会の当然のルールよりも、「大事な会議」という会社の論理を優先させた男性に対して、ネット上では「まさに社畜」「日本社会の狂気を凝縮したような話だ」といったコメントが殺到。「全人格労働」の典型例として、注目を集めたのです。

取引先のスーパーで、ノルマへのプレッシャーから枕営業に及んでしまった女性の話

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